学生の頃から陶芸をやっていました。
最近はなかなか作陶に行く機会と時間がありませんが、
ずっと続けていきたい趣味のひとつです。
やきものの魅力
やきもの、陶芸、焼き物、焼物、陶器、磁器など「やきもの」と言ってもいろいろな呼び方や種類がありますが、私はひらがなで書いた「やきもの」が好きです。なにかあたたかみを感じることと大学の頃「やきものクラブ」で青春を謳歌していたからかも知れません。
自分で作った食器で食事をしたり、お茶を飲んだりすると普段の食事でもより楽しく、今度はこんな食器を作りたいとか新しい構想が浮かんできます。もちろん花器や壺なども面白いですが、私は普段使いの食器を作ることが好きです。また、焼物には陶器と磁器がありますが、陶器は粘土が材料となり、焼きあがりもなんとなく土っぽく出来上がります。磁器は陶石つまり石を粉砕したものを材料に使います。焼きあがりは透明感のある白色で指ではじくと金属質の音がします。私はどちらかと言うと陶器のほうが好きです。
やきものが出来るまで
やきものを作るには次の手順で作ります。
1.練り
2.形成
3.高台削り
4.素焼き
5.釉掛け
6.本焼き
1.練り
まず初めに覚えなければならないことが粘土を練るということです。粘土は置いてあるままだと外側から乾いていくので外側と内部で硬さが変わってしまいます。そこで粘土を良く練ることで硬さを均一にします。また、粘土の中に空気が入っているとろくろで形成するときに歪んだり、焼くときに気泡が膨張して作品が割れてしまう原因となります。空気を出すには菊練りという練り方をしなければなりません。この菊練りが出来るようになる事がまずは大切になります。
![]() |
菊練り 菊練りは粘土を寝ると菊の模様のようになるところから菊練りと呼ばれている。大体300〜400回くらい練る。きちんとした菊の模様が出来るまで練習あるのみ。 |
![]() |
巻き戻し 菊練りをして、空気が抜けたら粘土をまとめる。巻き戻しとかへそだしと言う作業を行なう。実際には、菊練りをしながら練るときにつかむ粘土の量を増やしながら手の力を徐々に抜いていくのだが、これがまた難しく、せっかく菊練りをしたのに巻きもどしの際に空気が入ったりすることがある。 |
2.形成
形成には大きく分けると、ろくろを使ったろくろ形成(水引き)と手びねりに分けることが出来ます。
手びねりとは水を使わないで粘土を伸ばしながら形成したり、板状に伸ばしたり、ひも状にして積んでいく技法で電動ろくろなど大きな設備なしに作ることが出来ます。
ろくろ形成は、電動ろくろを使い水をつけながら形成することから水引と呼ばれます。
![]() |
ろくろ形成 1. ろくろに粘土を置き土殺し、芯出しという作業をします。 |
![]() |
2. 中心に穴をあけ |
![]() |
3. 底を作ります |
![]() |
4. 口をすぼめ、円柱状にし、底からつまんで伸ばしてゆきます。伸ばしたら口の部分を締めます。締めることで口の部分の割れを防ぎます。 |
![]() |
5. 繰り返し3〜4回で目標の大きさまで伸ばします。 |
6. 目標の高さまで伸ばせたら、形を整え口の部分をなめして底の部分から紐で切り離して形成の終了です。 作るものの大きさによって使う粘土の量も変わりますし、作る形によって形成の仕方も変わりますがどんな作品を作るにもこの円柱をいかに美しく作るかが大切になってきます。 *モデル:あかた氏 |
|
3.削り
ろくろ形成で作った作品は底の部分を紐で切った状態なので、高台を削りだしてやる必要があります。約一日日陰で乾燥するとちょうど削りやすい硬さまで乾燥します。ろくろの上に直接、あるいはしったと呼ばれる台を載せその上に作品を伏せて置き、ろくろを回しながらカンナを使って削ります。これでようやく作品の形になります。
4.素焼き
完全に乾燥させた作品を窯に入れ約800℃で焼きます。徐々に温度を上げて約6時間ほどかかります。
この時、粘土の中に空気が残っていると割れてしまうこともあります。
5.釉掛け
素焼きしたやきものに、釉薬をかけます。
釉薬の成分には、長石、硅石、カオリンといった石の成分、わら灰、木灰といった植物の灰成分、鉄、コバルト、銅といった金属があります。
石や灰は高温で溶けガラス質になり、金属類は主に発色に使います。このバランスによって様々な釉薬が生まれます。
6.本焼き
釉薬を掛けたら、いよいよ本焼きです。
1250度前後まで窯をたいてゆきます。徐々に温度を上げ、窯にもよりますが12時間から72時間掛けて焼き上げます。
あとは20時間ほどゆっくりと冷ましやきものが完成します。