
戦後の間も無いフランス。両親や友達も居らず毎日沈み込んで生活を送る孫の
シャンピオンを喜ばせようと、おばあちゃんは彼に電車のオモチャや子犬を買い
与えるが、シャンピオンは一向に元気を取り戻さない。
そんなある日、おばあちゃんはシャンピオンが自転車の記事や自転車選手の写真を
こっそりとスクラップしている事を知り、彼に三輪車を買い与えたところ夢中になって
三輪車に乗って遊ぶようになる。
その後、自転車好きなシャンピオンは大人となり、おばあちゃんの訓練に
よってツール・ド・フランスに出場する選手となるまでに成長するが、初参加の
大会の途中で謎のギャング団によって誘拐されてしまう。
おばあちゃんは愛犬のブルーノの嗅覚を頼りに孫の行方を追って、不思議な街
『ベルヴィル』へと辿りつくが、そこで手がかりを失って途方にくれていた
ところ、舞台でミュージシャンをやっている『トリプレット』と呼ばれる
3つ子の老女と出会うのだった。
フランスで公開され、
本国で様々なアニメの映画賞を受賞した上に、記録的な
興行収益を上げたというフレンチ・アニメ映画。
ストーリーや設定を聞くと、
『何じゃ、その変な映画は?』
と思うかもしれませんし、実際に
『具体的に何処が面白いんだ?』と言われると明確に表現できない
のですが、
とにかく『凄く良い映画』です。
可愛らしくデフォルメされたキャラクター
と、昔のカトゥーンアニメ調で懐かしい感じなんだけど、その中に新しさも感じさせる
映像センスの良さ。
バカバカしくてナンセンス
(おばあちゃんが足こぎボートで海を越えて貨物船を
追跡しちゃったり)なんだけど、嫌味にならないような
コミカルな演出の面白さ。
レトロ調でありながら、オシャレで軽快さを感じさせる
ジャズ調のBGM。
サイレントムービー調で台詞や説明要素を極力排して、
映像だけで物語を見せる
イメージ重視の演出手法。
すべての要素が渾然一体となって、
『ああ、良い映画だな』
と感じさせる
独特のテイストを醸し(かもし)出しています。
更に、このおばあちゃんがまあとにかく可愛い
んです。
孫のために必死になって頑張る姿や、ちょっと無茶な事もやっちゃうようなキュートな
姿。
三つ子の老女のトリプレットも、パワフルかつオチャメ
で非常に良い味を出していますし、
「ハウルの動く城」
に続いて、これからはいよいよ
『おばあちゃん萌え』の時代が到来ですか?
(つっても、あっちは『なんちゃっておばあちゃん』ですけど…)
ストーリーの展開なんかも非常に軽快で観ていて飽きません
し、ところどころに
ちょっぴりシュールで笑えるシーンや、
ほろ苦く郷愁を感じさせるテイスト
なんかもあったりして、
大人から子供まで楽しめる作品だと思います。
総評としましては、上手く言えないですが
全体的にセンスが良く非常に良い映画です。
某人気アニメ映画のように派手さや小難しさや深い作品テーマとかは無いですが、
理屈じゃなくてムードを楽しむタイプの映画が好きなら、
間違いなく観ておいて損は無い一本
と言えるでしょう。
個人的な評価としては非常に好きなタイプの映画で、とにかく
『観て良かった!!』
諸手を上げて主張出来るような作品でした。
とりあえずオフィシャルサイト
とかを見て
どんな映画か気になった人は、ツベコベ言わずに観に行くべしですよ!!
アメリカの低軌道衛星が南極大陸の氷の奥深くに人類最古のピラミッドを
発見する。
この大発見の利益を独占しようとしたウェイランド社は、各界より専門家を
召還、調査チームを結成して遺跡へと乗り込むが、この遺跡こそは太古の昔に
異星人(プレデター)達が狩を行う為の狩場として建造した物だったのだ。
という訳で、SF映画ファンなら誰でも知ってる、
2大SFモンスターの対決映画…というよりも、実際にはお話自体は
既にコミックで描かれている
ので、どっちかっていうとコミック版
「エイリアンVSプレデター」
の映画化作品
といった方がしっくりくるかな?
お話自体は原作ベースなのか…なんというかとにかく
序盤の謎解きフェーズが展開が速い割りにはダルくて、
エイリアンとプレデターがなかなか登場しない。
何時になったらバトルが始まるんだ?
