032-Map(01)[2003-5-5(月)]

バージョン10を使った看板用地図製作です。(1)

看板用の地図データー作成の仕事がありましたので、本格的に全てをバージョン10にて製作する事にしました。(最終的にはバージョン8のデーターにして納品しましたが)
もちろんOS X上にて、またヒラギノproフォントを中心に使っています。
OS X上での利点は、とにかくフリーズや強制終了することはほとんどない事です。相当重くなったデーターを200時間程度の時間を掛けて製作しましたが結構快適に作業ができました。

その製作過程を一部始終レポートしたいと思います。また今回の作業は増設工事ということもありデザインはしていません。同市内の別の場所に設置してあるものを参考にし、色合い、デザイン等を合わしています。


仕上がりデータです。(1112mm×812mm)
このようなものが7個所ありました。

今回の地図の特徴は、道路が縁取りしてある事と、町名番地まで記入する事です。(尚、発注元が市であることもあり図から場所を特定出来ないようにしています。よって掲載図は、見にくい所が出てくると思います。)


拡大図です。

01-下準備

今回はA2サイズの白地図に指示が記入されたものが支給されましたので、それをスキャンして下絵としました。それから7個所製作したうちの4個所は、地図の範囲が重複していました。よって4個所の地図を同時に作る事にしました。ポイントは以下のようになります。

  • スキャン画像はコントラストを調整し、見やすくしています。
  • 解像度は200dpiにしました。
  • 4個所同時に製作したファイルは72dpiに押さえています。
  • 下絵はイラストレーターファイルに埋め込みました。
  • 全て仕上がりサイズの1/3にて製作しました。

下記が4個所同時に製作するファイルの下絵を配置した所です。


白地図にカラーペンで指示の入った下絵です。

この時点でファイルサイズは37.7MBです。ファイルの保存オプションで「PDF互換ファイルを作成」と「圧縮を使用」のチェックを外しています。この状態が一番作業時のパフォーマンスが優れているようです。

また上図を見ると分かるように各々の個所の地図は向き、縮尺率が違います。最終的にはこのデーターを4個所にわける訳ですが、できる限りぎりぎりまでこの状態で作業をしたいと思ったのですぐにデーターの角度を変えれるように、全てを選択して回転する、という作業をアクションに登録しました。


正確に角度を入力しました。

02-道路のトレース

私が看板の地図製作の仕事を始めたころはなかったのですが、今は様々な電子地図がありそこからベクトルデーターを利用する事もできます。(ウインドウズでのことですが!)より正確なものができますが、仕上がりに合わして視認性をよくするために道を太くしたり簡略化したりする事を考えるとやはり近道は一つ一つトレースする方が早いように感じます。

まず最初に仕上がり範囲を示すために赤色等で四角で囲んで行きます。
地道な作業ですが、道を一本一本なぞって行きます。
あまり正確にはなぞっていませんが、角度には気をつけています。
碁盤目の道は、角度の制限、スマートガイド、コピー等を使い、正確に角度を合わしています。


黒のラインで道を簡易トレースした所です。

次に各々の道に太さを施します。
太さは下絵に忠実につけるよりもある程度揃えます。4ポイント、5ポイント、6ポイントというように最低でも1ポイントごとに、というように。
また一番細い道は、仕上がりでは縁取り線がある事を考慮して、潰れないように実際より太くなっています。


太さをつけてトレースが完了した所です。

道に太さをつけると同時に、交差部分が綺麗に繋がっているかチェックしながら作業を進めます。

道の作業はここで一旦おいて別の作業に進みます。
建物の輪郭のトレースに移ります。(次項にて)