36.日本紀行

<さぬきうどん+α>
「特別版 恐るべきさぬきうどん」
-/株式会社あわわ/\880
さぬきうどん巡りの解説書。田尾さんは関係しておらず、あの語り口の楽しさは無い。
「あわわのあはは」
住友達也/西日本出版社/\1500
田尾さんお勧めの本だったので定価で購入。面白かった。「徳島タウン誌風雲録」という副題通り、「あわわ」を立ち上げて売却するまでの23年間の筆者の考え方・行動が、好ましく楽しい。最後の頃は徳島市議選、徳島県知事選にまで関わり、会社を売却後どのように生きていくのか、これからが興味深々。
「笑いの文化人講座 25」
田尾和俊/ホットカプセル/\895
21年続けた文化人講座の最終刊。1号と比較すると、内容も装丁も進化していて歴史を感じるなあ。こんな面白い物が香川に埋もれていたなんて勿体無い。いかに日本のマスコミや出版界が都市偏重になっているかだなあ。田尾さんの講義を受けに、四国学院大学に行ってくるか。
「笑いの文化人講座 1」
田尾和俊/ホットカプセル/\648
総集編の第一号。田尾さんのお笑いのツボがここに有る。なるほどねえ、面白い。我々が東レで発行した「ザ☆雑誌」のノリだね。彼は続けたが、我々は4年で止めてしまったのが違い。
「笑いの文化人講座 REMIX 1 お笑い! 学校の事件簿」
田尾和俊/ホットカプセル/\1200
厳選したREMIXの第一号。
「超麺通団3 団麺通団のさぬきうどんのめぐり方」
田尾和俊/西日本出版社/\933
ビジュアルと田尾さんの文章で、各店を楽しく紹介してくれる。他のムック本とは大違い。行きたくなります。千趣会のうどんを買って食べたくなります。本代の税別表示も、志が強く好感が持てる。
「超麺通団2 団長の事件簿」
田尾和俊/西日本出版社/\1400
またまたギャグパワー復活。田尾さんはさぬきうどんで脚光を浴びたが、それ以前に面白い人を集めて楽しむ土壌が一杯あったという事が分かる。「笑いの文化人講座」を読みたくなった。
「超麺通団」
田尾和俊/西日本出版社/\1300
面白い、役に立つ、けれどもギャグパワーは少し落ちている。前二作のギャグと行動力の面白さが薄まってしまった。
「恐るべきさぬきうどん 麺地巡礼の巻」
田尾和俊・麺通団/新潮OH!文庫/\790
方言は良い。香川弁は、私の出身地倉敷とよく似ている。もう何十年も方言を使わないので、忘れかけていたのが思い出せた。田尾さんは私に、方言の良さ、日本語の豊かさ、そして楽しい仕事の仕方と、最後にさぬきうどんの神髄を教えてくれた。香川にも行ってみよう。
「恐るべきさぬきうどん 麺地創造の巻」
田尾和俊・麺通団/新潮OH!文庫/\600
ギャグ、語呂合わせ、漫才のオンパレード。さぬきうどんは嫌いではないが、それよりも筆者の生き方・文章に惹かれて大笑いしてしまった。

