19.政治

<悪政>
「日本を貶めた10人の売国政治家」
小林よしのり編/幻冬舎新書/\760
内容は別にして、まずこういう批判本を出してくれたことに感謝。大したもんだよ、幻冬舎。マスコミや評論家は本来こういう仕事をして、世の中を良くする方向に導かなくては。小泉が出た時、あれだけ私が批判したのに、愚民どもは彼を総理大臣にしてしまった。結局、バカな国民がこういう売国政治家を育ててしまったのだ。
「「脱アメリカ」が日本を復活させる」
ビル・トッテン/徳間書店/\1500
この人の論に95%賛成です。日本は「脱アメリカ」し、良き日本を取り戻すべきだ。そのためには、まず事実を知り、アメリカが何をしているかを知らなくては。馬鹿な日本人をも脱却しなくては。
「国家の品格」
藤原正彦/新潮新書/\680
「論理には出発点が必要」で「もっとも重要なことは論理で説明できない」。だから出発点が間違っていれば、当然間違った結論に至る。「論理と合理」だけでなく「情緒と形」を重んじるべきだという。私はずっとそう思っているし、人類学の教えるところと同じだ。日本の美徳と言われたモノゴトを、蘇らせることが必須だと思う。
「兜町の妖怪」
広瀬隆/光文社/\1600
これは小説なのかノンフィクションなのか。後者であれば、恐ろしいことだ。国際金融も一部の極悪人たちによって操られていた。兜町の証券会社、大蔵官僚、クリントン?そんなのは表面だけ。裏には連綿と続く、金と政治の系列が築き上げられていたのだ。私には株は向かない。
「私物国家 日本の黒幕の系図」
広瀬隆/光文社/\1800
日本ってこんなに酷い国だったのか。野村総研、第一勧銀、味の素などの総会屋事件から、住専の不良債権、不正蓄財、薬害エイズ、金融崩壊、地価暴騰とバブル経済の崩壊などまで、実は報道されているような仕組みやモラルの問題ではなかったのだ。
一部の黒幕一族が政財界と官庁に張り巡らした閨閥が、国民の税金を私腹を肥やすために収奪していたのだ。人脈が問題なのではなく、私腹を肥やすために使うということが許されないのだ。
しかし大マスコミはいつものように、その黒幕一族にすり寄っておこぼれを頂戴しようと、事実を報道しようとはしない。事件の裏には、こういう悪徳人脈があったのだ。泥棒が警察をしていては、犯罪が無くなるわけが無かったのだ。日本人必読の書です。
「なんしょんな!!香川 Q&A BOOK V」
都村長生/長生塾事務局/\100
香川と日本についての質問に対して、論理を尽くしてバサバサと滅多切り。原点に戻る、筋道を立てる、手段と目的を峻別する、という当たり前のことをきちんと組み立てている。今の日本には、当たり前のことがあまりにも疎かにされているので、都村さんの論旨が際立って光り輝く。この論理性は身に着けたい。
「僕はアメリカに幻滅した」
小林至/太陽企画出版/\1700
東大卒のプロ野球選手で。MBAを取り、仕事をした6年間のアメリカ生活から、現代アメリカの問題点を描いている。富の偏在、人種差別、機会の不平等。すべてを市場原理に任せた資本主義の行き着く先は、一部の権力者が富と権力のほとんどを握り、大多数の国民が搾取される、封建主義以前の国家だった。日本はまさにその後を追いかけて、同じ過ちを犯そうとしている。もっと話題になってよい本だ。
「泥棒国家の完成」
ベンジャミン・フルフォード/光文社ペーパーバックス/\952
確かに日本は「泥棒国家」で、政治家・官僚・ヤクザという泥棒が、 馬鹿で情けない国民の富を奪う仕組みになっている。日本の不況は、経済問題ではなく政治問題だとの指摘、日本は経済的にはアジアでもとっくの昔に劣等国になっているという指摘もその通りだと思う。何が何でも、この状態を元の美しい日本に戻さなければならない。日本人必読の書だ。
「ヤクザ・ケセッション」
ベンジャミン・フルフォード/光文社ペーパーバックス/\952
著者はカナダ人で米経済誌「フォーブス」のアジア太平洋支局長。日本の不況は経済問題ではなく、政治問題だ。ヤクザと「政・官・業」が癒着して、不良債権の処理を遠退けている。日本は民主主義国家ではなく、一部の特権階級が搾取する、腐敗した泥棒国家だ、と言う。仰るとおり、こういう人こそ本当のジャーナリストだ。日本には商業マスコミは有っても、まともなジャーナリズムは無い。国民の民度が低いと、レベルの低い政・官がのさばってしまうのだ。我々はもっと怒って政治体制を変革しなくてはならない。
「いったい、この国はどうなってしまったのか!」
魚住昭・斎藤貴男/NHK出版/\1700
確かにこの国はおかしくなっている。人の心をぶち壊し命を奪うことが、一部の権力者の保身のために平然と行われ、警鐘を鳴らすべきジャーナリズム・知識人が権力に媚びへつらうようになった。いや、昔からそうだったのだろう。だからこそ私は、異論を唱える二人を応援する。嘘つきが首相になったり、言論統制された日本なんて御免だ。今こそ雑誌ジャーナリズムに期待するし、廃刊となった写真週刊誌の暴露・監視機能を復活させたいものだ。魚住さんは共同通信時代、あの沈黙のファイルを書いた人だっつた。
「日本人を騙す39の言葉」
斎藤貴男/青春出版社/\1300
あまりに露骨で狂信的な小泉総理の言動の理由が、この本を読んで分かった。彼は社会ダーウィニズムの信奉者で、そのために行動しているのだ。誰が何と言おうと、金と権力を持ったものが偉いのであって、強者に摺り寄り弱者からは略奪すれば良いと狂信しているのだ。そんな男をのさばらしている日本人とは、嗚呼。
「さらば外務省!」
天木直人/講談社/\1500
駐レバノン特命全権大使だった著者が、イラク外交について具申したことがきっかけで解雇された後、外務省の売国官僚と小泉首相を名指しで糾弾している。官僚の無能・横暴は思った以上だし、首相の無責任ぶりは常日頃感じている通りだった。著者自身の傲慢さも何箇所か散見されて鼻に付くが、 指摘していることと今後の対策はまったく正しいと思う。害悪を撒き散らす首相を退陣させ、自民党を与党から引き摺り下ろし、官僚・政治家の特権を剥奪した上でまともな仕事をさせることだ。そのためには今度の選挙で有権者全員が投票をすることが肝心だ。怠惰な市民には美味の果実は味わえない。
「にっぽん国角栄村」
高杉晋吾/三一書房/\
開発と政治と日本の村構造を説き明かす。

