日本でのホエーブス

(左)Phoebus 625 (右)Phoebus 725
|
日本でのホエーブス ホエーブスは元々オーストリア製である。日本で輸入販売が始まった年については、未だきちんと調査を行っていないが、輸入開始年については現在以下の2点を確認している。 ・小生の友人が所有する古いホエーブスの前所有者が、”'55年に購入した”と言っていること。 ・某雑誌'56年の「メトロスポーツKK」の広告に、”ホエーブス”と書かれているのを確認していること。 以上2点から、少なくとも'55年頃には「メトロスポーツKK」によって輸入販売が始まっていたと思われる。以下に、'65年04月の「メトロスポーツKK」の広告を示す。 ![]() メトロスポーツKK広告:'65年04月 その後、「エバニュー」が総輸入元として修理用パーツなども含めて、輸入・販売を行った。国内での販売は基本的にはガソリン使用を前提としており、625出荷時にはガソリン用のニップル(刻印”G”)が装着され、灯油用ニップル(刻印”E”)は予備パーツとして付属していた。以下に'68年04月の「エバニュー」の広告を示すが、広告に”新製品”と書かれており、この頃にエバニューが総輸入元になったものと思われる。 ![]() エバニュー広告:'68年04月 こうして、国内でも広く使われてきたホエーブスであったが、1992年ホエーブスは製造中止となり、70年以上に亘る歴史に幕を閉じた。 1992年にホエーブスの製造中止が決まった時、エバニューは消耗品も含めた修理用パーツを数年分は在庫していたそうであるが、製造中止が発表されると同時に修理用パーツの注文が相次ぎ、パッキンなどの消耗品は直ぐに在庫が少なくなってしまったそうである。現在、エバニューは基本的には修理用パーツのみの注文は受け付けておらず、「本体をオーバーホールに出せば、不良パーツは交換、不足パーツは付けて整備をし、返却します」という姿勢である。 ホエーブスは高価だったため、”625を共同装備として使用する”事が多かったようである。その為、古くから活動を続けている山岳会や大学山岳部等には、使われていない625が現在も眠っている可能性が高い。又、そのような理由から、一般に725よりも625の方が多く残っているようである。 参考までに、雑誌広告に掲載されているホエーブスの価格(定価)を下に示す。但しこれは「メトロスポーツKK」及び「エバニュー」の広告等に掲載されている定価であり、'70年代の小売店での販売価格は、定価の2〜4割引程度のようである。 |
ホエーブス価格表(定価)