山靴通信 2007年10月1日号(毎月1日発行)

収穫の秋となりて

収穫の秋となりて





まだ暑いですね。地球温暖化の影響なのでしょうか。


     をりとりて  はらりとおもき  すすきかな     飯田蛇笏


すすきを手折ると、思っていたよりは重たい。暑い日差しにさらされてた野原はいつのまにか、あたり一面のすすきとなっていた。夏のようだけれど、たしかに秋は認識されているようだ。





#245 『黒磯バッケ』



国見山や十国峠のあたの低山を汗を流しながら自転車で走り回っていて、前々から気になっていた岩嶺が黒磯バッケと呼ばれていていることを知った。地形図にも崖マークがあり、破線の道が崖の上を通っている。一度は西側の沢沿いの道からこの奇妙な名前の黒磯バッケをめざしたのだが、藪に邪魔され、自転車がお荷物となり、しかも猛暑日であったので持参した水筒の水も尽きてしまい断念した。

別の日、麓の黒磯集落からバッケを見上げ、そして東側の林道を上り、尾根に着いてから林道を離れた。顔にかかる蜘蛛の巣に悩まされながらも破線の道を進むと、すぐにめざす黒磯バッケに到着した。

ハイキングコースになっていて、ところどころに案内標識がある。崖上からは遠くに高鈴山が見え、眼下には先ほど見上げた黒磯集落の家々の屋根が見え、黄色く実った稲田がきれいである。

奥久慈の男体山あたりに行けば、このような岩嶺はたくさん見られるが、特別の変わった名前をもらった『黒磯バッケ』に敬意を表する。バッケからは道なりに下っていくと杉林となり、「黒磯バッケ入口」と書かれた標識がかたわらにある舗装道路に飛び出た。

黒磯バッケ

黒磯バッケ



 『バッケ』は関東から東北にかけての方言であり、その語源のもっとも有力な説は、アイヌ語の『頭・突端』の意味と言 われているようだ。黒磯バッケの岩頭には誰が付けたかわからないが説明板があり、『崖』の方言だと書いてある。いづれにしても、地元の人はいつも見上げている急崖を親しみを込めてバッケと呼んでいるのだろう。

バッケより高鈴山を望む

バッケより高鈴山を望む




また2007年11月1日にお会いしましょう。Have a nice day

暮篤(ぼとく)



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