特許の例

 これは、当事務所で扱った特許第2518720号のほんの一部を抜粋したものです。このページは、特許権者(井澗順様)の同意を得て掲載しています。

【発明の名称】 船舶の電気防食装置

【特許請求の範囲】 直流電源装置(32)を含む防食装置本体(31)、陽極(34)および照合電極(35)を有していて、船舶(20)の船体(21)を含む被防食体(2)の電位を照合電極(35)によって検出してそれが設定電位(E)に近づくように、防食装置本体(31)から供給する防食電流を制御する外部電源方式の防食装置(3)と、
  前記船舶(20)の外部であって、同船舶(20)が停船中は海水(1)中に没し走行中は海面上に出る位置に取り付けられた流電陽極(4)とを備えることを特徴とする船舶の電気防食装置。

特許の図面

【作用】 上記構成によれば、船舶20が停船中は、流電陽極4が海水1中に没するので、その働きによって船体21を含む被防食体2の電食が防止される。しかも停船中の場合は、走行中の場合と違って腐食環境が殆ど変化しないので、流電陽極4の場合でも電食を効果的に防止することができる。従って、外部電源方式の防食装置3を働かせる必要がなくなり、その保守管理等が非常に楽になる。
  一方、船舶20が走行中の場合は、外部電源方式の防食装置3を働かせれば、それによって、腐食環境の変化に対応して、被防食体2の電食を効果的に防止することができる。従ってこの場合は、流電陽極4を働かせる必要はなく、この発明では、船舶20が走行中の場合は流電陽極4が自然に海面上に出ることになる。これにより、流電陽極4の大幅な長寿命化を図ることができる。

【発明の効果】 この発明によれば、外部電源方式の防食装置と、船舶が停船中は海水中に没し走行中は海面上に出る位置に取り付けられた流電陽極とを備えているので、船舶が走行中であっても停船中であってもその船体を含む被防食体の電食を効果的に防止することができる。
  しかも、停船中は外部電源方式の防食装置を働かせる必要がなくなるので、その保守管理等が非常に楽になる。また、走行中は流電陽極は自然に海面上に出てその消耗を防ぐことができるので、流電陽極の大幅な長寿命化を図ることができる。


 特許権者によれば、この特許は、実際に複数の船舶(高速船)に使用されているとのことです。

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