妙好人とは?

 妙好人とは,浄土真宗の篤信者のことで,7世紀の中国の僧侶・善導(ぜんどう)の『観無量寿経疏(かんむりょうじゅきょうしょ)』に「もし念仏する者は,とりもなおさず人々の中の好人,人々の中の妙好人,人々の中の上上人,人々の中の希有人,人々の中の最勝人である」(藤田宏達『善導』,人類の知的遺産18,講談社,306-7頁)とあるのに由来するといわれています。
 妙好人という名称が一般化するきっかけは,妙好人の事跡を集めた『妙好人伝』によってであると考えられています。『妙好人伝』は,石見国(島根県)浄泉寺(じょうせんじ)の仰誓(ごうせい)によって宝暦3年(1753年)に『親聞妙好人伝』として編集されました。その後,文政元年(1818年)に仰誓の子,履善(りぜん)がその刊行を計画し,誓鎧(せいがい)が「序」を寄せましたが,出版は実現しませんでした。結局,美濃国専精寺の僧純の手で実際に刊行されたのはそのさらに24年後の天保13年(1842年)のことです。
 誓鎧は「序」の中で,石見の浄泉寺の先師実成院(=仰誓)が,「真実信心の人の中でも殊にすぐれて世の人の範となるべき人」の事跡を妙好人伝としてまとめた,と記しています。
トップページに戻る