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◆◆◆初めて「おやじ」と呼ばれた日◆◆◆
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タイトルだけ読むと、何となく息子の成長を喜んでいるお父さんって感じがしますね。 子供子供って思っていた息子が大きくなったもんだって。 でも、 「あれー、中村さんって年頃のお子さんがいたんだっけ? 確かいないって掲示板に書いてたような。 何言ってんだろうこの人」 って思った方が一人ぐらいはいても不思議じゃありません。 「おやじ」って言葉には三通りの使い方がありますね。 1.親父 2.おやじ 3.おやじ
事の発端は、一緒に出張に行ってる新人の女の子です。 彼女は出張に来る度に「出張日記」というものを書いています。 基本的には「どうでもいい」んですが、「昨日の中村さんのあれ、日記に書いときましたー」とあっけらかんと度々宣言されてしまうと「非常に気になる」事は事実であります。 以来、事ある度に「見せてくれよー、頼むから」と、とても先輩とは思えないお願いをしたいたのですが、「えーっ、ダメですよー」と、この時とばかり「か弱い乙女」を演じられては、こちらも強気に出る事は出来ず「いいよ、席離れてる時に(PCの中の日記を)見ちゃうから」と、いい年をした男とは思えない負け惜しみを言っていました。 ところが、昨日昼休みに彼女が日記を書いているところを偶然見かけたので、懲りもせずしつこくお願いしたところ、非常に嫌そうな顔をしつつ、妙な薄笑いを浮かべて「じゃあ、中村さんのところだけですよ」と私も「えっ」っと思った返答が返ってきました。 「中村さんって、頼りになるなー」 ・中村さんっておやじだよねー ・私のこと子供子供って言うけど、あのおやじだって子供じゃん
うっそーーーーー 俺って「おやじ」なのかー 数秒の間、現実を受け入れる事が出来ませんでした。 人間失格の烙印を押されたような感じです。 精神喪失状態とはこういう事を指すのだろう。 どこか遠くを眺めているような目で口をポカンと開けている私がそこにいました。 しかしながら「おやじ」呼ばわりされている事は事実であり、逃れられない現実です。 俺のどこがおやじなの? 確かに年上に見られる事は多々あるとしても「おやじ」はないだろうと思い込んでいた私に名案がうかびました。 「おやじの条件」 まだ、27歳。 「おやじ」の条件さえ把握すれば、「おやじ」から抜け出せるチャンスはあるに違いない。 そう思った私は、早速夕食時に「おやじの条件」を聞いてみました。 本人、非常に迷惑そうであったが、ここでしっかり聞いておかないと「おやじ」から抜け出せないばかりか、「おやじ道」まっしぐらって事になりかねない。 私を目の前にして言いにくいのか、「えーっ、なんとなく」などとうそぶいている。 「なんとなくじゃなくてさー、しっかり「おやじ」の定義づけをしてくれないと」 私の声も自然と大きくなってしまう。 「じゃあさ、年齢とかは関係あるの?」 「あっ、年齢は関係ないです」 「うーん、じゃあ見た目は?」 「それは、少しありますかねー」 「少しってどれぐらいだよ。 何パーセントぐらい?」 「30%ぐらいですかねー」 「...じゃあ、残りは?」 「残りは何ですかねー? うーん....」 私だけが必死になっているのだった。 「見た目」の割合が低いのが幸いだが、残りの70%をはっきりさせないといけない。 「言動とか人柄はどう?」 「やっぱりそれが大きいですかねー」 えっ、言動と人柄なの? それって私の存在自体が「おやじ」だってこと?
おやじから抜け出すチャンスなし
「中村さんっておやじだよね」と君が言ったから二月九日はおやじ記念日 |