山靴通信 2007年3月1日号(毎月1日発行)






春が待ち遠しい今日この頃。「春はゆっくりやって来るのではなく、何度か激しく変化を繰り返して、ようやく安定した暖かい春になる」のだそうです。


これは上條滝子著『街草みつけた』(東京新聞出版局)に書いてありました。まだ少し冬が勝っていますが、もうじき春が優勢になりますよ。




#232 『ウィーン蚤の市』



2月の前半はウィーンに滞在していました。今年のヨーロッパは日本と同じように暖冬で、雪が少なくて、スキーをするにも遠出しなければならないそうです。厚手の下着を持参したのですが、一度も着ないで持ち帰ることになりました。そんな暖かい土曜日に、オペラ座の先のナッシュマルクという蚤の市に行ってみました。上野のアメ横のような、魚やソーセージを売るマーケットを過ぎると蚤の市に出ます。たくさんの人が集い、雑多な使い古した衣類や日用品が並べられていて、それはそれは活気のあるところです。記念になにか買おうかなと思って物色したのですが、気に入ったものはありませんでした。


オリンピックのスケートで金メダルをとった荒川静香で有名になった、プッチーニのオペラが「ツーランドット」ですが、同じ作曲家の「マノン・レスコー」という悲恋オペラを見ました。学生のデグリューは、修道院に入ることになっていた美しい娘マノンに一目惚れして、二人は手に手をとって逃げるのです。しかしマノンは貧乏に耐えられなくなり、デグリューを棄てて金持ちのジェロントのもとで暮らすようになるのです。ある日、デグリューが現われてマノンを非難するものの、二人は再び愛を誓い合うようになる。そこへジェロントが戻ってくる。二人は逃げようとするが、マノンは宝石やドレスを持っていこうとしたために逃げ遅れて監禁されてしまう。

マノンは不行跡から追放され、デグリューが同行することを許される。しかし荒野に逃れたマノンは死期がせまり、これまでの人生を振り返り、自らの過ちを悟る。そして、マノンはデグリューへの愛を告白し、彼の腕の中で息を引き取るのであった。

現代風に演出された歌劇でした。マノン役のダニエラ・デシーが高らかに歌い上げた、プッチーニらしい美しい旋律に酔いました。しかしいくら安いからといって立見席はつらいものがありまして、早くワインに酔いたいとも思ってしまいましたが。

ウィーンの町外れ

ウィーンの町外れ



#233 『訛り』



友人に面白い音楽を教えてもらった。フランス語の歌のような、伊藤秀志『御訛り』というCD。井上陽水の「夢の中へ」も、さだまさしの「案山子」もズーズー弁で唄う。

「何どご探してらんだすか(探しものは何ですか?)」 「見つけにぎものなんだすか(見つけにくいものですか?)」

方言っていいですね。大切にしなければ、と思いました。


ところで、やっと「日本ロードバイク」の写真を撮りましたのでここに紹介します。自転車なんかに興味のない方もおられるでしょうから、この自転車の説明はしません。それにしたって、この写真の「ぼどく」さん、とてもカッゴイィと思わねけぇ?えっ、実物を知ってっから、そは思わねって?無理にでも思ったらよがっぺよぉ!

日本ロードバイクと訛る私

日本ロードバイクと訛る私



また2007年4月1日にお会いしましょう。Have a nice day

暮篤(ぼとく)



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