三徳山・三仏寺

(鳥取県三朝町)

2002.5.1(水)

 三徳山(みとくさん)・三仏寺の起源は、西暦706年、役の行者(えんのぎょうじゃ)がこの地に金剛蔵王を勧請したことに始まる。

 さらにくだって849年、慈覚大師が釈迦、弥陀、大日の3仏を安置して、浄土院美徳山三仏寺というようになった。一時はそうとう栄えたようである。
 2006年は開山1300年に当たり、開山祭が行なわれるらしい。




 本堂より先の奥の院は本来、神聖な修験道の修行の場である。届け出をし、入山料(200円)を納め、たすきをかけ、朱塗りの扉を開けて入山する。

 いきなりの急坂が前途を暗示させる。木の根っこにつかまりながら這い上がると、お稲荷さんと役の行者の石像がある。


 この上の通称「かづら坂」が一番の難所である。
 ここをクリアしたあとも荒々しい急坂が続く。



 文殊堂の岩場が見えてくる。
 上からクサリが垂らしてあるのでこれにすがりつきながらよじ登ると文殊堂である。
 舞台造りということで、堂のまわりをぐるりと巾1mほどの回廊が取り巻いている。手すりなどあろうはずがない。なにしろここは修験道の修行場である。
 



 すぐ上には同じ造りの地蔵堂がある。はるか下方に三仏寺の屋根が見える。晴れていれば西方に大山も見えるのだが…。




 これをすぎると鐘楼堂がある。大きな鐘をここまで運び上げるのはさぞかし大変な作業だったろう。

 馬の背、牛の背を越える。背はすり減っている。何人の修行者が渡ったことであろうか。
 少し行くと納経堂、岩に押しつぶされそうな観音堂、元結掛堂がある。


    鐘楼堂         馬の背、牛の背          観音堂

 岩を回り込むと、見上げるような絶壁が現れる。その中腹のくぼみに引っかかるようにして投入堂が「浮かぶとも建つとも表現しがたい優美な姿(三仏寺のパンフレットより)」を見せる。

 慶雲3年(西暦706年)、役の行者、小角(おづぬ)が法力で投げ込んだとされる。 最初はもっと小さなお堂であったらしい。

 ゆっくりと下山。下の茶屋(谷川天狗堂)で山菜料理を食べる。
 ここの名物は三徳豆腐。三徳山の清流で育ったワサビで食べる。体細胞まで清めてもらえるような気がする。1人前2000円

 全国的には三朝温泉がよく知られているが、せっかく三朝温泉まで来られたのなら、ぜひ三徳山にも足を伸ばされることをおすすめする。
 三徳山・三仏寺のホームページは http://www5d.biglobe.ne.jp/~mitoku/



山歩き目次へ