とか思ってたら、中盤でようやく登場
したかと思いきや、エイリアンとプレデターがちょこっと戦ってすぐ次のシーン…
みたいな展開が多くて、何か
全体的にシーンの継ぎはぎというかダイジェスト版っぽい印象
を受けます。
登場人物もやたらとサクサクと死にまくるばっかりで、キャラクターに深み
も何も無いし、っていうか
エイリアンのエサになる為だけに登場したような
キャラが多すぎて印象薄いですし、もしかして
全体的に尺が足りなかったのでは?
どうせ尺が足りないなら、全体の尺を切り詰めるんじゃなくて、こんなのは
ファンしか見ないお祭り映画
なんだから、ストーリーなんかそっちのけで
バトルシーンをひたすら濃く描いてくれた方がよっぽど良かった
かも?
てっきり、もっと
『エイリアン軍団VSプレデター&人類の壮絶バトル』
みたいなノリを期待していたのに、
正直言って物足りない事この上無いです。
もっとゲーム版みたいにエイリアンをうじゃうじゃ出して、バッカンバッカン
倒しまくってくれよ〜!!
ラストも、あっさりしすぎで『えっ?』って感じ
だし、食い足りない…食い足りないぞ……。
総評としましては、
全体的に『なんか物足りない』という印象の強い映画です。
といっても、映画そのものがツマんなくて観るに耐えないレベルかというと、
そういう訳でも無いので、まあ両作品のファンなら観ておいてもいいかな?
といったレベルの映画でしょう。
「モータルコンバット」の時にも思ったけど、
この監督って話をコンパクトに
まとめるのは上手いんだけど、ハチャメチャ感を出すのはイマイチなので、素直に
ホラーを撮り続けていた方が良いかも…
今から少しばかり昔、文明開化以前の治安も無く強者のみが勝者となる混迷の時代の中国で、
街は「斧頭会」と呼ばれる凶悪なギャング団により支配されていた。
斧頭会にあこがれる青年シンは、豚小屋砦と呼ばれる貧民街で斧頭会のメンバーになりすまして
恐喝を行い小銭を稼ごうとするが、そこに本当の斧頭会の面々が現れ、ひょんな事から斧頭会と
貧民街との抗争に巻き込まれる事となる。
圧倒的な手下の数と武器を誇る斧頭会は貧民街など一瞬で制圧するかに思えたが、豚小屋砦に
身を潜めていた3人の武術の達人によって返り討ちにあってしまう。
プライドを傷つけられた斧頭会のボスは、刺客を送り込んで3人を抹殺しようと企てるが…
「少林サッカー」
で、日本での大ブレイクを果たした
チャウ・シンチーの監督/主演となる新作カンフーアクション映画。
予告編とかを見る限りは、実写版の「ドラゴンボール」
っぽいノリのムチャクチャな映画かと
思いきや、そこまで破天荒な内容では無く、どっちかっていうと
『ビックリ人間カンフーバトル対決映画』って感じで、
「X-MEN」
のミュータントばりの能力者ががカンフーで戦う
って感じのノリを想像するとしっくり来るかも。
「少林サッカー」
みたいに、もっとハチャメチャなノリを想像してたんだけど、
ストーリー的には割と普通のカンフー映画っ
ぽく『倒された仲間の仇を取るために悪と戦う…』
みたいなオーソドックスなお話。
ストーリーもさることながら、
序盤は普通のカンフー映画っぽいノリのバトルが繰り広げられる
ので、『割と普通の映画だなぁ…』
と思っていたら、敵の刺客が登場した辺りからどんどん超人バトル
的なノリへとなっていき、
視聴者の期待に沿うようにバトルもヒートアップして大満足。
特に
ラストバトルは、もはや
無茶苦茶すぎて燃えるべきなのやら笑うべきなのやら…(笑)
また、今回も要所要所に
マンガ的なお笑いシーンやコミカルなシーンも散りばめられており、
バカなノリでテンポ良く笑いを取りつつストーリーが展開するため、
中だるみ無く最後まで楽しめるのは良い所。
(「少林サッカー」は序盤が結構ダルかったので…)
ただ、コメディ映画の割には結構残酷なシーンが多くて、特に
主役級のキャラが笑えないような
殺され方をするのは『どうだろう?』って感じ。
「キル・ビル」とかみたいに、
最初からそういうノリだと理解してれば問題無い
のかもしれないけど、ただの
コメディ映画と思って観ていたのでちょっと引いてしまいましたよ…。
あと、「少林サッカー」と違って
他の映画のパロディとかのシーンが結構多くて
『黒服軍団と広場で大バトルを行う』という、
「マトリックス」をパロったシーン
(「マトリックス」でCGでやってたシーンを、本当に人数を集めて
力技でやってしまってるのには笑った)とか、唐突に意味も無く
「シャイニング」のパロディが挿入されたりとか、
「少林サッカー」のセルフパロディのシーンが
あったりとか、映画ファンならニヤリとさせられるシーンが多数ある
のは個人的には楽しめたけど、
一つ一つのシーンがあっさり描かれすぎててパロディとして分かりづらく
笑いどころとして微妙だったので、
もうちょっとネタを分かり易く描いても良かったかも?
