<お酒>
| 「にっぽん蔵元名人記」 勝谷誠彦/講談社/\1600 | 全国の蔵元訪問記。勝谷さんの男気と訪問先の蔵元達の熱意と滋養熱が絡まりあって、えもいえぬ芳香を放っている。最初は固い勝谷さんの筆が、回を追うごとにこなれて人情、自然、歴史を散りばめて来るようになり、楽しい。日本酒が飲みたくなる本だ。 |
| 「吟醸酒への招待」 篠田次郎/中公新書/\700 | 甘いだけの日本酒から淡麗辛口の地酒ブームとなり、昭和50年頃から吟醸酒が飲まれるようになったそうだ。確かに旨い吟醸酒はある。私が日本酒に目覚めたのは、菊姫の大吟醸だった。 |
| 「日本酒がわかる本」 蝶谷初男/ちくま文庫/\800 | へぇー日本酒ってこうやって作るんだ。お酒の種類は、普通酒・本醸造酒・純米酒・吟醸酒の四つに分類されます。なるほどねぇ。 |
| 「BAR レモン・ハート酒大事典」 古谷三敏/双葉社/\1700 | 漫画「レモン・ハート」に掲載されたお酒を特集。すべて飲んで見ようかと思います。 |
| 「ウイスキー・カタログ」 K-Writer's Club/西東社/\1500 | ウイスキーの本をグラス片手に読むのは楽しいものだ。ボトルの形、ラベルデザインからして千差万別、個性的で美しい。 |
<お酒ドラマ>
| 「パリの酒 モンマルトル」 オキ・シロー/扶桑社/\1200 | 手慣れた手法で、軽いけれど、読めばそれなりに楽しい。ただペーパーバック仕様で200ページ程度なのに、この値段はいただけないなあ。 |
| 「寂しいマティーニ」 オキ・シロー/幻冬舎文庫/\495 | 同じく「フライト・カクテル・ストーリー」の掲載文ながら、男と女のショート・ヒストリーを集めた絶品。表面を撫でるだけではなく、ねちっこく男と女の神髄まで迫っているので面白い。 |
| 「紳士の酒、淑女のこくてーる」 オキ・シロー/大栄出版/\1068 | COCKTAIL STORY & GUIDE 第三弾。随筆風に著者の考えを素直に出している。多分、お歳を召している方だろうけれど、良い雰囲気で酒を飲まれるのだろうなあ。私みたいに酒に飲まれることなく、大人風に味わってサッと席を立つのかも。もう少し歳取ったらそうなれるかなあ。 |
| 「酒場ボロンゴ」 オキ・シロー/大栄出版/\1068 | COCKTAIL STORY & GUIDE 第二弾。酒場ボロンゴを舞台に、マスターの大介と酒、そして顧客の人生との関わりを軽いタッチで描く。前作よりもドラマが有って、こっちの方が好きだなあ。それにしても、ほんの10年程度前に読んだのに、初めて読む本のように楽しめた。内容は忘れていて、この本は楽しかった、ということだけしか覚えていない。老化現象か。 |
| 「ギムレットの海」 オキ・シロー/大栄出版/\1068 | COCKTAIL STORY & GUIDE. 全日空機内誌「翼の王国」に「フライト・カクテル・ストーリー」として連載したものが母体。昔買った本を読み直してみたけれど、気楽で楽しくカクテルと男女の機微が味わえます。この歳になると、少し物足りなくはありますが。 |
| 「BAR レモンハート」1巻〜 古谷三敏/双葉社/\505 | レモンハートのマスターは酒の蘊蓄を語るとともに人情が分かる。酒にまつわる人間ドラマが楽しいが、やや突っ込み不足 |
<大田節>
| 「ひとりで、居酒屋の旅へ」 大田和彦/晶文社/\2300 | うーん、店探索には便利だけれどちょっと高い。居酒屋と関係なく、歴史、デザイン、人間に関する随筆も上手いから、そっち方面で頑張ってくれると面白い。 |
| 「東海道居酒屋五十三次」 大田和彦/小学館文庫/\571 | 「東海道 居酒屋膝栗毛」の文庫版。前に読んだ時は物足りなかったのに、今回は結構楽しく読めた。私の何が変わったのだろうか。 |
| 「居酒屋道楽」 大田和彦/新潮文庫/\438 | 「鶴岡の孟宗竹にふんどしが揺れた」とか「リルをさがして横浜から大阪へ」など、目次が椎名誠流。でも中身は太田流で、なかなかよろしい。追っかけで飲み歩こうか。 |
| 「居酒屋かもめ唄」 大田和彦/小学館文庫/\552 | この人の最高傑作じゃないか。各地に二、三泊してただ飲み歩く。そこで出会う人との関わりが淡々としてなお暖かい。もちろん酒と肴も大事だが、人との出会いが心を洗ってくれる。結構準備をし、深いところまで踏み込んで聞き出していて、人間が好きになる文章だ。 |
| 「東海道 居酒屋膝栗毛」 大田和彦/小学館/\1500 | 弥次喜多道中よろしく、村松画伯と各宿場を飲み歩く。発想は良いのだが、太田さんちょっと書き殴り。店の雰囲気、店主の心意気、同行者との洒脱な掛け合いなど、太田節の冴えがなく、お茶を濁している感じ。じっくりと味のある文章を期待しているのだがなあ。 |
