023-Trace_3 [2001-11-24(土)]

トレース実践編(英文字明朝系)

明朝系欧文のトレース
(すいません。「明朝系欧文」という言い方は正しくないかも知れません!意味するところはわかると思いますので御理解下さい。)今回からやっとバージョン9を使っています。
下記のようなロゴのトレースです。(実際の物を、少し文字の順番を
変えたりしています。)
相変わらず完璧な下絵ではなく、歪みなどを調整して配置しました。 「N」はまだ少し傾いています。
今回はテクニックのTIPSというよりも、ロゴトレースの心構え、取り組み方ということを書いてみました。
ある意味、必ずしも正確なトレースを心掛けるべきだ、とはあまり思っていないのです。


元の下絵です。

まず、することは、よく似た英文字を探すことから始めました。全く同じものがあれば、万々歳です!

 ということで、全く同じ書体はなかったのですが近いものがありました。「ITC Garamond Light」です。サイズを合わせたり、長体をかけたりしてぴったりあうようにしてみました。


文字パレットで調整しました。


文字パレットで調整した後、アウトライン化したものです。

かといって、やっぱり同じものではないのでぴったりとはいきません。

ということで、実際のトレースを始めます。
今回は、この「ITC Garamond Light」を使わずに一からトレースしました。理由は、
 既存の曲線を変形するよりあらたに作る方が早い
 文字種が少なく共用できる部品が多い

からです。
けっして、変形した「ITC Garamond Light」は無駄にはなりません。
理由は、
 アンカーポイントを置く位置の参考に使う、
 統一させた文字のプロポーションの参考にできる

からです。

ということでトレースを完成させた一部が下図です。
合理的にするには、下図の丸部分のように、統一できる部品は共用しています。場所によって変形をかけたりしていますが、元は一つの部品です。

例えば「E」は二つありますが下絵では微妙に形が違うのですが、同じもののはずです。バランスを見て同じ形にトレースしました。

 

「S」なんかも微妙に違いますが、それぞれをトレースするようなことはしていません。

そして完成

ということで、トレースが完成しました。
不完全な原稿しかもらえない時がほとんどと思いますのでこんなことを書いてみました。
(ちゃんとした「清刷り」がある時は、私の所には頼みにきません!)

たとえ不完全な原稿でも、既存の書体を参考にして文字の「仕組み」や「バランス」を考えて作業すればそれなりのクオリティを保ったトレースができると思っています。