2000年10月1日号(毎月1日発行)
9月は欧州出張など仕事が忙しかったために今月は遅れてしまいましたが、
『山靴通信』10月号を発行いたします。
暑い暑いと言っていたのに、もうキノコの季節になりました。
しかし某キノコ先生に言わせると、
春や夏にもキノコは採れるそうです。
実際、某キノコ先生が春に食用キノコを見つけるところを目撃しました。
さてさて、今年はどの山にキノコ狩りに行けるかなあ。

レストラン・メニュー
#26 『ドイツ』のビール
9月にドイツでビールを飲む機会がありました。
個性豊かな地ビールがたくさんあって、
どれにするか迷ってしまう。
レストランで、あるいは路上のカフェでビールを注文すると、
様々な形のグラスが運ばれてきます。
どのビールグラスにも上のほうに目盛りが一本書かれていて、
その線よりもビールの泡の部分が下になることは一度もありませんでした。
これは 話には聞いていたことですけれど、
新ためてドイツ人気質を感じました。

ドイツの地ビール
#27 『フランス』の路上カフェ
最近は日本でも路上でコーヒーを飲んだりすることができるレストラン(カフェ)がありますが、
ヨーロッパでは短い夏を惜しむかのように、
いたるところに路上カフェがありました。
フランスはパリの郊外の小さな町で、
この路上カフェとやらに座ってみました。
言葉が通じないので、唯一理解してもらえる「beer」と言って、
ビールを運んできたウエイトレスにすかさずメニューを頼む。
フランス語のメニューなので、料理の値段でそのボリュームを推察して注文する。
高いものを注文すると(それでも日本の値段よりは安いのだが)、
皿に山盛りの料理が運ばれてきたりして閉口することになる。
道行く人々を眺めながらビールを飲んでいたら、
道行く人もこちらを見ながら通り過ぎていく。
この国では昼間からビールなど飲んではいけないのだろうかと隣の席を見たら、
高齢の御夫人3人がビールを飲んでいたので安心したのでした。

セーヌ川の夕暮れ
#28 『イタリア』のエスプレッソ
イタリアの人はエスプレッソ好きです。
コーヒーと言えばエスプレッソ、時々カプチーノ。
そんな感じでした。
驚いたことに、コーヒーの自動販売機でもエスプレッソが飲めるのです。
試しに飲んでみることにしました。
手にした小さなプラスチックのカップの底の方に、
少量の黒い液体が見えます。
なんだか機械が故障していて、
コーヒー原液がそのまま出てきたようでした。
これをイタリアの人はぐっと飲んで、
これでコーヒー・タイムは終わりとなります。
これから頑張るぞという、気付け薬のようなものなんでしょうかねえ。

イタリアの街
#29 『高い山』での調理
英語の登山案内書("MOUNTAINEERING: The Freedom of the Hills," 4th Edition, Editor: Ed. Peters, The Mountaineers, Seattle, Washington, 1982)の中に、山の上で料理するための基礎知識が書かれています。標高が高くなると水の沸点が下がることは知っていましたが、この本には沸点が下がったために調理に必要な時間について記述されていたので(下記表)面白いので紹介します。

この表では6,100メートルの高度まで示してありますが、このような山に登る機会も少ないので、3,000メートルの山までのデータで十分です。そこでこのデータを基にして図に描いてみました(下記図)。海岸で10分間で調理できた料理も、1,000メートルの山では16分かかります。2,000メートルの山では24分、3,000メートルの山では37分、そして富士山の山頂ではなんと52分もかかります。なるほど、高山で圧力鍋を使う理由が理解できました。

図.山での調理時間
また11月1日にお会いしましょう。Have a nice day

暮篤(ぼとく)
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