(最後のガマ拳は、やっぱ「X-MEN」?)
それと、本編のラストに取って付けられたようにヒロインとのハッピーエンド
が描かれてますが、
ハッキリ言って
この映画のヒロインは無茶苦茶影が薄い…っていうか存在意義が意味不明なので、
ヒロイン自体が全然必要無かったのでは?
とかって思ったのは俺だけですか?
総評としましては、微妙なシーンも少々あるものの、
おバカで有りえないノリの超絶カンフーバトルを無理矢理実写で実現
ってノリは理屈ぬきに楽しく、
やっぱカンフー映画はノリと勢いだよな!!
と改めて感じさせられる作品。
予告やCMを見て気になったならば、普通に劇場に観にいっておいても損は無い
でしょう。
ホントに内容の無いノリだけの映画なので、映画のキャッチコピーにもあるように、
バカなノリを「ありえねー!!」
と楽しめる人には文句無くお勧めの1本でしょう。
主人公・アダムはある日、目を覚ますと自分が廃墟の地下室のような場所に、足を
鉄パイプに鎖で繋がれた状態で監禁されている事に気付く。
部屋の反対側には彼と同じような状態で鎖で繋がれた、自称・医師のローレンス
と名乗る男。
2人の間に位置する部屋の中央には一人の男の自殺死体が転がっており、そして
彼らの手元には謎のメッセージの吹き込まれたテープと、一対のノコギリが…
サンダンス映画祭でインディーズ系の映画として公開され、
その面白さと完成度の高さから全米で劇場公開
され、日本でも小規模ながらも急遽公開が決まったという
曰く付きのサスペンス映画。
正直なところ、話題とネタだけ先行型のハッタリ映画かも?
と危惧していたのですが、いやはや!!
良い意味で予想を裏切られました。
密室、監禁、2人の男、ノコギリ
といった不気味で謎めいたシチュエーション
から想像されるとおりに実に不気味な映画で、最初は閉鎖環境型のサスペンス映画かと
思っていきや、
回想シーンを中心にストーリーを上手く外部へと展開させてという
ストーリーテーリングは見事。
この手のシチュエーション型のサスペンス映画
っていうと、どうにも
ネタだけ先行でストーリーがグチャグチャだったりする場合も多い
のですが、この映画ではシチュエーションをきちんとストーリーに活かしており、
首筋の後ろ側がチリチリとするような緊張感に加えて、
2転3転するスピーディで先の読めないストーリー
を展開する事で、
良質のミステリーとして消化している
点は非常に評価出来ます。
サスペンスとしてのオチのまとめ方も非常に上手い
ですし、まあ
『それは難しいだろ…』
とか『何で〜〜しないんだろう?』とか
ツッコミを入れたくなる点も何点かありましたが、
それを補って余りあるパワーのある作品です。
ただ、難を言うと…
ネタバレになるので隠し文字にて記載しますが…
個人的には話の中盤で犯人の見当がついてしまったのは、ちょっと残念なところ。
そもそも登場人物が凄く少ないから消去法で考えれば結構誰でも予想出来ると思うので、
意外性という点では今一歩かも?
途中で結構ヒントも出てるしね…
まあ、全く聞いた事も無い人物が唐突に犯人として登場するよりはマシですな。
あと、視聴者の見方しだいでどうとでも取れるオチは賛否両論あるかも?
個人的には非常に気に入りましたが。
総評としましては、
本当に怖くて怖くて、そして面白いサスペンス映画です。
サスペンスとかミステリー系の映画が好きなら、とりあえず観ておくべし!!