<行政>
「農協の大罪」
山下一仁/宝島社新書/\667
農協、自民党、農水省の「農政トライアングル」が招く日本の食糧不安。これは酷いわ、税金を食い物にされている。農協は、本来の農家や農業の繁栄のためではなく、組織の存続のために活動しているようだ。汚染米問題の根は深い。
「食肉の帝王」
溝口敦/講談社/\1600
同和とヤクザを武器として屠畜業界を牛耳り、政界を操って税金を強奪し巨富をつかんだ浅田満に対する告発書。BSE対策で牛肉買取の際に、日本ハムの偽装工作と税金収奪が摘発されたが、日本ハムの買取量は約900tで、浅田満のハンナングループは約2000t。しかもサッサと焼却して証拠隠滅した。日本ではこんなことが行われているのか。中川一郎、鈴木宗男、武部と続く農水族と、官僚・公務員が国民の生命と財産をないがしろにしている。
「この国の八百長を見つけたり」
中村敦夫/光文社/\1200
知れば知るほどこの国は腐ってきている。たった一人で「この国の目付たらん」とする筆者の信条と調査報告が開陳されている。心意気や良し、応援するぞ。
「迷走日本の原点」
櫻井よしこ/新潮社/\1300
税制、教育、防衛、国益など日本の抱える問題の原点を整理している。根本は、国民が自立していないために問題点の解消に至らないと読める。解説と指摘には賛同するが、私が自分の回りで問題点を指摘し解消の努力をするだけでは、日本は変わりようも無いと思う。櫻井さんが政治の表舞台に立つのを応援するか。
「日本のブラックホール 特殊法人を潰せ」
櫻井よしこ/新潮社/\1400
我が社を含め、日本の企業もお粗末なのだが、この本を読む限り特殊法人は凄まじく酷い。あさましい、の一言に尽きる。こんなにも日本人は下品だったのだろうか。我が社も同じような物か。企業は社会の発展に寄与しながら利益を上げる、官庁は国民の繁栄を第一として奉仕する。この原点ににどうして帰れないのだろう。
「ごきげん消費税 補助金つかみどり」
村野まさよし/講談社文庫/\543
都会の人間が納めた税金が、地方の補助金として大量にばらまかれている実体が明示されている。過疎地の救済策としての補助金制度が、不要になってもジャージャー漏れの水道のように消化される。制度を改善しない官庁、制度そのものを知らない政治家とマスコミと庶民。

