53.清水義範

<清水義範>
「日本語必笑講座」
清水義範/講談社文庫/\571
トイレで読んでいて、笑い声を抑えるのに大変でした。くすくす、プッ、デヘへへ。冒頭「犬が西向きゃ尾は東」を竹下、海部、宇野、羽田、田中の歴代首相の雰囲気で見せられると堪らん。この人は言葉が好きなんだなあ。
「ほめ言葉大事典」
清水義範/白泉社/\1500
確かに、ほめられたら嬉しい。その一言で人生が変わることも多々あることは良く分かる。だけど難しいんだなあ。つい、これくらいシャンとやれよ、と叱ってしまう、駄目な俺。
川原泉のイラストもすっきり可愛いくて、良い本だけれど、もう少し中身を濃くして欲しかった。ページ数は半分にすると、スッキリするような分量だ。
「ことばの国」
清水義範/集英社/\1100
ことばや文章について、薀蓄と知恵を授けてくれるのだけれど、ここまで作り事を上手く書かれると、逆につまらなくなってくる。ハートがこもらない文章はつまらない。
「大人のための文章教室」
清水義範/講談社現代新書/\720
講談社の「本」で連載している時から愛読。刊行されたらぜひ読もうと思っていた。凡百の文章読本では無く、普通の人が普通に文章を書く時に、気を付けておいた方が良い事を淡々と記述している。ワープロと文章の影響力など多少異論はあるが、大枠清水さんの意見に納得です。
「清水義範の作文教室」
清水義範/ハヤカワ文庫/\540
筆者が永年実施している、小学生の作文添削指導を通じての共に学んだ記録。小説好きの筆者のように感情を書くのも良いし、逆に感情を交えず観察を書くのも良い。子供それぞれの遺伝子に合わせて指導し、それぞれが伸びてゆけば良いという真っ当な考えに行き着くところが良い。もっと売れても良い本だと思う。
「行儀よくしろ。」
清水義範/ちくま新書/\680
「教育とは、次世代に文化を伝えること」だと清水さんは言う。その通りだ。長い間かけて、ご先祖様が築き上げた生活様式、文化を、戦後捨て去ろうとした結果、モラルハザード、日本語の乱れ、アイデンティティの喪失をもたらした。分かりやすく淡々と意志を表明している。
「青二才の頃 回想の'70年代」
清水義範/講談社文庫/\552
私より四歳年上なので、重なる部分が多くて懐かしいし、面白い。デビュー前にカネボウのファッション誌を書いていたというが、私は東レで繊維を販売していたので書いてあることが実感できる。この人が今、講談社の冊子に連載している文章読本が、要点を掴んでいて面白い。刊行を楽しみに待っている。

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