<地域ルポ>
「オホーツク街道」
司馬遼太郎/朝日新聞社/\1700
「街道をゆく 三十八」。シリーズ最終巻。昔、彼の小説「花神」「坂の上の雲」などを楽しく読んでいたが、そのうち飽きてしまった。どの主人公も同じキャラクターなのでつまらなくなったのです。久しぶりにこのレポートを読んでみて、やはりつまらなかった。文章は下手糞だし、思想が無い、紀行文と言うには人も風土も、捉え方が甘い。 どうしてこの人の小説が楽しかったのかなあ。
「日本怪魚伝」
柴田哲孝/角川学芸出版/\1500
アカメ、タキタロウ、アオウオなど各地の怪魚を紹介、というかドキュメンタリーでもなく随筆でもなく中途半端。情報としてもやや信憑性が薄い。アオウオを1.3mになることもなどと書いているが、1.7mのモノが釣れたのはネットで分かるし、現に私は昨年1.4mのアオウオを釣っているから。文章も下手だし、思い込みが強くて面白みがない。
「なぜかいい町 一泊旅行」
池内紀/光文社新書/\700
表題そのまま、有名な観光地ではない町に一泊旅行。良いなあ。文章、内容に深みは無いが、雰囲気は楽しい。私はドライブでの一泊旅行を続けてみよう。
「我もまた渚を枕」
川本三郎/晶文社/\1900
副題の「東京近郊ひとり旅」そのままで、観光地ではない地域を一泊しながら散歩する。雑誌「東京人」の「東京近郊泊まり歩き」という連載をまとめたもの。文学と映画の話題を散りばめながら、ゆったりと歩く。それにしてもこの方は健脚だ。市川、横浜など私が仕事や学生生活で活動した場所ばかりなので懐かしく楽しいが、私はこの人ほど観察眼も描写力もないのが良く分かる。 せめて私も見習って旅に出よう。
「鈍行乗り継ぎ湯けむり紀行」
賀曽利隆/日本交通公社/\1400
題名そのものの内容。どの路線でどう行ったとか、駆け足で温泉を巡ったとか書かれても、人や土地の風情をほとんど描かないので、私はさっぱり面白くない。本人と、時刻表を読むのが楽しい人には良いのだろうが。私が読むこと自体が間違いだった。
「旅の終わりは個室寝台車」
宮脇俊三/新潮社/\930
鉄道紀行の第一人者で、勝谷さんも目標にしているらしいが、あまり感激ははしなかった。彼は鉄道自体が好きで、私は世相や人情に関心が有るから物足りなくなるのだと思う。同行者のこと、出会った人々のことなどもっと書いてくれるとのめり込むのだが。
「駅前旅館に泊まるローカル線の旅」
大穂耕一郎/ちくま文庫/\780
著者は、鉄道マニアの生活経験から駅前旅館に泊まる楽しみを見出し、渓流釣りにも趣味を広げている。良い趣味だなあ。一石三丁だわ。これだけの旅を重ねると、これだけの本が出来るんだなあ。建築や人類学の素養を深めると、もっと文章に深みが出そうだが、余計なお世話だな。
「日本別荘地物語」
桐山秀樹/福武書店/\1553
軽井沢、雲仙、熱海などの別荘地が、明治の雇われ外国人や皇室・財閥によって作られた経緯がよく分かる。ただし、日本古来の保養地は、また別の観点から調査する必要あり。
「沖縄オバァ烈伝」
沖縄オバァ研究会/双葉社/\1300
沖縄のオバァは活きが良い。わがままでしたたかで、長生きする。しっかり働き、家族を導く。この本を読んでいて、学生時代に沖縄調査に行った時当時のオバァ達の姿を微笑ましく思い出した。
「東北の山旅 釣り紀行」
根深誠/中公文庫/\819
発想と文体が昔の私小説家的で、やや暗いが私には身近な感じがする。他の作品を読んだ方が、良いかも知れない。

<小沢昭一>
「むかし噺うきよ噺」
小沢昭一/新潮文庫/\438
シンラに連載された小沢さんの昭和昔話。なじみのある事物と情景なので、理解と共感を覚えるが、自分の子供たちには通じないだろうなあ、この良さは。
「ぼくの浅草案内」
小沢昭一/ちくま文庫/\880
1978年の著作の文庫化。それほど便利だったり洒脱でもないが、時代の記録として貴重。この本を持って浅草散歩でもしてみるか。
「裏みちの花」
小沢昭一/文春文庫/\437
やっぱり好きなことを一生懸命やるのが良いよね。友と遊び、仕事を遊び、人生を遊ぶ。そのためには、やはり精進と実力。なかなか簡単ではありませんねえ。
「句あれば楽あり」
小沢昭一/朝日文庫/\500
20数年続いている「東京やなぎ句会」の好き勝手な楽しさと、俳句の深い味わいを教えてくれます。俳句やってみようかな。
「小沢昭一的東海道ちんたら旅」
小沢昭一・宮越太郎/新潮文庫/\629
小沢さんのこと、嫌いじゃなかったのですが、何となく読んでなかったのです。もっと早く読めば良かった。蘊蓄とスケベと人間通がミックスされて良い味を出してます。
「話にさく花」
小沢昭一/文春文庫/\476
小沢さんの俳号は変哲。私が気になった言葉は舌耕、「舌で相手の心を耕す」という意味。月刊住職に連載された「話術話芸の不徹底的研究」は秀逸。

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