と言っても過言ではないでしょう。
映画の
予告編やシチュエーションを聞いてピンと来た人なら、
確実に劇場まで行って観ておく事をお薦めしますよ。
こけ脅しだけのショッカー映画が多かった数年来、一番面白いと感じたサスペンス映画
でした。
ヴァチカンの使徒でモンスターハンターであるヴァン・ヘルシングは、ある日、
ヴァチカンからの使命として、トランシルヴァニアに潜むヴァンパイアを退治する
事を命令される。
以前に失った記憶を取り戻す鍵がトランシルバニアとヴァンパイアに関係が
あると知った彼は、ヴァンパイアを倒して失われた記憶の謎を解き明かす
べく現地へと赴くが、そこで先祖代々ヴァンパイアと戦い続ける一族の少女・アナ
と出会い共に戦う事となる。
ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」
に登場する、
吸血鬼ハンターのヘルシング教授
をモデルとしたアメコミ作品である「ヴァン・ヘルシング」
の映画化作品。
端的に内容を説明するなら、
モンスターハンターのヴァン・ヘルシングが
ドラキュラやフランケンや狼男と戦って、戦って、戦う映画…なんですが、
難しく説明するなら、
モンスターハンターのヴァン・ヘルシングが
ドラキュラやフランケンや狼男と闘って、闘って、闘う映画です。
とまあ説明の通りに、
ストーリーなんて有って無いも同然の映画
で、内容はホントにひたすらアクションシーンの連続で、
本編の半分ぐらいは
主人公がモンスターと戦っているんですが、この
アクションシーンが非常に良く出来ています。
古城やら馬車の上やら
様々な場所で戦うアクションの見せ方
や、主人公の使う
回転ノコみたいな武器や連射クロスボウなんかも非常にカッコいい
ですし、
アクションに関してはとにかく爽快。
展開の速さも特筆的で、
10分間戦って…10分間話が進んで…また10分間戦って…
といった感じで、とにかく
テンポよく進むので退屈せずに最後まで見る事が出来ます。
ただし、ストーリーの方は
無茶苦茶強引で無理矢理でご都合主義全開の展開で、
10分おきに『そんな訳無いやん!!』とか
『そら無いやろ!!』と叫びたくなる
ような内容で、とにもかくにもツッコミどころ満載。
というか、『今時、子供向けのアニメでもそんな展開は無いだろう』
って感じの相対的に見てもかなりダメなストーリー
なので、ストーリー展開に重きを置く人は観ない方がいいかも?
まあ、最後の方は
あまりにも強引過ぎて逆に笑えるレベルにまで達していたので、
こういうのもアリかな?
とは思いました。
なんつーか、フランケンは美味し過ぎ…窓から突入して
ドロップキックのシーンでは、思わず笑ってしまったよ。
総評としましては、基本的に
アクションシーンは非常に良く出来ているので、
単純にアクション映画として観る分には楽しい映画です。
が、ストーリーの方はハッキリ言ってわやくちゃ
なので
『俺はストーリーなんて気にしないぜ、派手な
モンスターバトルさえ見れば十分さ!!』って
アクション重視な人なら観ておく価値はある一本でしょう。
まあ、
全体的にB級感が拭えない内容なので、もう一歩何かあればな…と
思う所の多い映画でした。
鬱蒼とした森に囲まれ黄色い布で作られた結界によって外界より隔絶された奇妙な村、彼らの暮らす村のを
囲う森の中には、赤い衣を身に纏った『語られざる物』という凶暴な怪物が生息し村人を脅かしていた。
…という設定だけ見ると、
なんとも寓話的でミステリアスな雰囲気
が漂う本作ですが、
「シックスセンス」、
「アンブレイカブル」、
「サイン」と、続けざまに
色んな意味で観客の度肝を抜き続ける変態映画監督である
M・ナイト・シャマランの最新作
に当たる映画です。
ナイト・シャマラン作品と言えば、
ミステリアスな雰囲気と謎が謎を呼ぶストーリー展開
というのがお約束な訳ですが、
今作でも相変わらずのシャマラン節は全開。
特に序盤の独特の雰囲気を醸し出すノリや、
中盤〜終盤にかけての謎の提示と謎解きのトリック
は相変わらず見事で、
「この台詞は何を意味しているのか?」とか
「このシーンにはいったいどんな手がかりがあるのか?」
といった感じで与えられた
ヒントを元に物語の先の展開を予測するというミステリーぽいノリが好きな人なら
今回も十分に楽しめる事ウケアイでしょう。
逆に全体的に地味でテンションが非常に低い展開の映画
であるため、派手なアクションや激しいノリが好きな人には向かないかも?
