日本最北の国立公園が1974(昭和49)年に指定された『利尻礼文サロベツ国立公園』です。レブンアツモリソウという、世界的にも希少な白花のアツモリソウを初めとして、固有植物が多くて昆布などの海産物も美味しい礼文島や利尻島だけが有名であるような気がしますが、サロベツ原野にもたくさんの花が咲きます。
サロベツとは、アイヌ語の「サル・ペツ(湿原を流れる川)」から転じた地名で、面積20,000haという広大な原野の約7割を占める湿原と、そこを流れるサロベツ川を指して呼ばれたものと思われます。サロベツ原野の中で、豊富(とよとみ)町と幌延(ほろのべ)町にまたがる湿原地域と、稚内市の坂の下から幌延町の浜里までの海岸と砂丘林、長沼小湖群が国立公園の指定地域です。
正直な話、サロベツ原野で見られる植物の8割近くは、札幌周辺の山や沼などをこまめに回れば見つけることは可能です。ただし、ある特定の山のある特定の時期のある斜面に行かないと見られない、という事も多いので、仕事を持っていて休日しか自然に親しめない人間には辛いものがあります。そんなわけで、札幌だと1000m以上の山に登らなければ見られないような植物を平地で見たいという思いに駆られて、3泊4日(見て回ったのは2日間)でサロベツまで行ってみることにしました。
花の豊富な時期は6月中旬から7月上旬くらいなのですが、このあたりで休みが取れなかったので7月後半に行ってみることにしました。当然、エゾカンゾウやハマナスなどの群生は花を終えていましたし、残念ながら雨にたたられて予定の半分の場所しか行けませんでした。ですから、それほど多くの植物を見られたわけではないのですが、札幌市内では身近に見ることが出来ない植物をいくつも見ることが出来て、とても楽しい旅行になりました。
霧多布でも雨にたたられて、その時は一眼レフのオートフォーカスのカメラをお釈迦にしてしまいましたが、今回はそれを教訓に、写真を撮るとき以外はスーパーのビニール袋にカメラをきっちり包んで持って歩きました。おかげさまで、今回はカメラを壊すことなく、36枚撮り9本分の写真を撮ることができました。
雨も酷かったし、霧多布の時と違ってガイド無しで道路や木道から見られる花だけ撮りましたから、写真の出来としては良いものは少ないのですが、滅多に見られない植物もいくつかあるのでUPしてみました。
撮った写真を眺めつつ、6月の下旬か8月の終わりにもう一度、今度は晴れの日に行ってみようか、と懲りるということを知らない母と私は、旅行費用の捻出をすべく毎日を頑張っています。