24.西原理恵子

<鳥頭紀行>
「鳥頭紀行くりくり編」
ゲッツ板谷・西原理恵子・鴨志田穣/角川書店/\1100
相変わらず面白いのだが、三人が出てきただけ、西原さんのパワーが弱まってきた感じ。もっと過激だったはずなのに。
「鳥頭対談」
西原理恵子・群ようこ/朝日新聞社/\1200
西原さんの才能の源泉が分かる。この対談が本音ならば、ユニークなキャラクターを想像するためには、反面教師となるような両親がいる方が良さそうだ。でもほとんどの子供はぐれそうだから、やはり彼女は例外か。
「鳥頭紀行ぜんぶ」
西原理恵子/朝日新聞社/\952
まあ見て下さい、面白いわ。要は、西原さんの感覚、表現が異常に面白いのです。
「鳥頭紀行」
西原理恵子・勝谷誠彦/スターツ出版/\1000
また買ってしまった、癖になりそう。紀行と命名するも、ちゃらんぽらんで紀行らしからぬ内容なので、どこへ行っても三歩で忘れる鳥のような頭としたらしい。まったく楽しい。

<アジアパー伝ほか>
「ベトナム怪人紀行」
ゲッツ板谷(鴨志田穣・西原理恵子)/スターツ出版/\1200
ブックオフで100円なら暇つぶしでよいが、正規料金を払うほどのものではない。精神も文章も小学生レベル。
「ばらっちからカモメール」
鴨志田穣・西原理恵子/スターツ出版/\1200
お二人の生活の寸景。平和で人を大事にしない日本に順応出来ない鴨ちゃんの苦しみと、それとの折り合いを付けにくくなっていく西原さんの心情が描かれている。そういうことがあるんだよね、人間って。
「カモちゃんの今日も煮え煮え」
西原理恵子・鴨志田穣/寿郎社/\1300
ブックオフで100円。相変わらずカモちゃんは人間の原点に居て、地べたから世界と自分を見つめている。酒にドップリと浸りながら。西原さんの漫画は少ないが、相変わらず鋭すぎる。もう離婚しているらしいが、どういう関係を取っているのだろう。
「最後のアジアパー伝」
西原理恵子・鴨志田穣/講談社/\1500
「最後の〜」だから、二人のぶつかり・葛藤を書いているのかと期待したのだが、まったく期待はずれでハチャメチャパワーも翳りが見えている。唯一面白いのは、師匠の橋田さんの意外な一面を赤裸々に書いている部分。橋田さん自身もマスコミもやや美化しすぎているが、カモちゃんは等身大の橋田さんを語っていてなお優しいのが嬉しい。 お手伝いさんとやってしまったり、いい加減な仕事のセッティング、なども橋田さんの業績をけなすことなく、彼の人間らしい一面を教えてくれて気持ちよい。
「もっと煮え煮えアジアパー伝」
西原理恵子・鴨志田穣/講談社/\1600
鴨ちゃんが上海に行ったという帯を見て、買ってしまった。あの上海を鴨ちゃんはどう思ったのだろう。私が感じたことを、鴨ちゃんも感じるのだろうか。同じだった。
「どこまでもアジアパー伝
西原理恵子・鴨志田穣/講談社/\1400
西原さんの家庭内幕漫画はますます過激で悲惨にえぐり、鴨ちゃんの随筆は淡々とを通り越して、一種諦念と言うかそこはかとないペーソスを漂わせている。
「アジアパー伝」
西原理恵子・鴨志田穣/講談社/\1400
何というか、鴨ちゃんの初随筆に、妻西原さんの挿し漫画。題名通り、まさにアジアのパー伝です。昔の文士の私小説を、もっと赤裸々に切実に書いたものと言うか、とにかく生きている鴨ちゃんの呻き声が凄い。この夫婦と子供は、これからどんな人生をおくるのか、興味津々。

