33.歌手・落語家

<歌手>
「ありがとうなんて絶対言わない。」
大黒摩季/祥伝社/\1400
若いときから筋を通して頑張っていたのに感心。やっぱり青臭く未熟な面もあり今いち。まあ本はこの一冊で充分。CDを聞こう。
「言葉をもらいに・・・」
武田鉄矢/三笠書房/\880
テレビ朝日「鉄矢のにっぽん人国記」の記録。良い人なんだね。好きです、こういう人。勉強にはならないけれど。
「吉田拓郎・お喋り道楽」
吉田拓郎/徳間書店/\1700
TBSで放送の「拓郎のお喋り道楽」をもとに構成したもの。ゲストとの良い雰囲気が心地良い。
「ふたたび自分の事は棚に上げて」
吉田拓郎/小学館/\1300
まあ楽しく当時を振り返りながら気楽に読める本。拓郎が老いを感じながら、洒脱に書いている。ハワイと吉田家の人々、泉谷しげるに引っ張られての普賢岳チャリティコンサートなどは特に面白い。
「自分の事は棚に上げて」
吉田拓郎/小学館文庫/\495
私も女房も拓郎の歌が好きで、良くギターでコピーしたものです。最近、TV番組に出ている拓郎も良い雰囲気なので、何となく読んでみたら、あのままの雰囲気が気持ち良い本でした。
「歌藝の天地」
三波春夫/PHP文庫/\590
歌と藝の歴史を書こうという志や良し。固いけれどもこの人は真面目に生きている。生きている時にもっと聴き、読んでいればよかった。
「言わねばならぬッ!」
三波春夫・永六輔/NHK出版/\1200
三波春夫は戦争で人も殺したし、シベリア帰りだそうだ。だから余計歴史を学び、自分で考えている。古代史、政治、経済それぞれに一家言を持っている。彼の音頭は嫌いだが、浪曲歌謡のCDを買ってみよう。永さんの、奈良からの遷都の原因は、銅の鋳造によるカドミニウム中毒と金メッキによる水銀中毒などの公害のせいだ、という仮説も面白い。
「せとぎわの魔術師」
さだまさし/講談社文庫/\514
初めて読んだが、期待外れ。もっと噺が上手い筈なのにと思ったら、1987年出版のエッセイ、小説としては初めての本だった。現在の話術に繋がる面白さの片鱗は見える。
「ただの歌詞じゃねえかこんなもん」
桑田佳祐/新潮文庫\520
サンシャインの古本市で見つけました。サザンの歌はもちろん良いけれど、あの歌詞の斬新さ、ノリには痺れてしまう。メロディが初めで歌詞はあとから作るそうだが、凄い才能だ。英語のポップスで育った桑田さんが、すべて英語での作詞は出来ないが為に、和英チャンポンの歌詞で、何とかノリの良い日本語を工夫しているうちに、あの独特の歌詞になったようだ。たいしたもんだ。
「ベーコン野外術」
尾崎紀世彦/マガジンハウス/\1300
尾崎さんは、声質・声量・技量ともに抜群の本物の歌手で、私は大好きです。その彼の趣味は、シンプル・チープ・こだわりのアウトドアライフです。私は、野外での焼きそばは大好きなのですが、彼は絶対許せないそうです。それ以外は納得、面白いの野外術。色んな生き方があるよね。

<談四楼ワールド>
「落語的ガチンコ人生講義」
立川談四楼/新潮OH!文庫/\562
専修大学文学部での一年間の講義を元に、講義録風落語論・人生論を組み立てた。面白いんだわ。本物を聞きに行こう。
「師匠!」
立川談四楼/新潮社/\1300
師匠と弟子についての短編5編。良いねえ、泣かせるねえ。この人の文章は落語みたいで、読んでいると自分が落語を語っているかのように思えてくる。
「ファイティング寿限無」
立川談四楼/新潮社/\1500
落語も出来る小説家・立川談四楼が、落語も出来るボクサー・ファイティング寿限無(橘家小龍)を主人公にして痛快な青春小説を創作した。読み出したら止められなくて、朝までかかって読んでしまった。大場政夫を彷彿とさせるボクシング話と、19歳の若者が落語にかける情熱がミックスされ読ませます。
「石油ポンプの女」
立川談四楼/新潮文庫/\400
落語も出来る小説家。文体だけでなく構成も綿密、その上感動と心意気もわきまえて、人情もあちこちに散りばめた短編集。面白いです、感動です。特に「ジャングル寄席」は最高の出来。

<落語家>
「タイガー&ドラゴン」
宮藤官九郎/角川書店/\17OO
テレビを時々見ていて、長女もご執心だったので買ったシナリオと落語の保存版。シナリオの一ページ目から、場面転換の鮮やかさに吃驚。テレビで見れば分かるけれども、このシナリオをゼロから組み立てるなんて、こいつは天才だね。長女に、寄席へ連れてってやろうかと言ったら断りやがった。このドラマのお陰で末広亭などの寄席は、若者で一杯だとか。
「談志百選」
立川談志・山藤章二/講談社/\2500
談志の認める芸人を百人選び、文は談志、似顔絵は章二の逸品。私はそれほど談志を認めていないし、あのしゃべり口は弱虫の粋がりとしか思えないので嫌いだが、見る目はありそうだ。ホロッとする話や目から鱗の裏話も散見されてなかなか良い。何にも増して、章二の似顔絵が絶品。酒を片手に、一人ひとりの絵と文を追っていくのは楽しみだった。半分以上は見たことのある芸人さんだし、うんそうだったなあ、なんて懐かしが込み上げます。
「定本艶笑落語2 艶笑落語名作選」
小島貞二編/ちくま文庫/\800
ちょっと色っぽくて洒落ていて、落ちがクルッと回って気持ちよいのは、数取りくらいだなあ。下品になったり落ちがつまらなかったりのモノが多い。実際に聞くと、また受け取り方が違うかもしれないが。
「志の輔の肩巾」
立川志の輔/毎日新聞社/\1667
毎日新聞のコラム集。時事問題について軽く真面目に書いている。鋭さ面白みは無いが、暇つぶしには良い。
「志の輔旅まくら」
立川志の輔/新潮文庫/\400
達者な文章で、真面目に笑わせてくれる。今まで食わず嫌いだったのが勿体無かった。寄席に行って聞いてみよう。
「東京人 2001.11」
-/都市出版/\857
「落語いいねえ!」が特集だったので買ったが、一年近く積読だった。読んでみたら、先般亡くなった志ん朝がこぶ平と対談していた。合掌。

前のページ