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八日目 2/3(水) ◆前編◆
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〓〓〓〓〓〓実家へ〓〓〓〓〓〓
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今日からいよいよ妻の実家に移動する。 トータル12日間の滞在のうち、仕事と書類集めで既に七日間を費やしているので、実家にいられるのは僅か三日間となってしまう。 半年振りに会うご両親、兄弟、おばあちゃん。 初めて会うことになる兄ちゃん。 そんな思いに身を馳せながら、早朝の電車に乗り込んだ。
電車に乗るのは半年前に妻の実家に行ったのが初めてで、今回は二回目となる。 「らしい」というのは、私は特級客車に乗ったため、一般の客車の内情を目にしてないからである。 一般客車は席が指定であるわけでもなく、時には鶏なんかを一緒に乗せている人も居ると聞いた。 特級客車はというと、びっくりするぐらい快適である。 エアコンもあるし、座席間の間隔は広いし、テレビもあるし、何より驚いたのが食事付きなのである。 立派な食事ではないのだが、電車で食事がでることに感激した。
二回目であった為、こうした感激は皆無だったのだがGambilL駅からの快適な五時間を過ごし無事Peruwokerto駅に到着した。 Peruwokerto駅周辺は、Jakartaとは比べようがないが、地方の町といった感じでJakartaよりもインドネシアらしさといったものが感じられる。 高層な建物も無く、非常に落ち着いた雰囲気をかもし出している。 車よりもバイクが多く、バジャイも数多い。 タクシーは無く、小型のバンの赤いバスが代わりに走っている。 駅に到着して最初にすることは、白タクとの交渉である。 正規のタクシー会社が無いため、移動手段は例の小型バスか白タクをつかまえるかのどちらかなのである。 白タクとの交渉は当然ながら妻がするのだが、駅の改札を出てから数分後には交渉が成立していた。 さて、これから乗る車は20年落ちとも思えるようなバンである。 その車の横には最新型らしいRVが止まっていたのだが、多分高いのだろう。 長時間乗るのであれば快適さが一番の優先事項になるのだが、たかだか一時間であれば料金が最優先である。 20年落ちの車でもエアコンが効いている為、なかなか快適である。 実は、朝からスーツを着込んでいたのであった。 家族に会う、ましては結婚式を挙げるために会うのだから相応の格好をしなくては、と思っていた。 なのでエアコンが付いていれさえすればよく、そういった意味では文句無しであった。 PERUWOKERTOの町を抜けると未舗装の道路に変わる。 家も次第にまばらになり、窓から見える景色は田んぼと山ばかりとなる。 私の実家と同じような風景に少しほっとする。 到着するまでに、闘争民主党の赤い旗が何本か見ることが出来た。 私はインドネシアの政治に関しては素人なのだが、政治に対する熱い何かを感じる。
ここで、書いておかなければならないのは、私の乗った車が尋常ではないスピードで走っていることだ。 いくら信号が無く、対向車も数えるほどだといえ、未舗装の決して広くない道を驚くほどの速度で走っているのだ。 遅い車が前を走っていると、あおりまくった挙句に抜いていく。 運転マナーという観点から見たら最悪だ。 数分観察してみたのだが、どうも気分良く走っているようだ。 言葉は古いがノリノリでハンドルさばきに酔っているように見える。 20年前のバン、おまけに未舗装の道路という条件の中、これほどまでにスピードを出されると乗り心地は最悪である。 しかしながら、貴重なインドネシア滞在期間であるので、乗り心地よりもスピードを優先してくれるのはありがたい。 が、こんな古い車でスピードを出せるのか?といった疑問も湧いてくる。 その謎を解く鍵が車内にあったのだ。 ダッシュボードに貼ってあるステッカーを見ると『TARBO』と書いてある。 なるほど、ターボ装着車だったのか。 それなら、ここまでのスピードが出せるであろう。 いや、待て。 TARBOって何だ? TURBOだろ? このステッカーが堂々とダッシュボードに張られている。 その前に、この車にはターボなんか付いていないであろう。 ターボではない車につづりが違う『TARBO』のステッカー。 謎は解明されないまま、田舎道を一時間突っ走ってやっと実家に到着したのであった。 ---- 後編に続く ---- |