<叙情>
「パーマネント野ばら」
西原理恵子/新潮社/\952
うーん、切れが悪いなあ。他の名作を見てからこれを見ると、格段落ちる。ストーリーもヒロインの顔も弱々しく、取って付けたようだ。もちろん水準以上だけど、水増ししたスープの中に、少しだけ美味い肉塊があるみたい。
「営業ものがたり」
西原理恵子/小学館/\838
これは外れ。切れと毒が無くなって愚痴になっている。西原さんでもこんなつまらないことを書くことがあるとは。
「女の子ものがたり」
西原理恵子/小学館/\857
こんな友達と出会って、好きになって嫌いになって、絶対にいやだと思っていたのに、年月が過ぎると愛おしくなる。やっばりこの人は凄い。
「上京ものがたり」
西原理恵子/小学館/\781
高知から上京し、絵を描く仕事にありつくまでを淡々と濃密に描いている。やっぱり凄いわ、この人は。
「ああ息子」
西原理恵子+母さんズ/毎日新聞社/\838
毎日新聞の読者投稿を選抜して西原さんの漫画をチョロッと。やっぱりどんな過激な投稿でも、西原さんの毒が無ければただの過激なお話し。買って損した。
「毎日かあさん 黒潮家族編」
西原理恵子/毎日新聞社/\838
鴨ちゃんを家族で思い出しながら、日々過ごしていく西原さん一家。西原さんも強くしなやかになって、一回り大きくなったのだな。
「毎日かあさん 出戻り編」
西原理恵子/毎日新聞社/\838
くッそー泣かされた。鴨ちゃんとの別れを描いた「さいごに」は悲しいけれど嬉しい。鴨ちゃん、良かったね、西原さんと子供たちが居て。西原さん、良い子供たちを育てたね。
「毎日かあさん 背脂編」
西原理恵子/毎日新聞社/\838
子供達も西原さんも成長したなあ。毒がなくなったかと思ったが、そうでもなかった。「父の名前」は情緒が有る。
「毎日かあさん お入学編」
西原理恵子/毎日新聞社/\838
とうとう鴨ちゃんと離婚してしまったサイバラさん。でも子育て振りがさすがにユニークというか、子供達の個性が際立っていて、それを見るサイバラさんの見方が面白い。
「毎日かあさん カニ母編」
西原理恵子/毎日新聞社/\838
あの西原さんが、母さん家業をやっている。それだけでも脅威なのに、そこで体験したことを絵にして生活感十分の読み物になっている。子育てで一回り大きくなるんだなあ。自分の子育て時代を思い出す。
「ぼくんち」1〜3巻
西原理恵子/小学館/各\970
綺麗で切ない。凄いよ。
「ぼくんち 全」
西原理恵子/小学館/\524
悲しくて切なくて、ちょっとホッとする。この情感はナンだ、名作じゃないか。西原さんは真面目でも凄いモノを描ける。いや、これが描ける繊細さを持っているから飛びぬけて可笑しなものも創れるのだろうなあ。
「はれた日は学校をやすんで」
西原理恵子/双葉社/各\733
初期の叙情集という位置付けかな。これを読むと、昇華し切れていないけれど、ぼんんちに続く道が理解出来るような気がする。
「怒涛の虫」
西原理恵子/双葉文庫/\438
サンデー毎日に連載された、最初のエッセイ集。後年の無敵の突っ込みぶりの萌芽が垣間見られるが、驚いたことに、友人を悼む「死んだのはひとりの芸術家でした」には深い悲しみと哀愁がある。こういう才能があるからこそ脅威の突込みが出来るのだろう。

<できるかな>
「できるかなクアトロ」
西原理恵子/扶桑社/\952
いゃあ楽しい、痛快。ヒジュラ編は面目躍如、恐竜発掘編は行きたくなった。国立科学博物館に行ったら、まさに西原さんが行ったツアーを27万円で募集していた。行くかなあ。パチクロは叙情派の西原さんが再爆発。まだ描けるじゃないの。
「できるかなV3」
西原理恵子/扶桑社/\952
西原パワー全開、痛快。特に、脱税編とホステス編は面目躍如。コラムの寄稿の分量がまさに挿し文(挿し絵) として適量。本全体で西原ワールドが上手に表現されていて素晴らしい、面白い。
「できるかな」
西原理恵子/扶桑社/\952
ハチャメチャで、西原さんのキャラが最高に面白い。タイの話では久しぶりに腹を抱えて笑った。おすすめです。

<清水義範と>
「サイエンス言誤学」
清水義範・西原理恵子/朝日文庫/\580
科学エッセイですな。初期のものらしく、西原さんがあまり出てこないため、ハチャメチャな面白さはありません。まだ糞真面目な清水ワールドが強すぎ。
「独断流「読書」必勝法」
清水義範・西原理恵子/講談社文庫/\629
読みたくない古典でも、この人の独特の語り口で読んでみようかと思わされてしまうし、切り口が斬新で過激な西原さんの漫画が楽しい。こういう考え方もあるのか、と勉強になります。
「はじめてわかる国語」
清水義範・西原理恵子/講談社文庫/\619
国語って大切なんだよな。考えるのも文化を継承するのも、言葉があるから。国語と日本語の違い、文学鑑賞と日本語使用法の区分けなど考えさせられます。
「いやでも楽しめる算数」
清水義範・西原理恵子/講談社文庫/\514
10割る2の意味は何か。10個の蜜柑を二つに分けると、一組は五個になるというのはひとつの意味。もうひとつ、10個の蜜柑があって一人に二個ずつあげるとしたら何人分あるか、という意味。10の中に2は何個あるか、というのが大事。なるほどなあ、算数も面白い。でもやっぱり苦手。
「飛びすぎる教室 シミズ博士の雑談授業」
清水義範・西原理恵子/講談社文庫/\533
お勉強シリーズの最終刊。二人の絡みが無くてつまらないし、シミズ博士は上手いんだけれど、嘘でも何でも書けるからなあ。時間つぶしにはなるけれど。
「もっとどうころんでも社会科」
清水義範・西原理恵子/講談社文庫/\495
まったく清水さんの仰るとおり。確かにどう転んでもすべて社会科なんだよね。見直しました。
「どうころんでも社会科」
清水義範・西原理恵子/講談社文庫/\533
いゃあ面白い、清水さんってこんなに上手かったっけ。見る目をもって臨めば、どこを見たって社会科が見える。なぜなら身の回りのすべてのことが、どうころんでも社会科なのだから。こういうことを学校で教えなくちゃ。
「もっとおもしろくても理科」
清水義範・西原理恵子/講談社文庫/\476
シミズ教授とサイバラ画伯が文章と漫画で繰り広げる大バトル、と紹介に有るが、正直言ってサイバラ画伯の名前で買ってしまいました。でもシミズ教授も大したモノでした。進化論や遺伝子などをシミズ流の闊達な文章で読ませてくれます。サイバラの突っ込みがやや弱いかな。

