台高本沢川本流
                               奥村、橋本、稲田 
羽を休める鷲
飛び立つときの姿の美しさ
それを撮れなかったことが悔やまれる。
  冬登山道を歩きがら、眼下に流れる本沢川本流を眺め、釜や瀞が連続しており夏は泳いだり、へつったりと 楽しい沢登りが出来そうだな、という思いがあった。  夏、その思いが募って、本沢川本流遡行を決行することにした。  大台方面はここ3,4日大量の雨が降り心配したが、日曜日は久しぶりに晴れるということで3名車で 出発。 大阪は快晴のもと、今日はいいなと話し合っていたが、山に入って行くに従い、空は厚い雲に覆われ、 やがてポツリポツリ、下を流れる川は、激流となり濁り、ダメならハイキングでもして帰ろうやとなった。 幸い、目的地に着く頃は晴れ間ものぞきやれやれ。先着の若い男女二人、聞くと本流遡行という。  装備も整い、入渓、水量多く水流もかなりのものだ。水温も低い。水流を避けたり、また水流に 逆らいながら飛び込み流され、必死で岩にしがみつき喜々として上流に突き進む。  右岸の壁から温泉が流れている。手に気持ちいい。お腹を壊さないかと思いながら、怖々飲む。  やがて深い釜を従えた滝が現れる。水量が少なければ楽しく水を浴びながら、越せそうだがこの水量水流、 やむなく登山道に出て高巻く。残念だ。  進むうち、立派な滝が現れる。屏風滝だ。先行のペアーが右岸を登っている。凄いなー。 我々はまたまた登山道へ。右から6b滝を落として黒倉又谷が本流へ流れこんでいる。  とその時、あれ、鷲と違うかの声に前方を見ると左岸に鷲が羽を休めている。うわー、生まれてはじめて 見る野生の鷲だ。精悍な顔立ちをしている。早速カメラに収めるべく取り出すが、望遠のない悲しみ、 写ったかどうか。先でまた鷲君我々を待っていてくれたが、思わず出た声で飛び去ってしまった。無念。  水流と戯れながら、進むうち、川岸で休んでいた夫婦に出会う。彼らは我々、あの水流をどうやって 渡るんだろうと話し合っていたという。聞いてなんか少し嬉しくなった。別に自慢することでもないんだけど。 やがて、釜の公谷にかかる吊り橋に出た。ここで今日の遡行は終了だ。まだ物足りなく水に飛び込んで泳ぎ、 本年の沢登りも終了した。                          2002年9月1日  
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