霊感を得た戸隠山(03年秋)
(橋本正雄 記)
忙しない世間から離れて自分を取り戻したいと思う人は多いと思います。しかしそんな世間に居るのですから何ともなり難し、
俗世間に生きてゆかなければと思い直す事しばしばです。そんな中、戸隠山に行こうかと稲田さんより声がかかり、これに応えた
有志6名行って来ました。
稲田、更谷、大津、大津(博子さん)、市川、橋本、この6名です。そして、東京から橋本(せい子)、更に加わったのが地元
長野市在住の石井さん、合計8名の大所帯となりました。
大阪からは阪急高速バス梅田発22時30分、30分前には集合の声に応え全員集合。高速バスは料金も安く(往復12470円)
3列シートなのでゆっくり休めるようになっています。バスはコーヒー、お茶などサービスも満点、早朝5時55分予定通り長野駅に
到着しました。
長野駅にてゆっくり準備しようと思っていたら、なんと、せい子さんと石井さんが自家用車で加わってきます。それならタクシー
1台調達したら安くつくのではということで折衝、戸隠奥社まで6000円で行ってもらう事にしました。また、途中には鏡池があって
そこからの戸隠は最高という言葉をもらい鏡池に出向くと、紅葉の始まった戸隠連山を池は映しこんでいました。東面の岩壁を映し
こみ、霊感を吸い込んでいるようです。(早朝にも関わらずカメラマンの行列でした)
10月12日(日)8時、戸隠奥社入り口から奥社に向かう参道は両側を何百年というヒノキに守られ約1時間の行程です。(ここまでは
普通の人ではない旅館のどてらで来ていた夫婦もありました)奥社で市川さんは自分の無事を祈っていましたが、みんなは全員の無事
を祈ってもらっていると勘違いし感謝していました。(本当は全員のことだったと信じています)
ここからの山道は急峻になり、30分ほど進むと50間長屋という岩窟に到着、長野市から参加した石井さんが自宅庭でとれた柿を
プレゼント。(石井さんは30年ほど前、橋本が入っていた目黒勤労者山岳会のリーダーで現在は新潟の郵便局長をしていると聞いて
います)程無く行くと100間長屋という更に大きな岩窟に行き着きました。奈良大峰の奥駆けと同じような雰囲気に出会えます。
100間長屋を過ぎたところから鎖のある岩壁が連続してきます。更谷さんを先頭に大津さん、大津博子さん、市川さん、稲田さん、
続いて橋本2名とふうふう歩みもゆっくりで、日帰りしたい石井さんが「ゆっくりして良いですよ」と声をかけるも、心では「ちょっと
遅いなあ」という様子が見え隠れしてきました。
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| 今日の安全祈願をしました。 |
五十間長屋の下で休憩 |
いよいよ快適な鎖場が続々登場してきました。 |
11時、核心部となる蟻の戸渡りを前にして、ザイル準備をしている2人連れがいます。両側が切れ落ち足幅50センチの馬の背です。
落ちたら遺体は出てきませんよと脅かされ、しかしザイルを出そうにも距離が有り過ぎるので、こわごわでも確実に渡ろうと決心する
しかありません。さすが長野市在住の石井さんは立ってるも、大阪からきた我々は馬にまたがるというより四つんばいで本当に
こわごわと進むことになります。天候は曇りそろそろ霧が湧き下部が隠れてきたので少し恐さも忘れ、蟻の戸渡りを越え12時45分
八方睨という分岐点にて一安心でした。
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| 今日の核心部蟻の戸渡り両側は千尋の谷底死ぬ思いで渡ったよ、こら伏せんかい |
八方睨で思わず会心の笑みが |
八方睨から戸隠山頂(1904m)へは直、そこから右側は切れ落ちた岩壁となって鉄骨作りの雪庇止めのある尾根を九頭龍山(1862m)
などの岩峰群を上下しながら本日宿泊地の一不動避難小屋に向かいます。途中あまりの時間かかりに、今日中に帰りたい石井さんは
午後3時我々と分かれさっさと下山してゆきます。
15時30分、やっとのことで避難小屋に着、大津博子さん曰く「なんで戸隠が百名山にはいっとらへんの」と。
「私らほんまに緊張したわ」とのことで全てを現していました。
10月13日(月)、夜中避難小屋の屋根をたたく雨音に「明日は下山だけ」と思った人も居ましたが、稲田さんは「出発5時45分」
とのこと雨模様の中、高妻山(1998m)に向けて出発。こちらの山道は修行道としては危険な所なしにも拘らず、ピークが点在し
峰ごとに普賢や彌仙など大峰と同じような呼び名が表示されていました。途中から本格的な雨となり五地蔵山(5つ目のピーク)に
7時30分着、高妻山に9時30分着、引き返して五地蔵山に11時30分着、一不動避難小屋には12時30分着、市川さんの読み通りぴったし
7時間もかかったことになります。
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| 本日のお宿お世話になりました |
一不動からの日の出 |
雨中の高妻山山頂 |
午後1時ジャスト、下山にかかり戸隠牧場に15時30分着、都合下山は2時間30分でした。下山ルートにも鎖場がありちょっと緊張する
岩山でした。戸隠牧場は広広としており、全員無事で帰れたことが最も幸いでした。
長野へはバスがあり、我々大阪に帰るメンバーは県庁裏の温泉場に向かい夜行バスで帰阪、予定通り翌日6時に到着しました。
霊感をもらって身も心も洗われた戸隠山でした。リーダー稲田さん、サブリーダー更谷さん本当にご苦労様でした。山紀行ページへ