<その他>
「西原理恵子の太腕繁盛記」
西原理恵子/新潮社/\1100
1000万円を元手に、FXでガチンコ勝負。当然、破滅するのだが、ただでは起きない西原さん。いつもの切れは無いけれども、それなりに面白いです。
「この世でいちばん大事な「カネ」の話」
西原理恵子/理論社/\1300
凄い、こんな文才があったのか。人生の難しいことをやさしい言葉で、しかも西原さんの抒情と毒を適度に含みながら、若者でも分かるように書いている。素晴らしい。
「突破流・実践ヤクザ式対話術」
西原理恵子・宮崎学/白夜書房/\1429
ヤクザの隠語集。宮崎氏の文章はくだらないし、西原さんの漫画も叙情・切れがない。買って損した。
「サクサクさーくる」
西原理恵子・山崎一夫/白夜書房/\980
そこそこ面白い。でも麻雀に興味がないと何のこっちゃという作品だろうなあ。
「鉄火場攻略かげろうガイド」
五十嵐毅・西原理恵子/竹書房/\952
プロ雀士イガリンが西原さんからの370万円の借金を返済するために、あらゆるバクチに挑戦して原稿料と勝ち金を西原さんに貢ぐ。果たしてその顛末は、という話しだが、イガリンは真面目だからあまり面白くないのよね。やはり西原さんのキャラは無敵だ。
「ちくろ幼稚園ぜんぶ」
西原理恵子/小学館/\933
読むのに疲れた。ブラックユーモアというよりブラックギャグ。絵と構成がこなれていないので分かりにくいし、ギラギラの出刃包丁を突きつけるようなギャグが生々しい。この激しさが経験を経て熟成し、あの西原ワールドになったことが良く分かる。
「まあじゃんほうろうき」1巻〜
西原理恵子/竹書房/\583
初版1990年。西原さんの絵ってこんなに下手糞だったんだ。想像を絶する下手さ。ということは、最近の絵を見て世間は下手だと言うけれど、以前と比較すれば物凄い革命的な進歩ということなんだ。努力して、金も時間も知恵も使って、あの「ぼくんち」のような素晴らしい作品に結実したのです。でも本当に酷い絵を、竹書房は良く使ってくれた。才能を見抜いていたんだろうか。そこが知りたい。
「むいむい」
西原理恵子・西田考治/小学館/\1000
りえこさん虫日記。昆虫採集をネタに、サイバラ爆弾炸裂。面白いわ。
「西原理恵子の人生一年生 2号」
西原理恵子/小学館/\1300
久しぶりに西原本を見たが、やっぱり面白い。でもあまりインタビューや記事で内幕を喋ってしまうと、底が割れてツマラナクナル。やはり西原さんは作品で勝負しなくては。それだけの力がある人なんだから。
「アホー鳥が行く」
伊集院静・西原理恵子/双葉社/\1400
西原さんの発想、パワーは健在だ。伊集院さんは初めてだが、昔の無頼派文士そのもので、あまり面白くない、と言うか私の好みではない。
「恨ミシュラン」下
西原理恵子・神足祐司/朝日文庫/\700
サイバラさんの突っ込みは無敵だ。自伝的思い出し漫画に至っては、ペーソスまで溢れてジンワリと効いてくる。でもこれが、計算ではなく地で描いているようなのが凄い
「恨ミシュラン」上
西原理恵子・神足祐司/朝日文庫/\700
怖いもの無しの漫画家と気鋭のコラムニストが噂の名店に殴り込み。こんな面白い本が有ったのか、私は知らなかった。漫画と文章ががっぷり四つに組んで、最高の味を醸し出している。
「どばくちさいゆうき」
西原理恵子・山崎一夫/角川文庫/\400
山崎さんの文章は毒が無くてつまらないし、面白くなりそうなネタなのに、西原さんも初期の作品らしく爆発していない。色んな経験をした今の西原さんが書けば面白くなりそうだがなあ。
「たぬきの皮算用」
山崎一夫・西原理恵子/竹書房/\1200
サイバラの漫画が沢山あって、その上シール、写真集、着せ替えもついて1200円は安い。またその上、ギャンブラー気質や雀荘経営ノウハウまでお勉強出来ます。
「サイバラ式」
西原理恵子/角川文庫/\400
西原さんの過去の一部を開陳。デビューから印税生活までの苦闘を垣間見る事が出来る。やっぱりパワーなんだわ。

前のページ