008-to DXF,DWG_1 [2002-6-16(日)]

イラストレーターのデーター書き出し(DXF,DXG)の検証です。

イラストレーターのVer.9よりデーター書き出しにてDXFデーターやDWGデーターに書き出し出来るようになりました。いままで苦労して変換していたのが嘘のようです。ただ根本的にイラストレーターとCADアプリケーションは考え方が違うので完璧には変換出来ません。また変換にあたって注意すべき点が多々あります。そのあたりを検証してみたいと思います。尚、書き出したデーターの検証には「AutoCAD LT 2000」を使用しました。一応ウインドウズでの標準的なCADです。イラストレーターはVer.10でOS X上にて検証しています。

書き出しをするには、ファイル/データー書き出し...を選び、フォーマットからDXFかDWGを選びます。

DXFとDWGの違いは?
DWG形式がAutoCADの標準形式ですので、相手のCADがDWGに対応していたらDWGのほうが良いと思います。DWG形式に対応していない場合のみDXF形式に変換すればほとんどのCADで開くことが出来ます。

下図がオプションのパレットです。どうもマニュアルにもこのあたりの解説がないので説明します。


DXFでもDWGでも同じオプションが出てきます。

AutoCAD バージョン
下に行く程新しいバージョンです。古いバージョンのほうがよりいろいろなCADで開くことができると思います。バージョンの違いによる検証は後述します。因みに最新バージョンは2002になっています。

カラー数
書き出せるカラーはRGBモードで最高256色までです。 8色、16色に制限することも出来ます。ただ予期せぬ色が変わったり、色が消えたりいろいろ問題があるのでので書き出せるデーターはモノクロのみと考えた方が良いと思います。CMYKで作ったデーターも自動的にRGBになります。

ラスターファイル形式
配置した画像の形式を決めます。もちろんJPEGのほうが軽くなります。また埋め込んだ画像は自動的にリンク画像になります。CADソフトによっては配置画像に対応していないものもあるので、画像のあるデーターはあまり書き出しに向いていません。

選択したアートだけを書き出し
この言葉のままです。選択している部分だけを書き出しします。

アピアランスのパスを変更
これにチェックを入れると ほとんどメモリー不足で変換することが出来ないか、正常に変換出来ませんでした。アピアランスを使うような図形をCADにするとこもないと思うので意味があまりありません。

アウトラインテキスト
ここでアウトラインテキストとは、CAD専用の直線のみで出来た容量の軽いテキストのことを指していると思われます。下図のようなものです。

ただこれにチェックを入れるとメモリー不足になることが多々あります。またCADソフト側で自由に変換出来るのでこの機能も不要かと思います。

イラストレーターで書き出されたデーターの問題点
どうもイラストレーターで 書き出されたデーターは不要な情報が含まれているみたいで重くなりがちです。もしAutoCADを持っているとか、持っている方と連係出来るならいくぶん軽くする方法があります。AutoCAD 2000での方法になりますが、ファイル/図面ユーティリティー/名前削除...を選び、「全ての名前削除...」を選ぶことによりデーターが軽くなり、その他エラーも起こりにくくなります。
それから書き出したデーターをCADソフト上で修正する場合は「分解」コマンドで分解してからでないと修正出来ないものが多々あります。

古いバージョンのデ−タ−を作る

DXFデ−タ−を書き換える
イラストレーターで対応しているよりも古いバージョンでDXFやDWGを既成したい時もあります。その時はテキストエディターで開き変数の値を書き換えます。下図はDXFのバージョンR13を開いたものです。DWGデーターでも全く同じ変数の値が使われています。

以下の表がバージョンと変数の値です。

変数の値
DXF,DWGのバージョン(日本での)
AC1003
EX2
AC1006
GX3
AC1009
GX5
AC1009
R12JまたはLTR1またはLTR2
AC1012
R13JまたはLT95
AC1013
R14b(ベーター)
AC1014
R14またはLT97
AC1015
2000またはLT2000

プラグインソフトの「EXDFX-Pro」を使う。
このプラグインソフトはDXFの書き出し、読み込みに特化したソフトで、書き出しはR12にしか対応していませんが(書き込みはR12,R13,R14に対応しています)とても良く出来ています。書き出せるバージョンが古いので基本的にモノクロの線と文字しか書き出せませんが、イラストレーターで書き出した時よりもデーターが軽くなり確実に変換することが出来ます。また下図のようにいろいろなオプション設定があり用途に応じた書き出しが可能です。また特にベジェ曲線は特に美しく、頂点が少なく書き出せます。
このプラグインソフトの情報は下記です。
(株)ベビーユニバーズ
http://www.baby-universe.net


EXDXF-Proはこのようにオプションが豊富です。

尚、長くなりましたので次のコーナーで書き出しのバージョンごとの違いを検証したいと思います。