山靴通信

2000年7月1日号(毎月1日発行)

『山靴通信』の第4号(7月号)をお届けいたします。
夏山の季節ですね。
今年の夏休みは、どの山に登りましょうか。
今年は早めに夏山登山の計画をたててみよう。
登ってみたい山が多いので、
選ぶのに苦労するかな。

高校野球
高校野球の季節

#15 『大戸岳』で食べた素麺

 6月初旬に山仲間と大戸岳に登り、途中の中ツ手清水で昼食になりました。Nさんが担ぎ上げた素麺を茹でて、冷たい山水で曝して食べました。想像以上に、素麺はうまいものでありました。夏山の昼食に最適な食料は素麺です。水場をわたる青葉の風に吹かれながら麦酒やワインを飲んでしまったのですが、やっと重い腰を上げました。ここからさらに登って風ノ三郎を過ぎれば、会津の山並みが望めるはずです。

大戸岳山行図
大戸岳山行図


#16 『花』の名前

熱心でないから、植物の名前がなかなか憶えられない。
花の名前がカタカナだと、ますます憶えられないような気持ちになる。

ホタルブクロ、マツヨイグサ、ヒメジヨン。

同じような形の文字が並んでいる。
これを、

螢袋、待宵草、姫女苑

と書くと、花の印象が鮮明になってくる。
花の名前はどうしてカタカナ書きするのだろうか。
私には漢字を使った名前のほうがよい。
植物の本を作る人は、せめて漢字名も並記してほしい。

しかし、
漢字の名前にすると、印象がさらに悪くなる花もある。
こんなに可憐な花なのに、どうしてこのような名前をつけたのだろう。

継子の尻ぬぐい、現の証拠、屁糞蔓
(ママコノシリヌグイ、ゲンノショウコ、ヘクソカズラ)

茎に鋭い棘があるから「継子の尻ぬぐい」とか、
薬としてすぐに効き目が現れるから「現の証拠」となったとか。

さてさて、屁糞蔓にはどんな由来があるのだろう。



#17 『数値地図』を見ながら

 最近入手した国土地理院発行の『数値地図』を見ながら、@niftyの山のフォーラム(FYAMA)に発表された山行報告を読んでいます。古いパソコンに山行報告を表示して、新しいパソコンに数値地図(1/25000地形図)を表示するのです。皆さんの家でも、古くなって押入れに寝ているパソコンはあるでしょう。これを復活させたのです。報告にある山の地図をCDのファイルの中から探し出すのがちょっと面倒ですが、いったんディスプレーに表示させてしまえば拡大や縮小、あるいは登山コースを赤い線でなぞることもできます。一種の机上登山を楽しむことができます。しかし実際の山行には紙製の地形図のほうが簡単です。数値地図は印刷しなければならないし、せいぜいA4の用紙にしか印刷できないからです。



#18 『青春』の山

加藤泰三は明治44年に生まれ、中学時代から山登りを始めた。
登山家そして彫刻家。
昭和19年戦没。享年33歳。
家族のもとに公報が届いたのは昭和23年2月であったという。


洋燈

過ギシ日ハ遠ク昔ノヨウダト、オ前ハ云ツタガ、
過ギシ日ハ近ク昨日ノヨウダト、僕ハ黙ッテイタ。

僕ハ寝転ンデ、マダ灯ノトボラヌ天井ノ洋燈(ランプ)ヲ見テイタ。

ソノ傘ハ波ウチ、ソノ縁ハ、薄紅ニ塗ラレテイタ。

オ前ハ窓ニ倚(ヨッ)テ、山ヲ見テイタ。

水音ガ微カダッタ。



加藤泰三『霧の山稜』(平凡社ライブラリー)より

加藤泰三
加藤泰三の絵を模写してみた



また8月1日にお会いしましょう。Have a nice day

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暮篤(ぼとく)

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