鈴木大拙『日本的霊性』大東出版社(昭和19年),岩波文庫(1972年) 禅の研究家でもあった鈴木大拙の著。本書の第四篇「妙好人」二「浅原才市」は浅原才市の名を一躍世間に知らしめることになった。才市入門用として一押し。
鈴木大拙『妙好人』大谷出版社(昭和23年),法蔵館(昭和51年) 『日本的霊性』での妙好人論に続くもので,主に才市を取り上げ,当時発見されていた8冊のノートによって才市の信仰を解き明かす。
寺本慧達『淺原才市翁を語る』,千代田女学院(昭和27年) 才市が世に知られるきっかけとなった寺本氏が才市との交流を語ったもの。才市の人となりを知る手掛かりとなるが,現在では入手困難。
川上清吉『浅原才市』,浅原才市翁顕彰会(島根県温泉津町安楽寺内,昭和32年発行,平成14年2月25刷) 浅原才市の生涯と詩を紹介した小冊子。伝記部分は当時の資料によっており,今となっては正確さに欠けるうらみもあるが,漢字には振り仮名がふられ,読みやすい。
鈴木大拙編著『妙好人 浅原才市集』春秋社(1967年,新装版1999年) 32冊のノートに記された才市の詩3,400余りを収録。略年譜,各句の一行目を対象とした索引を付す。
利井興弘『才市念仏抄』百華苑(昭和51年) 才市の詩を信仰の立場から味わったものだが,当HPとは路線が違いすぎるので,評価は保留。『続才市念仏抄』もあるようだが,未見。
「妙好人・才市の書」(『墨美』No.278,1978年2月号)墨美社 書道雑誌による才市特集。松ヶ岡文庫に収められた才市のノートを写真で紹介。『浅原才市集』のノート1の1-8,15-51,ノート10の1-27,ノート12の140-142,ノート13の1-50,ノート14の1-24,22-88の部分を収録。下手くそな字だが,見ていると才市の信の世界に引き込まれる。
浅原才市翁顕彰会編『分類・妙好人・浅原才市の歌 ご恩うれしや』同朋舎(昭和56年) 才市の50回忌を記念して刊行されたもの。才市の詩を20項目に分類して収録。巻末に才市の略年譜あり。
石見の才市顕彰会編『石見の才市』(昭和56年,平成10年第4版) 前掲書と同様,才市の50回忌を記念して刊行されたもの。才市の生涯を才市のうたに即して綴る。他に利井興弘,山本佛骨氏の序文と,小笠原宣秀氏の「石見と才市」を併載。
西本願寺編『妙好人 才市さんの世界』本願寺出版社(昭和56年,平成2年再版) 才市を主題とする法話がメインだが,「才市さんの言行録」,「座談会『才市さんを偲ぶ』」などを含み,人々の記憶に残る才市像を知る手掛かりとなる。
水上勉,佐藤平編『妙好人』,「大乗仏典 中国・日本篇」第28巻,中央公論社(昭和62年) 妙好人の言行録と法悦詩を収録したものだが,約半分は才市の作品が占める。佐藤氏の注釈も有益。
楠恭編『定本・妙好人才市の歌・全』法蔵館(昭和63年) 「妙好人才市の歌」第一〜第三巻を収める。浅原才市が残した17冊のノートに記されていた詩2,821篇が収録されている。
水上勉『才市』講談社(1989年) 作家の水上勉氏の手になる才市の評伝。後出の高木氏の本が出る前に書かれたものなので,修正すべき個所も若干あるが,さすがに名文で,読ませる。
高木雪雄『才市同行 才市の生涯と周縁の人々』永田文昌堂(1991年) 浅原家の旦那寺であった涅槃寺住職の手でまとめられた才市の伝記。従来の伝承の誤りをただすとともに,才市と直接親交のあった人々の伝える生き生きとした才市像が描かれる。
楠恭『信心の華 妙好人を語る』上・下,NHK出版(1998年) NHKのラジオ講座「こころをよむ」のテキストとして出版されたもの。上巻で浅原才市が取り上げられている。
才市/安楽寺 才市ゆかりのお寺(浄土真宗本願寺派宝樹山安楽寺)のHP。才市関連の情報が豊富。写真も多数掲載されている。
妙好人伝 國學院大學の黒崎先生のHP。妙好人伝に関する文献案内,近代妙好人伝関連年表,これまでの研究成果など,妙好人や妙好人伝を詳しく学びたい人に有益な情報が満載。
「検索さいっつぁん」 現存する才市ノート60冊をすべてCD-ROM化(PDFファイル)したもの。温泉津の瑞光寺の「おりじなるぐっず」として,頒価30,000円で発売されている。ただし,高価なので館長は未見です。 (^^ゞ ポリポリ