しかし、シャマラン監督の映画は何か書くとスグにネタバレに繋がってしまう
ため、あんまり詳しい感想が書けないのが困り者ですな…
少々ネタバレになってしまうので、ここからは若干隠し文字で記載しますが…
個人的には、「シックスセンス」→「アンブレイカブル」→「サイン」と、作品を重ねるごとに無茶苦茶さが
アップしていたので、今回も変態監督の本領を発揮する無茶苦茶っぷりを見せてくれる事を期待していたの
ですが、意外にも普通の映画していてちょっと肩透かしでした。
とはいいつつも、普通のミステリー映画のレベルから見ても、非常に凝った仕掛けや謎解きが仕組まれており、
そのプロセスは十分に面白いのですが、今回は飛び道具的な突飛さが無いので割と途中でオチが読めてしまった
かな…という点で、ダマされる事を快感とするシャマラン映画としては、ややグレードが落ちるかな?といった
所でしょう。
で、総評としましては、まあ「シックスセンス」や
「サイン」のような突飛な驚きは無いものの、
堅調なミステリーとしては十分に楽しめる作品
です。
逆に言えば「サイン」や
「アンブレイカブル」
の行き過ぎたノリに付いていけなかった人達にも
楽しめる作品に戻ったという事で、コレはコレで評価されるべき作品と言えるのかも?
でも、
劇場まで観にいく価値がある程の凄い映画か?と聞かれると微妙
だなぁ…
まあ、急がなければビデオでも十分かも?
とりあえず、シャマラン監督は本人が「この映画のテーマは愛だ」
とかってムチャな事を言ってる辺りからも、
変な映画スピリッツを失ってる訳では無さそうなので、次回作に期待といった所
でしょうか?
前作での昆虫型エイリアン=BUGS(アラクニド)の地球攻撃に対する、人類の反攻
作戦開始から数年後の未来。
BUGSとの戦況は人類にとって優勢に傾き、人類の反攻はBUGSの前線基地のある辺境惑星
までに展開していた。
そんなさなかシェパード将軍の率いる地球連邦軍の中隊は、とある辺境惑星で敵部隊の
思わぬ猛攻を受け前線に孤立してしまう。
彼らは連邦軍の前線基地に立て籠もる事で何とか敵の侵攻を防ぎ、味方の救助の手が差し
伸べられるのを待つが、そこには恐るべき敵の罠が張り巡らされていたのだった…
と言った感じで、一応ストーリー的にも設定的にも
前作である「スターシップトルーパーズ」
の正統な続編
に当たる作品。
正統…と言いつつも、前作はハインラインの
「宇宙の戦士」という小説がベースになっていた
のですが、今作はまるっきりオリジナルのストーリー
になっているので、
本当に正統と言ってしまっていいのかは微妙な所です。
いや、まあ前作が原作の正統な映画化だったか?と聞かれると、
ソレはソレで微妙な所ですが。(笑)
監督は前作が
「ロボコップ」等の
正統作品に見せかけた悪趣味映画を撮る事で有名な
P・バーホーベン
だったのに対し、今作は前作のVFXも担当した
特技監督で有名なフィル・ティペット
が初監督に挑戦との事。
前作と今作との最大の違いは、
前作はBUGSとの激しい…ほんとうにあり得ないぐらい激しい
戦闘を描いたやり過ぎテイストが楽しいSF戦争映画といった感じだったのですが、今作は
作品の舞台も1つの前線基地内に終始しており、
戦争映画と言うよりは閉鎖環境型パニックホラー
みたいなテイストが強くなっています。
SF映画ファンならば、丁度「エイリアン」
の1作目と2作目の順番を逆にしたような
感じ(1作目は戦争、2作目はホラー)
だと言えば、想像が付きやすいかも?
