山靴通信

2004年9月1日号(毎月1日発行)

暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。8月は北アルプスに出向くつもりでいたのですが、家人の病気で果たせませんでした。そこで暑いけれど、自転車に乗っていました。そして別のアルプスを歩いてみました。

真弓神社参道の猿
   真弓神社参道の猿
#165
『MTB風神山に登る』


亀作から鶏飼育場を過ぎて林道を行くと、真弓神社の参道入口に至る。鳥居をくぐると、参道の両側に二体の猿が待ち構えていた。左側の猿は頭が無くなっているが、もう一方の猿は頭に平たい石を載せているので、まるで自転車用ヘルメットをかぶっているようだ。真弓神社から風神山はハイキングコースを行く。この暑さでもハイキングの人々に出会う。風神山から電波塔の脇を通って展望所に行くと、夏雲の下に日立沖の海が青く広がって見えた。

(2004.8.1)

風神山展望所からの眺め
    風神山展望所からの眺め
 

回文サイクリング
N36°23.263'、E140°33.041'付近

回文サイクリング
N36°22.263'、E140°33.041'付近

回文サイクリング
N36°21.263'、E140°33.041'地点
#166
『MTB回文宝探し』


GPSを使って緯度・経度の数字ががそれぞれ回文になる地点を探すという遊びは『山靴通信』#136と#144に書いたが、今回は那珂川を挟んだ回文地点をMTバイクで探してみた。


(1)北緯36度23.263分、東経140度33.041分

稲穂が風になびき、用水路には気持ちよさそうに水が流れ、田の畦と用水路を越えた先の藪の中が第一回文地点であった。


(2)北緯36度22.263分、東経140度33.041分

マイクロバスが停まっていた。喪服を着た人々が集っている。第二回分地点は墓地のそばに建つ民家の庭であった。線香の煙が流れてきた。


(3)北緯36度21.263分、東経140度33.041分

那珂川に出た。第三の回文地点は川向こうである。上流に向かって自転車を走らせ、橋を渡り、河岸を下ってたどりついた地点は青田の道路端であった。邪魔をするものがないので、この日初めて正確な回文地点に立つことができた。

帰路に那珂川と涸沼川が合流する川辺に行くと釣り人が四人いて、ボラがさかんに水面を跳ねているが、釣り人の竿は全く反応していなかった。

(2004.8.4)

 

神峯山山頂に咲く山百合
  神峯山山頂に咲く山百合
#167
『猛暑の日立アルプス』


山悠々さんのホームページで知った日立アルプスを一度は歩いてみたいと思っていたのだが、家人の病気によって北アルプス山行が中止になってしまったので、それならこの機会に気になっていた身近な日立アルプスを歩いてみようという、安易な考えで猛暑の中を出かけたのが、これが大労働になってしまった理由である。JR日立駅でバスに乗り、神峯公園入口で下車した時刻はすでに9時半を過ぎていて、これが山屋としての第一の失敗であるとは、この時は気づかなかったお粗末。今年の夏は暑い日が続きますね、などという気楽な挨拶を交わして、いざ鞍掛山に登り始めてみると、暑い中での急登ですぐにアゴが出るわ、汗が出るわで、最初から散々の体。それでも鞍掛山を下り、再び登り返して小一時間も歩くとハイキング気分になるはずであったが、とにかく体が重いので何度も小休止。こんなはずではない、熱中症ではないと、2リットル用意した水を飲みながら頑張って羽黒山に登ると、懐かしい場所に来ましたねという気分で、少しは元気が出るものの、この先の神峯山までがまた暑さとの戦いであった。

こんな暑さでも山歩きを楽しむ(苦しむ)人々はいるもので、六、七人の集団登山者と単独行者とすれ違うと、やっと神峯山に到達したのであった。山頂風景の記憶は薄れていて、これはまずいと思いながらも、半分になった大煙突を眺めつつ、山百合に集うアゲハチョウとそよ風に一息ついて、食欲はないがシャリバテは怖いので握り飯をほおばるのであった。こうして書いていても、あの暑さを思い出し、何だか書く気力も無くなってきたので、後半はいいかげんな報告としますのでご容赦を。

向陽台から御岩山を経て高鈴山に挨拶して、かって知ったる真弓神社経由の風神山コースをひたすら歩き、高鈴ゴルフ場で水をもらったのはよいのだが、その直後に雷雨となる不運。大汗でシャツはすでに濡れているし、落雷の恐れはなさそうに遠くでゴロゴロ鳴っているので、「雨に唄えば」気取りでずんずん雨の中を行く。それにしても長い道程だね、うんざりするねと思っていたら暗くなってきたのは陽が沈んだから当然のこと。風神山に着いたら7時を過ぎていて、公園のトイレだけが赤々と灯っていたのは心休まるというよりは不気味なものがあり、昔このあたりで殺人事件があったことを思い出したりしてしまった。日立アルプス山行は、かくして終わったのであるが、もうこりごりだ、二度はごめんだ、と思わないのが山歩きの不思議。冬には逆コースで、などと思っているのである。

(2004.8.7)

 

また2004年10月1日にお会いしましょう。Have a nice day

暮篤(ぼとく)

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