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日没がわずかに高嶺だけを照らす頃、グランド・ジョラスを眺めながらクーヴェルクル小屋のテラスで過ごした夕べは数知れない。谷間はすでに闇につつまれ、高さが中くらいの山々はほの暗い。彼方の高みでは、身をひそめていた火炎がざわつきはじめ、ほどなくグランド・ジョラスの北壁は真紅に光り輝く。(ガストン・レビュファ著、近藤等訳、『星と嵐』、山と渓谷社、より) あたり一面が雪ばかりの世界、人間を拒絶するような高山は山男(女)を魅了してやみません。無機質の自然は有機物質で出来ている人間(生物)などてんで相手にしないという、その無情さに引かれるのでしょう。しかし今月号の#75で紹介した青麻山は標高は高々394.9mにすぎませんが、山頂の石碑に記された神社由来や祭典歴史を読んで、しかも下山後に地元の兄さんから話を聞いたりすると、こんな片田舎の低山登山でも山を歩く喜びや一種の旅情を感じることができます。 |
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![]() 白い森 |
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