電池の特性
(技術資料) by k1ro 2001/4/2更新モバイル環境での電源は、通常は電池を用います。
しかし、毎回アルカリ電池購入は辛い。また、中途半端に使ったアルカリ電池は、スペアーを持ち歩かなければならないため、どうしても新品を入れてしまい、捨てるに捨てられない!
そこで、充電式ニッケル水素蓄電池(Ni-MH)がお勧め。G12で約12h駆動が可能です。
1 温度と放電特性
Ni-MH電池は外気温度に左右されない、放電特性から、冬場は特に有効です。今回のDATAはトランジスター技術1997/3月号からの抜粋で、各種単3型電池の0.5min=700mA 4.5min=140mAで5minを1サイクルとし、パルス放電パターンを繰り返した時の特性を、掲載させていただきました。Ni-MHとNi-Cdは2次電池で何回も充電して使えます。その他はすべて1次電池で使ったら終了です。ここに記載したリチウム電池はLi-ion(3.8V)二次電池や3Vの金属リチウム一次電池とは違う、単3型の物(富士フィルムから出ていたもの)です。それにしても、リチウム電池の低温特性のよさには、脱帽します。

2 自己放電と記憶効果
2次電池を使うにあたり注意しなければならない点は、自然放電と記憶効果です。
自然放電は、満充電にしておいても、置いておくだけで、放電していってしまう現象です。温度が高くなるほど、この現象は激しく、車のダッシュボードに夏放置しておくとあっという間に放電して、空になってしまいます。

図に、各電池の自己放電のデーターを載せます。Ni-MHでも、メーカーによって放電が違い、GP(ゴールドピーク台湾)などは、国産のNi-MHに比べると大きな自己放電が起る事がわかります。データは松下(2000/10)と東芝(2000/10)のNi-MHのカタログデーターと松下の鉛蓄電池のカタログデーター、GPのGP150AAHのカタログデーターを使っています。
記憶効果は、途中まで使った状態で充電を行うと、途中まで使った状態が記憶されてしまい、次ぎ使う時に前回使ったところまで来ると、電圧降下が起こってしまい、機械によってはその全容量を使い切ることが出来なくなってしまう現象です。このため充電を行う前には十分放電を行い。まだ8割残っていても、全部使ってしまい、充電を行わなければなりません。
このため、2次電池を使うときには、GPSなど週末に使う機器の場合、使う前の日(金曜日)に放電してから充電をしておいて、1日から2日使用でGPSから電池を抜いてしまい、また使う前に放電充電をやっています。ほとんど電池でGPSを駆動しない場合(バイクから給電して取り外して持ち歩かない場合)はアルカリのほうが使いやすくコストが安くなる場合もあります。
3 取り出し電流と持続時間
アルカリ電池は、常温であればNi-MH以上の容量と保存性を持つ良い電池ですが、最近のデジカメやPDAはアルカリ電池だと極端に寿命が短くなってしまう事が有ります。これは、これらの機器は、一瞬大電流を流すため、この大電流で電圧降下が起ってしまうのです。
流す電流と持続時間を以下に示します。Panasonicの電池総合カタログ2000/10のデーターです。

このように、アルカリ電池は1000mAを超える大電流では、持続時間が短くなります。デジカメなどはピント合わせ時のレンズのモーター駆動や、バックライトの蛍光灯を点灯させる時に大きな電流が流れます。2000mAを超える電流を取り出すとなると、15分程度でアルカリ電池はなくなってしまいます。ニッケル水素(Ni-MH)は50分程度持つのです。逆にGPSのように100mA程度の電流ですと、アルカリは22時間持つのに対して、Ni-MHは16時間程度しか持たないのです。
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