| 「完本・居酒屋大全」 大田和彦/小学館文庫/\619 | 太田さんの居酒屋モノのデビュー作。居酒屋研究会を結成し、会報を発行していたのが切っ掛けで一連の作品を書くようになったらしい。私は、酒や店の薀蓄よりも、そこに集う客や店主のひととなり・雰囲気・生き方などの方に興味があるが、太田さんはその辺をさりげなく書いてくれるから楽しい。 |
| 「超・居酒屋入門」 大田和彦/新潮文庫/\514 | 太田さんが、居酒屋作法や好みの居酒屋について真面目に論考している。共感します、勉強になります。もっともっと居酒屋に行こう、一人で。 |
| 「大田和彦の全国居酒屋巡礼」 大田和彦/河出書房新社/\1500 | のれんの本シリーズ。写真と文が雰囲気をかもし出していて、全国を訪ね歩きたくなる。 |
| 「ニッポン居酒屋放浪記 望郷編」 太田和彦/新潮文庫/\476 | 文章もこなれて、事物の描写から人情風俗まで、単に酒や店だけではなく人間や文化まで描いてくれるようになった。読んでいて楽しい。もちろん第一編からその香りは有ったが、三年三編の経験が著者を熟成させてくれたのだろう。古酒の趣が出てきた。特に、巻末の椎名誠の解説が、太田さんの人となりを洒脱に描いている。追っかけて居酒屋巡りをするぞ。 |
| 「ニッポン居酒屋放浪記 疾風編」 太田和彦/新潮文庫/\514 |
良いぞ、段々筆が滑らかに滑ってきた。人情、風土に筆が躍り、同行人とのやりとりがこなれて、独特の面白みが醸し出されている。 |
| 「ニッポン居酒屋放浪記 立志編」 太田和彦/新潮文庫/\552 |
私も居酒屋が好きだ。美味いモノを安く飲食しようというなら、自分で買ってきて飲めば良い。だけど外で飲むのは格別。訳の分かったママかマスターのいる店で飲むのはそれだけで酒が美味くなる。片付けなくても良いしね。 |
<飲み屋>
| 「蕎麦屋酒」 古川修/光文社新書/\720 | 著者はホンダの研究責任者で、蕎麦・日本酒に凝っているそうだ。確かに蕎麦屋酒は美味く、頷ける部分が多いのだが、文章が情緒的であまり論理性が無いので、本当かいな、思い込みとちゃいまっか、と聞きたくなる。 |
| 「東京酒場漂流記」 なぎら健壱/ちくま文庫/\699 | どうも私が好きなのは、酒場のガイドブックではなく、漂流者の達意の文章や酒場の雰囲気や人情らしい。なぎらさんの文章は楽しく可笑しい。その中にちょっぴり辛子が効いていてほのぼのとしてしまう。学生時代、柴又の帝釈天へ遊びに行ったら、デビューしたてのなぎらさんがコンサートをしていたのが懐かしい。漂流の同行者、栗山那正のカットも変に気持ちよい。 |
| 「下町酒場巡礼 もう一杯」 大川・平岡・宮前/ちくま文庫/\800 | 酒場の紹介だけれども、私が楽しいのは人とその空間が描写されているから。酒場のその日の情景と、そこに集う人の息遣いが優しく描写されているのが心地良い。馴れ合いにはならず、でも人情が嬉しい。その微妙なバランスが、本に没入できるかどうかのポイントだ。 |
| 「下町酒場巡礼」 大川・平岡・宮前/ちくま文庫/\800 | 安くて良い居酒屋を歴訪。それぞれの文章量をもう少し増やして、雰囲気描写をしっかりしてくれるともっと楽しかったのだが。メーカー探訪や都電散策などコラムは楽しい。 |
| 「ロンドン都市物語」 小林章夫/河出書房新社/\1800 | ロンドンの酒場の歴史を辿ることによって、英国の歴史・経済・文化を理解できる。INN,TAVERN,ALE HOUSEなどのPUBが時代の変遷と共に成立し、COFFEE HOUSEが情報と文化の発祥地となり、CLUB制度を生み出す一方、貧しい労働者階級がGIN PALACEで酒に溺れて家庭を滅ぼすことも多くなった。何処の国でも、人間は同じような事をして生きているのがよく分かる。 |
| 「課長推薦 東京この店この料理」 山崎陽一/新潮OH!文庫/\524 | グルメ本ではなく、週刊ダイヤモンドに掲載された、企業の課長クラスのおすすめ店の紹介。ミサワホームの空賀さんに教えてもらった「ねばし」もちゃんと載っていました。 |
| 「ちゃらんぽらん男、居酒屋をつくる」 田中秀嗣/新潮OH!文庫/\657 | 大阪の酒好きサラリーマンが、江戸職人の娘で料理上手のしっかり女房と居酒屋を作る。筆者のボケと突っ込み加減が、まだ遠慮気味で大笑いにはならないが、なかなか面白い。もっと奥さんに焦点を当てると、更に魅力的になるだろう。 |
| 「東京人」 −/都市出版/\900 | 特集「居酒屋で飲む」「横浜建築物語」が面白い。大田和彦さんの居酒屋巡りも良い。 |
| 「自遊人」 −/カラット/\680 | 季刊雑誌。特集「幻の酒に酔う」に惹かれて購入。知識も雰囲気も良い。「男は手酌でひとり酒、今日こそあの娘を口説き酒」というキャッチが秀逸。 |