山靴通信 2007年6月1日号(毎月1日発行)

春の利根川

春の利根川





しばらく中断していましたが、茨城の県境を歩いてみました。昨年の7月以来の徒歩小旅行。


八溝山の山頂から自転車で下る。爽快ではありましたが ・ ・ ・





#239 『常陸の県境を歩く(その3)』



前回の終点であるJR十二橋駅から歩き出す。すぐに常陸利根川に出会い、土手の上を行く。潮来大橋を渡り、左岸を歩く。今日も釣り人と水上スポーツの人が多い。田圃は水を湛え、あたかもあちこちに突然沼が出現したようだ。田植えはすでに終わっているところが多いが、植え残したとこえろを手植えしている人が見える

田植え

利根川の 風に吹かれし 田植えかな



北利根橋を渡ると県境は幅の狭い横利根川となる。県境歩きは今回で3回目だが、大きな道路があるわけではないので、ここにはコンビニや今流行りの量販店はない。そのかわり昔風の小さな店を見かける。そのような一軒の店から老女が出てきて、手押し車を押して帰って行った。驚いたのはこの小さな店は百貨店という看板を掲げてげていたこと。生活用品なら何でもあるのだろうか。店は土手の下にあるので、それを確かめることはできなかった。

百貨店

薫る風 老女の去りし 百貨店



横利根川のあたり、これぞ日本というような景色が広がる。田があり、民家があり、遠くには小高い丘があり、そこを曲がりくねった道路が走る。

百貨店

日本の 春の景色ぞ 横利根川



県境は再び利根川となり、左岸の舗装された土手の上を行く。昼時になったので、どこかで昼食をと思ったら、県境は利根川中央から離れて陸地に出張る。ここは石納という所だが、地名というのは読み方がむずかしい、これを「こくのう」と読む。一軒の旅館のような日本料理店があったので入っていったら誰もいないので、やっていないのかと思って店を出たら、女の人が追いかけてきてやってますと言う。それではと、店内に戻り天丼を注文する。


ひたすら利根川の土手の上を上流に向かって歩いていると、時々自転車に乗った人が通り過ぎていく。自転車を停めていた一人の若者は、鹿島までアントラーズのサッカー試合を見に行くのだけれど、ゲームは4時開始だけれど間に合いますかね、と言う。足がつってしまったと言っていたので、試合開始には間に合わなかったであろう。


予定していた終点の滑川駅に着いたら銚子行きの電車が出るところで、これには乗り遅れてしまった。次の電車は1時間後である。

百貨店

子が騒ぎ やがて泣き出す 春の駅




#240 『八溝山をMTBで下る』



やっと山の話ができます。と言っても、相変わらず自転車がお供ですが。八溝山の山頂まで自動車で行けます。自転車を車に積んで、ここから出発すると下る一方なので、自転車にとってのつらい登りがない、楽々サイクリングとなることを発見しました。鹿ノ又から福島県側に下り、中の沢から小中沢で気分転換の林道登りが少しつらいですが、あとは下るのみ。戸中を経て棚倉の町にでます。ここで棚倉城址を見物して、久慈川沿いに整備されているサイクリングロードを、八溝の山並みと久慈の流れを眺めながら気分よくペダルを漕ぐと矢祭山に着きます。ここには物産店があり、おいしい柚子アイスクリームが食べられます。

八溝山が出発点で矢祭山が終点なら、これほど楽なサイクリングはありません。お勧めです。途中小中沢でつらい登りがあると言いましたが、これは中の沢林道が通行止めになっていたので仕方なく迂回したためですが、この通行止めが解除になればほとんど下るだけなのです。しかし車を回収するために、矢祭山から八溝山まで戻らなければならないとなると話が違ってきます。「楽あれば苦あり」です。そうなのです、八溝山をめざして、ひたすらペダルを漕いだので、楽々が一転して、苦行サイクリングとなってしまいました。友人と車2台で行って、1台を矢祭山あたりに駐車しておくのが良いでしょう。

セルフタイマーで撮影したら、こんな写真になってしまった

セルフタイマーで撮影したら、こんな写真になってしまった



また2007年7月1日にお会いしましょう。Have a nice day

暮篤(ぼとく)



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