山靴通信

2005年1月1日号(毎月1日発行)

山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろし
ゆふべもよろし
(種田山頭火)

#175
『赤城山から袈裟丸山まで郡界尾根を歩く』


 赤城山から袈裟丸山まで郡界尾根を歩こうというNさんからのお誘いがありました。面白そうなので参加しました。一日で歩き通すのは厳しいコースなので二日かけて歩きました。メンバーは他にMさん(計画者)とGさんを加えて4人です。テントを担いでいき、途中の山中で一泊することも計画の一つでしたが、夜には天気が悪くなるとの予報であったため、ルート途中の車道に車をデポして、1日目の下山後、この車で根利牧場に移動してテントに寝ました。翌日は、前日の下山場所まで車で移動して、ここから登り始めました。郡界尾根を行き、林道切り通しを越えて、郡界を後袈裟丸山方面に登りました。登山道に合流したのち、袈裟丸山郡界尾根登山口に下山しました。歩いたコースは次の通りです。

[初日] 花見ヶ原 - 黒檜山 - 小黒檜山 - 郡界下降 - 県道62号 = 根利牧場(泊)
[二日目] 根利牧場 = 県道62号 - 高圧鉄塔 - 1,164m三角点 - 郡界尾根歩き - 家の串 - 林道(小中〜新地線)横断 - 登山道合流 - 袈裟丸山郡界尾根登山口

赤城山-袈裟丸山郡界尾根ルート図(カシミール3Dによる)

赤城山-袈裟丸山郡界尾根ルート図(カシミール3Dによる)

 初日は、花見ヶ原から黒檜山へはハイキングコースを歩きました。筑波山は端正な姿をみせていました。富士山は地球が丸いためか日本一高い山には見えませんでした。黒檜山から小黒檜山への道はありません。着いた小黒檜山からは雪の谷川連峰などの山々が望めました。
 二日目の歩き始めの高圧送電線鉄塔までが笹藪の急登で体力を使いましたが、このあとの郡界尾根はGさんの的確なルート選択に従って歩いていきました。予想していたよりも全般的に郡界尾根の笹藪は歩きやすいものでした。茨城の低山のような野茨の棘がないのはよかったですね。
 後袈裟丸山から郡界尾根を下ったことはあるので、今回の計画である赤城山から袈裟丸山に至る郡界尾根は全て歩いたことになりますが、いつの日にか郡界尾根登山口から後袈裟丸山まで登ってみたいと思っているところです。

(2004.12.4-5)

 

腐沢林道-八溝山真名畑林道をMTBで走る(カシミール3Dによる)

    腐沢林道-八溝山真名畑林道をMTBで走る(カシミール3Dによる)
#176
『マウンテン・バイク八溝山に登る』


 茨城の最高峰八溝山は、名前の通り山頂から八つの大きな尾根が派生して八つの溝(谷筋)を形成している山である。それぞれの尾根には林業のために作られた林道が走る。八溝山真名畑林道はその一つで、これを山頂から真名畑集落まで約13kmの山岳自転車滑降コースとみなして、マウンテンバイクで下ったら爽快であろうと常々思っていた。
 最近、八溝山にジオキャッシングの宝が隠されているとの情報を得たので出かけた。ジオキャッシング(地球に隠すの意)とはGPSとインターネットを活用した世界的な宝探しゲームであり、詳しくは『山靴通信』2003年11月号に紹介している。緯度と経度の情報をもとに、ハンディGPSを使って宝にたどり着く遊びだ。
 八溝山の山頂までは車で行ける。ここを出発点とすると後半が自転車での山登りとなってしまうので、前半をつらい登りとすることにしてJR下野宮駅の近くにある月待ちの滝を出発点とした。
 この日は北風が吹く寒い日であった。自転車用手袋は指先がないので走り出すとすぐに指が冷たくなってしまい、下野宮の交差点にある雑貨屋で軍手を買ったのであった。町付、上郷、上野宮を過ぎて、小田貝に来ると空模様が怪しくなり、空から白いものが落ちてきた。蛇穴手前で腐沢林道に入る。この林道は途中で通行止めになっていて、自動車では山頂まで行けない。それでも必死にペダルを漕ぐ私の脇を2台の車が通り過ぎていった。あとでわかったのだが、彼らは山の水を汲みにきているのであった。八溝山は名水が湧き出るのである。

 舗装された林道は通行止めのゲートから未舗装の悪路となる。水汲みに来ていた人から、この先は藪道だが、その先は再び舗装道路になると聞いた。その言葉の通り、夏場であれば藪がうるさいような石ころ道であるが、冬枯れのため藪は気にならない。さすがに自転車に乗ることはできないので、荒れた落石の多い道を歩く。再び通行止めのゲートが現れ、これを越えると広い舗装道路になった。自転車を漕ぎ出すものの、急坂で息が上がる。道路幅が広いのでジグザグに登ると少しは楽である。
 八溝山の山頂には車で来た観光客が3人いた。霰のような大粒の雪が降ってきてじっとしていると寒い。今回の目的の一つは八溝山真名畑林道をMTBで走ることなのですぐに山頂を後にした。林道は日陰になっていて、道は雪で白くなっている。木々は葉を落とし、侘しい冬景色の中をひたすら林道を下る。これまでの苦労が報われるような下り坂が続く。しかしペダルを漕がないと風に当たって体が急速に冷えてくる。のんびりと下っていたいのだが、寒くてその余裕はない。春や秋の頃にまた来てみようと思いつつ、一気に真名畑集落まで下ったのであった。楽しむ余裕がなくて残念であった。真名畑から矢祭山までは舗装道路でほぼ下るばかりであり、そうして出発点の下野宮まで戻った。

八溝山で見つけたジオキャッシングの宝箱とハンディGPS

八溝山で見つけたジオキャッシングの宝箱とハンディGPS

 ところで肝心の八溝山のジオキャッシングの宝であるが、詳しく説明してしまうとネタ晴らしになってしまうのでここでは簡単に書こう。比較的容易に宝を見つけることができた。その位置はN 36°55.854 E 140°16.328。私が一番最初にこの宝を見つけたようだ。上の写真のような密閉容器に宝が入っていた。中にあったメモ帳に感想を書いて、持参した韓国のにおい袋を宝として容器に入れて、元の位置に戻しておいた。帰宅後にインターネットのサイトに発見を報告したのであった。

(2004.12.26)

 

また2005年2月1日にお会いしましょう。Have a nice day

暮篤(ぼとく)

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