Pocket Saxの部屋


ポケット・サックスの吹き方

1.運指
 リコーダーと決定的に違うのは,穴が9個あって左手の小指を使うことです。リコーダーのソの感覚で押さえると,ラの音になってしまいます。慣れるまでは苦労しました。

 音域は2オクターブですが,低いCのもう一つ下のBもアンブシュアの工夫でかろうじて出せます。高い音は高いCまでとなっていますが,もう1音上のDまでは何とか出せます。この高いDは,左手の親指・人差し指・中指を押さえて吹きます。薬指も押さえるとC#が出ます。プロ奏者の光平さんはEまで出せるそうですが,アマチュアにはむずかしいでしょう。

 もともと,倍音を利用する高音域(特に高いA#以上)は非常に出しにくく,薄目のリードを使うと多少出しやすくなりますが,曲の中で自由に使えるまでには相当の練習が必要でしょう。

 サックスなどに比べて音程が自由,悪く言えば不安定なところがあり,また同じ指使いでアンブシュアによって音程を上下させて吹き分けなくてはいけない音(高いGとF#)や,アンブシュアで調整しないと求める音程が出せない音(D#や高いA)などもあり,慣れるまではやっかいです。

 曲を演奏するときはヘ長調(F)が一番運指が楽のようです。


  ◆◇替え指の研究◇◆

 ポケットサックスの運指はなかなか難しいので,トリルや速いパッセージを演奏するのが困難な場合が少なくありません。がむしゃらに練習して演奏できるようにすればいいのでしょうが,少しでも楽に吹きたい怠惰なわたくし故,替え指を研究してみています。なかなかこれぞというものは見つかりませんが,次の二つは実用になると思います。
 
   高いラ左手親指| 左手  | 右手 
   本来の運指|○●●●|●●●○  (アンブシュアはかなりきつめ)
   替え指|●●●●|●●○●  (アンブシュアは少しゆるめる)
  真ん中のレ
   本来の運指|●○○○|○○○○
   替え指|○●●●|●○○○
2.ポケット・サックスのおけいこ
 横浜では光平さんの教室が開かれているようですが,地方にいるとそうした機会もないので,自己流で練習しています。ポケット・サックスを購入後,ほぼ毎日練習していますが,なかなかうまく吹けるようになりません。指使いの練習,アンブシュアの確立,音程のコントロール,きれいなタンギングやビブラートなど,やるべき事はたくさんあり,苦手なところを集中的にやってはいるのですが・・・。

3.教則本
 マウイ・ザフーン奏者光平さんが執筆された
★ポケットサックスにも使えるマウイ・ザフーンの教則本★ 『マウイ・ザフーン入門』
が発売されています。割安なPDF版も発売されました。入手方法はリンクコーナーの光平さんのHP(「竹音摩訶不思議」)をご覧ください。

 A4判50ページ,光平さんの演奏を入れたCD付きで,第1章から第3章までが楽器の基礎知識と演奏テクニックの解説,第4章が基礎練習のための譜例と練習法,第5章が練習曲の楽譜,という構成になっています。

 リードの選び方,楽器の角度や喉の開け方など,初心者にはなかなか分からない(気づかない)テクニックが惜しげもなく説明されています。これでポケット・サックスの練習が飛躍的に容易になりました。

4.練習曲
 ポケット・サックスのための練習曲集などは今のところ出ていません(上記の教則本に少し載っています)。

 私の体験からすると,ごく初期の練習には童謡の「チューリップ」がいいように思います。低いドからドレミと吹きはじめると右手の練習に,ソからソラシと吹きはじめると左手の練習に,真ん中のドから吹きはじめると高いソやラの練習にぴったりです。
 おなじく童謡の「むすんでひらいて」もシからシシラソソと吹きはじめると,シの指使いの練習になります。シの指使いはちょっと独特で押さえにくいですからね。

 ある程度吹けるようになってきたら,リコーダーの名曲集などから曲を選んで吹くといいでしょう。音域的に,リコーダーもポケット・サックスも大体2オクターブですので,好都合です。ポケット・サックスはサックスなどに比べると半音が出しにくいのですが,リコーダーも似たようなものなので,技巧的にも無理がありません。ただし,リコーダー用の楽譜は高いファ#以上の音を要求するものが結構多いので,移調して少し下げて吹かないと,最初は辛いかも知れません。


 左下の写真の本(いとう たつこ編『楽しく吹ける アルト・リコーダー名曲アルバム』ドレミ音楽出版社)の中から,吹きやすそうな曲(移調は適宜行っています)をピックアップしてみました。ここをクリックしてみてください。番外編(^_^)も2曲ほど。
  

 *最近,右上の写真の本(鈴木静哉編『クラシック名旋律集』ドレミ楽譜出版社)を買いました。ポケット・サックスでは(私が吹くポケット・サックスでは,という方が正確ですが・・・)手も足もでない曲が多いのですが,中に何曲かポケット・サックス向きのものがありました。そうしたものをピックアップしてみました。ここをクリックしてみてください。

 *下の「リンク」コーナーにある,ぽこあぽこさんのサイトにも,ポケット・サックスで吹ける曲の楽譜がいろいろアップされていて,技術に応じていろいろ挑戦することができます。

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