山靴通信 2006年12月1日号(毎月1日発行)






「このあたりで一番貧しそうな宿はどこですかね」


「そうですの、渓底の爺さん婆さんの小屋ですろ・・・あんた自炊客かね」


「いやちがいますけど・・・」


・・・・・・・


「なるほど貧しそうだな  ぼくの好みにぴったりだ」




これはある本から会話のところを一部引用したのですが、その本が何かわかりますか?この宿の近くにある山の名前がわるでしょうか?(難問です 




#227 『大室山断念』



大室山登頂を断念。こう書くと、さも険しい山に挑戦して敗れ去ったようだが、大室山は標高427メートルの山である。高鈴山の北西2.3キロメートルのところにある里山である。地形図を見ると破線の道はないが、少しの藪を覚悟すれば簡単に登れそうな山である。では、どうして登れなかったのか・・・


なあんて、もったいぶった言い方で失礼。登れなかった理由は、登り口まで行けなかっただけなんだ。北沢から地形図にある林道をマウンテン・バイクで登って、途中まで開通している舗装道路に出る。そこから大室山の北側をぐるっと回っている林道まで行き、小尾根に取り付いて、自転車を押し上げることになるであろうが、それでも山頂まで行く、という地形図を眺めながらの机上計画。こんなちっぽけな山行計画でも心弾むものがあった。楽しみにしていた。ところが、実際の北沢からの林道は、道路工事のために倒木を山と積むことによって途中で通行止めにしていた。徒歩であったら全く問題なく乗り越えられたのだが、倒木の障害物の上まで自転車を押し上げるのはとても無理だった。


今思えば、そこに自転車をデポして、歩いていけばよかったかもしれないが、山登りは所詮こだわりのスポーツであるから、安易に妥協してはいけない。ということで次回は別の藪道から大室山に登ってやろうと思っている。もちろん、自転車による登頂をめざして。

大室山登頂断念後、整備されたハイキングコースで高鈴山に向かった

大室山登頂断念後、整備されたハイキングコースで高鈴山に向かった



また2007年1月1日にお会いしましょう。Have a nice day

暮篤(ぼとく)



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