022-Trace_2 [2001-10-22(月)]

トレース実践編(英文字ゴシック系)

よくトレースを頼まれた時に、FAX等で原稿を送られることがあります。細かいところが潰れていたり、歪んでいたりと、ひどいものです。それでもきれいにトレースを完了させなければいけません。下記のような原稿が送られて来ました。

よくあるようなゴシック系の英文です。結構簡単なものです。ただ元が綺麗ではないので想像力を駆使することが必要です!

まずスキャニングします。出来るだけ拡大して取り込んだ方が細かいところまでよく見えるでしょうが限度があります。4倍ぐらいの拡大を目安にしています。そしてイラストレーターに配置する前に、フォトショップなどでできる限り時間をかけて水平の調整、歪みなどを調整し、ぼやけた原稿はトーンカーブで調整します。

線で トレースを!
今回はゴシック系の文字ということもあり、まず最初に中心線を描いていくような方法をとりました。

下図のように適当な線の太さで中心線を描いていきます。
でスマートガイドをオンにしながら描いていきました。
(ある程度慣れが必要ですが。)
それと線の始点と終点はわざと長めに描いています。あとで一気にカットします。

「C」のカーブの部分は楕円ツールで円を描いて調整していきました。
これも余分な部分はあとでカットします。因みに楕円ツールのショートカットはです。

「B」も楕円ツールで描いて直線を足しています。ペンツールに慣れていない方はこの方が早くできるのでは、と思います。

そしてこの方法ですべての中心線を仕上げたのが下図です。
全て仕上げていませんが、例えば「V」や「N」は「A」を利用すればすぐ描けるからです。

そして線種のパレットで線幅を下絵にあわして太くします。

そしてここでオブジェクトメニューのパスから「パスのアウトライン」を実行します。

次に余分な部分をカットします。
ショートカットで長方形ツールに持ち替え、カットしたい部分に合わせて長方形を描きます。

下図のような選択状態でパスファインダーから「分割」を実行しました。

を押しながら選択ツールで必要な部分の選択を解除し、不要な部分はカットします。

同じパスファインダーを再度実行する場合のショートカットはです。

すべての不要な部分をカットしていきます。
それから曲線部分の微調整をしていきます。
(下絵に合わせるというよりも、きれいなスムーズなカーブに仕上げていくようにします。)

そして「V」や「N」は、「A」を利用して、コピーや回転を使い仕上げていきます。

最後に文字の間隔がアンバランスだったので調整して仕上げました。

今回のトレースは簡単な文字である、また原稿が荒いので、ある程度経験に基づいたフィーリングで素早く仕上がりました。

尚、この原稿は文字高が100mmぐらいの看板の文字に使われました。