「口あい」ミニ講座(その三)

 
 才市の「口あい」には,「ごおんうれしや,なむあみだぶつ」という言葉が繰り返し説かれます。また,阿弥陀仏を「あなた」という二人称で呼んでいます。さらに,「わたしやわすれてくらすの仁 わしをさいそくするろくじ ろくじこそみだのなで みだのなにたすけてあると きくばかり」(朝枝善照「新出・さいちの歌の一考察」『印度學佛ヘ學研究』第43巻第2号,平成7年3月,593頁上)というように,「・・・ばかり」という表現もしばしば用いられています。
 こうした言い回しは,才市の「口あい」の特徴ともいえる表現ですが,実はこれらは博多時代の才市が師事した万行寺の七里恒順和上の影響だといわれています(高木雪雄『才市同行』永田文昌堂,1991年,61頁。また,新保哲「七里和上における才市への影響」『印度學佛ヘ學研究』第47巻第1号,平成10年12月,229頁)。
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