<江戸>
| 「図説 江戸の学び」 市川寛明・石山秀和/河出書房新社/\1800 | なかなか良い本です。内容もあるし、写真などの見せ方も上手い。江戸時代の教育は、学ぶべき点が多い。寺子屋は勿論だが、先日、大阪で訪ねた適塾も日本的教育の先端だろう。個々人に合わせ、出来る人が後輩に教える。勿論、問題点もあるが、今の教育界の行き詰まりは、この辺りに戻ることによって解消されると思う。 |
| 「大江戸日本橋絵巻「煕代勝覧」の世界」 浅野秀剛・吉田伸之/講談社/\3000 | 200年前、文化2年(1805年)の絵巻物。現在の中央通りのうち、今川橋から日本橋までの760mの繁華街を東側から見通したモノ。ベルリン東洋美術館所蔵というのが寂しい。 |
| 「江戸は躍る!」 中田浩作/JTB/\1400 | 江戸っ子のお婆ちゃんの想い出と現代を比較するという企画は面白かったのだが、徹しきれず浅薄な現代批判に終わってしまった。 |
| 「江戸の旅文化」 神崎宣武/岩波新書/\780 | 江戸の庶民は、巷間言われているほど土地に縛られているのではなかった。お伊勢参り、冨士講、湯治等にかこつけて物見遊山に行くのも当たり前の風潮があり、経済的な蓄えを持ち、社会的インフラも整っていたので、女性でさえ旅を楽しんでいた、という主旨が語られている。確かに、納得出来る点が多いし、参考文献が役立ちそうだ。 |
| 「江戸の宿」 深井甚三/平凡社新書/\720 | 江戸の旅籠屋、飯盛旅籠の状況を文献から探索。現在の日本旅館の原型はこの頃出来たらしい。庶民が旅行に楽しみを見いだしたのもこの頃? |
| 「江戸の都市計画」 童門冬二/文春新書/\680 | テーマとしては興味有るのだが内容はいまいち。著者は実証的文章は苦手で、小説と論文の区別が出来ないようだ。 |
| 「復元・江戸の町」 波多野純/筑摩書房/\1100 | 復原模型を作る第一人者が、江戸の町の復原について楽しく語る。博物館のあの復原模型も、文書・資料を緻密に読み解き、推理して作られている。歴史学と建築学と、そして職人の智恵とノウハウが結実したモノだったのだ。 |
| 「江戸の盛り場考」 竹内誠/教育出版/\1500 | 浅草と両国という江戸の盛り場を解説。やや期待はずれだが、資料にはなるでしよう。 |
<人>
| 「お江戸の武士の意外な生活事情」 中江克己/PHP文庫/\514 | 衣食住から趣味・仕事まで、武士の生活を教えてくれる。出展が書かれていないけれど、当時の生活が彷彿とされる。 |
| 「サラリーマン武士道」 山本博文/講談社現代新書/\680 | 人間、いつの時代も変わらないモノだなあ。江戸の武士の生活を実証するに連れて、現代のサラリーマンとの類似が浮かび上がる。一生懸命生きているんだなあ。 |
| 「元禄御畳奉行の日記」 神坂次郎/中公文庫/\533 | 尾張藩の朝日文左右衛門が残した27年間の日記「鸚鵡籠中記」を筆者が読み下している。元禄の世が現代と変わりなく、人間はいつも惑いながらも一生懸命生きている事が分かる。まったく俺と変わんねぇや。 |
<東京の江戸>
| 「東京都市計画物語」 越澤明/ちくま学芸文庫/\1300 | 今の東京は、関東大震災後と戦後の都市計画によって成り立っていた。と言うか、その当時の都市計画が実現出来なかったがために、今の東京の混乱と無駄が生じていた。それにしても後藤新平のリーダーシップはたいしたものだった。 |
| 「江戸東京物語 都心編」 -/新潮文庫/\781 | へエーそうなの、今度行ってみよう、と思わせられるガイドです。神田須田町が日本一の賑わいだったなんて、知りませんでした。100年、いや50年も経てば変化が大き過ぎて、分からない事だらけです。 |
| 「グラフしながわ」 -/品川区/- | O美術館に、松井さんの写真展を見に行ったら無料でくれました。年一回発行、特集は「しながわの道」。品川を歩いてみようと思わせられました。 |
| 「江戸おもしろ瓦版」 さいとうはるき/主婦と生活社/\1200 | 歴史好きのイラストレーターが、イラストと地図を駆使して、江戸時代の事件現場をウォーキング&レポート。知的好奇心と野次馬根性の強い私には最適。こ難しい歴史書や堅苦しい教科書だけではなく、こういう物も子供に読ませたい。 |