障害者が海外旅行する時、食事とトイレをどうするかが大問題となります。
通常、機内で1〜2回の食事がでますが、宏一の場合はそのままでは食べることが出来ません。クッキングばさみを使って、細かく切ってからスプーンで食べるのです。やわらかいものならスプーンだけでも細かくすることが出来るのですが、普通はクッキングばさみで切り刻むことになります。
機内にクッキングばさみを持ち込むためには、セキュリティーチェックをパスしなければならないのですが、これがどうも一貫性がないようです。つまり、ある時はパスするのですが、別のある時は機内預かりということになります。
しかし、2001年9月11日の同時多発テロ以降、小さなはさみでも機内に持ち込めなくなりました。ハイジャック防止のためとはいうものの、困った傾向にあります。
以前はセキュリティーチェックでクッキングはさみを機内に持ち込みたいとがんばったこともありますが、最近はムダな抵抗はやめることにしています。
写真の左は、本来持ち込みたいクッキングはさみで、右の赤いはさみが100円ショップで売っている学生用の文具はさみです。
宏一の場合、この文具はさみを機内での食事用に利用することにしました。文具はさみは大人が使うにはちょっと小さくて力が入らず、肉などを刻むには大変なのですがしかたがありません。このはさみを、あちこちに分散して5〜6本持ち込むことにしています。たとえ1〜2本没収されても、何本かは持ち込めるだろうと思っているのですが、だんだん難しくなっています。
本家本元のクッキングはさみの方はスーツケースに入れて、現地のレストランで使うようにしています。
レストランではさみを持ち出して、きれいに盛りつけられた料理を切りだすと、たいていの場合レストランの人はビックリしますが、すぐになれます。
はさみのついでにたんの吸引器の機内持込についてもふれてみたいと思います。
電動吸引器をソフトケースのクーラーボックスにいれて持ち運んでいますが、セキュリティーチェックのX線で覗くと、ケースの中の器具にバッテリーがついていたり複雑な配線があったりで、いろいろ説明を求められます。
機内でたんを吸引するために必要だというような説明をするのですが、はさみよりはスムーズに通過できます。
母親(介助者)が宏一の右側について、クッキングばさみで細かく切った後、スプーンで食べます。
たんの吸引器の私製タッグ
たんの吸引器
クッキングばさみ
文具用のはさみ
食事のスタイル
たんの吸引器をもちあるいています