<政治>
「大臣」
菅直人/岩波新書/\640
日本国民必読の書です。菅さんが大臣の経験を踏まえて、官僚内閣制の問題点を指摘。お題目の議院内閣制ではなく、国民主権である国会内閣制への移行を提言する。三権分立は官僚が自らの権益を守るために唱えているのであって、本来は国民が選んだ国会が最高機関であり、行政を監督すべきだという。目から鱗です。閣議が15分というのも、官僚支配の実態。行政改革はこの辺にメスを入れない限り無理だ。
「リーダーシップ」
ルドルフ・ジュリアーニ/講談社/\2000
ニューヨーク市長としての仕事の基準をリーダーシップと位置づけ、基本的考え方と実行したことを詳述。多少手前味噌だとしても、大したものだ。企業経営と同じだな。日本の行政は、とてもこういう風に運営されているとは思えない。ジュリアーニ以前のニューヨーク状態。酷いものだ。
「石原慎太郎 5人の参謀」
上杉隆/小学館文庫/\552
たいしたもんだよ、この人は。言うことは言うけど、しっかり行政している。金持ちの生まれは羨ましいし、思想的にはちょっとついていけないし、個人的には魅力を感じないが、都知事としてきちんと仕事している点は、大いに認める。人の使い方が上手いのかな。仲間付き合いがそのまま拡大した物かも知れないが、結果オーライ、認めます。
「台湾の主張」
李登輝/PHP研究所/\1524
台湾総督の主張を真摯に述べている。日本での教育を受けたことが、李さんの血となり肉となって筋の通った主張を唱えている。こういう人が本当の政治家なのだろう。
あらゆる事態に遭遇しても、筋を通しながら自国を高めていくための方策を実行する、真の実務家だ。振り返って、日本の政治屋と国民の民度の低さは目を覆いたい。自らも何か仕掛けなければ。
「憂国呆談」
田中康夫・浅田彰/幻冬社/\1800
NAVIに連載された田中・浅田の対談集。政治に関する放談と言っても良いが、それなりに勉強になる。田中氏は実践を踏まえた理屈を言うが、浅田氏はやや頭でっかちの言葉に酔っている感じだ。心を打つ言葉がない。言葉でも行動でも、他人を動かすパワーを持ちたいもの。
「同時代を撃つ」
立花 隆/講談社/\
論理というもの、筋道を立てて物事を考える事を勉強出来ます。
「立花隆の同時代ノート」
立花 隆/講談社/\1700
1993-97年にかけての発言集。新生党・小沢批判から、菅直人との対談まで、一貫して論理的正論でものを言っているのが心地よい。あとはそれを如何に実現するかだ。

<福田和也>
「日本の決断」
福田和也/角川春樹事務所/\1300
本当に日本はおかしい。官庁も政財界も、考えて実行し責任を取る人がいない。我が東レも同じ様相だ。決断実行し、結果に責任を持つ、これはどんな時代でも人として当然のことだ。
「この国の仇」
福田和也/光文社/\1200
日本を腐敗させた「反論できない正論」と言われているものを論破している。根本は、日本人であること、歴史や文化・経済を忘れては、自分の存立基盤がないぞ、ということです。この本では、やや論旨が感覚的に流れる点が気になるが、基本的には賛成です。
「魂の昭和史」
福田和也/PHP/\1429
自分の原点を見つめないと、外に打って出られない。学校で近代を教えないのは問題だし、昭和を考えない私は日本人である事を放棄している。反省。
「壊滅」
福田和也/角川春樹事務所/\1300
頭のいいバカほど困ったものはない。まったくその通りです。前二著書を踏まえて、歴史的背景を押さえながら日本経済への警鐘を鳴らしている。このまま進むと戦争しかなくなるぞ。私は戦争に荷担したくない。
「続なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」
福田和也/角川春樹事務所/\1000
「暴力」と戦わぬ者に「名誉」は与えられぬ。まったくその通りです。ところで、銀行員も公務員もサラリーマンも、自分の仕事に責任を持つならば、理不尽な要求には断固として戦おうじゃないか。
「なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」
福田和也/角川春樹事務所/\1200
「誇り」と「責任」は生命より大事。まったくその通りです。それらを無くして、ガリガリ亡者に堕落した人間が、政官財界や企業にはびこっています。本当の大人になろうよ。

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