「口あい」ミニ講座

 才市の「口あい」は独特の表記法(むしろ書き癖というべきでしょうか)で書かれています。特徴的な所を挙げてみます。
1.を(お),わ(は)といったひらがなの使い方。濁点もしばしば省略される。たとえば,「をや」=「おや(親)」,「なわ」=「なは(名は)」など。
2.太(た),太゛(だ),三(さん),仁(に),正(しょう/しょ)といった漢字の使い方。たとえば,「わ太しや」=「わたしゃ」,「あな太わ」=「あなたは」,「あみ太゛」=「あみだ」,「仁よらい三」=「如来さん」,「わ上三」=「和上さん」)など。
3.阿弥陀との自問自答の際にしばしば使われる,「さいちよい」(才市よ,という呼びかけ)「へ」(「へえ」という答え)といった言い回し。
 その他,丸出しの石見弁や,所々に混じる才市独特の表記法になる仏教用語(たとえば,「きほをい太い」=「機法一体」)は,石見弁や仏教用語になじみのない方にはちょっと分かりにくいかも知れません。改行箇所もかならずしも区切りのいいところとは限りません。
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