山靴通信

2004年7月1日号(毎月1日発行)

今月号は派手な色の背景にしてみました。『山靴通信』がマンネリにならないように工夫しているつもりなのですが、やりすぎですかね。

ニリンソウ #158 『厩岳山と猫魔ヶ岳』

会津の厩岳山に登りました。登山口にあった山名説明板には次のように書いてありました。「厩岳山(1,261m):この山の名前は、厩岳山、厩嶽山、厩山、うまやさんと四つの呼び名があります。源橋登山口より登山道を登ると、御宝前より四国三十三観音石仏がみられ、山頂直下には会津の馬頭観音の総本山である観音堂があります。」 この日は山頂でシモンさんと落ち合う約束で登り始めました。

私は源橋の栄川酒造側から登るコース、シモンさんは金沢峠から登るコースでした。祓川に沿って歩いていくと、ネマガリタケやウドなどの山菜が豊富です。ところが、だんだんと道がなくなり、藪こぎ状態となりました。これはコースを間違えたと思い、来た道を戻ったのですが、分岐地点が見当たりません。シモンさんとは厩岳山山頂で11時頃に落ち合う約束だったので、山頂めざして道なき藪斜面を登ることにしました。藪に悩まされながらもシモンさんの待つ厩岳山山頂に到着したのでした。

山頂でシモンさんと別れてから、猫石までピストンして、厩岳山神社を通る正しいコースで下りました。厩岳山神社では冷たい湧き水でのどを潤し、群生したニリンソウを愛でました(左写真)。

この日は八方台の駐車場に車中泊としました。有料道路料金が730円かかりますが、一泊料金としては安いかな。夜には雨になりました。そうそう、源橋から登るコースを間違えたのは、伐採木の搬出のためのブルドーザーなどが動いていた作業場の脇が登山口だったのですが、作業してる人の邪魔にならないようにと足早に通り過ぎたので登山口を見落としていたのでした。

さて、八方台の朝です。霧が出て、今にも雨になりそうな天気です。でも8時頃には霧が晴れて快晴になったのです。
[ 八方台 - 猫魔ヶ岳 - 猫石 - 雄国沼 - 湿原遊歩道 - 金沢峠 - 車道 - 林道 - 厩岳山分岐地点 - 猫石 - 猫魔ヶ岳 - 八方台 ]
二日目はこのようなコースで歩きました。雪の残る飯豊連峰まで望めたし、ブナ林の中を歩いたりして山歩きを堪能した二日間でした。

(2004.5.29-30)

 

雄国沼 #159
『雄国沼』


山仲間と雄国沼で遊んだ。金沢峠近くの林道に入り、厩岳山に登り、猫石を経由して雄国沼を半周した。左の図はカシミール3Dで描いた。赤い線がGPSによる今回歩いたコース。手前の山が厩岳山、そして遠景の飯豊山は図とは違ってまだたっぷりと雪があった。

(2004.6.5)

 

安達太良山 #160 『安達太良山爆裂火口』

雄国沼で遊んだ翌日は、Dさんと安達太良山に登りました。前日シモンさんに教えてもらった、船明神山を経由する爆裂火口を周回するコースは変化があってよかったです(左写真、Dさん撮影)。イワカガミもたくさん咲いていました。たくさんの登山者で山頂はにぎわっていましたが、今回歩いたコースは静かでした。

白糸の滝の近くには露天風呂があることを、ほぼ同じコースを歩いた登山者から教えてもらいました。この露天風呂はもちろん無料ですが、更衣室などはありません。我々は知らずに通り過ぎてしまったので、残念なことをしました。次回は必ず入湯したいものです。

(2004.6.6)

 

さくらんぼ #161 『尾瀬のコケと地球温暖化』

尾瀬ヶ原湿原には珍しいミズゴケだけの泥炭層が残っていて、その中にある炭素は海面の変化を反映している、という朝日新聞の記事があった。どうして山にあるコケが海に関係するの?山好きには興味津々の話題である。

東京農工大の赤木先生らの調査によると、質量の異なる2種類の炭素同位体の比率から、大気中の二酸化炭素濃度を割り出せるという。三千年前、五千年前、そして七千五百年前に大気中の二酸化炭素が高い時期があり、このため地球温暖化によって氷河が融けて海面が上昇した、ということらしい。これまでも南極の氷を使って研究されていたというが、尾瀬のコケを使ってというのが面白い。人間ばかりでなく、植物も地球温暖化の影響をうけて、「近頃、暑い日が多くなってきたな」と言っているのである。

(2004.6.6 朝日新聞)

 

ナナフシ #162 『ナナフシ』

我が家に珍しい訪問者がきたので紹介します。それは「ななふし【七節】」です。事典には次のようにあります。

(1)ナナフシ目ナナフシ科の昆虫。体長7〜10センチメートル。小枝に似た細長い体に短い触角と長い脚をもつ。全身褐色か緑色。擬態の例として有名。本州・四国・九州に分布。タケノフシムシ。
(2)ナナフシ目の昆虫の総称。エダナナフシ・トビナナフシ・コノハムシなど。

そばで見ているとじっと動かず、私は小枝ですというように振舞います。少し離れてみていると、非常にゆっくりと足を動かして移動していきます。写真のナナフシは足を2本失っていて、これまでの生活の厳しさがうかがえます。緑の植物のなかにいれば見つけるのは非常に難しいです。面白い虫ですが、あたりかまわず葉を食べてしまうので園芸家には嫌われているようです。

(2004.6.15)

また2004年8月1日にお会いしましょう。Have a nice day

暮篤(ぼとく)

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