前作では、宇宙艦隊が登場したり数え切れない程のBUGSとの白兵戦を展開したり、ド派手な爆撃
を行ったりといったスケール感のデカい戦闘シーンが売り
だったのですが、
今回は何もかもがとにかくスケールが小さくて、
作品の舞台も1つの前線基地内に終始しており、
登場人物も1部隊内の数名のみ。
敵との戦闘シーンも控えめ
で、戦闘シーンでも極度の砂嵐で視界不良だったり、侵入してきたBUGS
との屋内での戦闘シーンを多用したり…と敵が一度に沢山出てこない工夫
がされており、随所に
『予算が無かったんだなぁ…』
と感じさせるB級ホラー特有のテイストが感じられる
のがなんとも辛いところ…
いや、まあそういうノリも嫌いじゃ無い
んですがね…
また、前作であった
戦争プロパガンダ的なブラックなパロディは今作でも健在
ですが、前作では
戦争(というか軍隊)そのものをとことん馬鹿にした内容
だったのに対して、今作では
ややシリアスに戦争を批評したような風味
になってて、一概にどちらが良いとは言えませんが、
まあこの辺は監督の性格の違いといった所でしょう。
(個人的には前作の方がバカで好きですが)
個人的に残念だったのは、話の内容が小振りになってしまったせいか
とにかく出てくるBUGSの種類が少ない事。
前作では
ウォーリアータイプや飛行タイプのBUGSに加えて、タンカーバグや
プラズマバグといった
重量級の『そりゃ反則だろ』といった感じの敵が登場して楽しませてくれた
訳ですが、今回は
ウォーリアータイプとパラサイトバグという新種のBUGSの2種類が登場するのみ
で、クリーチャー好きとしてはどうにも物足りない感じでした。
総評としましては、純粋に
閉鎖環境型のホラー映画としてみた場合、決して出来は悪くなく
小気味良い感じの佳作B級ホラーとして評価出来る程度の作品
ではありますが、前作の内容やノリに期待して見るとハッキリ
言って肩透かしを喰らうかも?
まあ作品としては決して悪い出来でも無いので、続編としてではなく純粋に
この手のB級
ホラー的なノリの好きな人ならば、ごく普通に楽しめるレベルだと思います。
劇場まで観に行く価値があるか?と聞かれると正直言って微妙な所
なので、気になってる人でもビデオで十分かな?
ちなみに、この映画『世界に先駆けて日本初公開』らしいですが、
単に前作の続編として公開するにはショボすぎて本国の劇場で公開
させて貰えなかっただけなのでは?とかってホントの事
ツッコミを入れてはダメですか?
ある日突然、死者達が次々と蘇るという怪現象が全世界で発生し始める。
怪現象の原因は不明だが、蘇った彼らは次々と生きた人間を襲ってその肉を
喰らい、また死者に襲われて死んだ人々が、更に新たな生ける屍として蘇ると
いう恐るべき連鎖反応を引き起こし、蘇った死者は爆発的なスピードでその数
を増やして行く。
アメリカの地方都市もこの現象に巻き込まれ、町全体が死者に占拠された
状態になってしまうが、主人公を含むごく僅かの人々は、蘇った死者の群れ
によって追い詰められながらも、ショッピングモールに立て籠もり死者達を
撃退しつつ救助の手を待つが…
「ゾンビ」
という邦題で超有名な、
全世界にゾンビブームを巻き起こした元祖映画
とも言える、ジョージ・A・ロメロ監督の
「DAWN OF THE DEAD」
のリメイクに当たる作品。
ちなみに一般の人は知らない人も多そうなので、簡単に解説すると
「ゾンビ」
という映画は元々はロメロ監督の
『リビングデッド3部作』
と呼ばれる
シリーズの2作目に当たる作品で…
・「NIGHT OF THE LIVING DEAD」
(邦題:「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」)
・「DAWN OF THE DEAD」
(邦題:「ゾンビ」)
・「DAY OF THE DEAD」
(邦題:「死霊のえじき」)
といったシリーズになっています。
元々の3部作では、
・「NIGHT OF〜」→死者の蘇り現象の始まり。
・「DAWN OF〜」→蘇った死者に追い詰められた人々。
・「DAY OF〜」→蘇った死者達の世界で生きる人々。
といった構成でストーリーが語られているのですが、今回リメイクという事で
すし、「NIGHT OF〜」に出てきた少女ゾンビっぽいキャラや神父なんかがCM等で
出てきてたりしてたので、てっきり
「NIGHT OF〜」と「DAWN OF〜」を包含した
ような内容の物になるのかと思っていたのですが…
内容的にホントに
「DAWN OF〜(ゾンビ)」のみのリメイク
になっており、
ハッキリ言ってこの映画だけ観た人は、意味が良く
分からないのではないかと…
(かく言う私も、子供の頃に「ゾンビ」を
観た時にシリーズの2作目だと言う事を
知らずに『何だ、この映画は?』と不思議に思ったものですが。)
まあ、もともと
『リビングデッド3部作』は、明確な説明や答えの無い映画
なので、
こういうリメイクの仕方もアリなのかな?
映画の方の内容はとにかくスピーディー
で、序盤の5分ぐらいからイキナリ
ゾンビが大暴れ、その後も
ひたすらゾンビとの逃亡〜戦闘〜逃亡〜戦闘〜…
といった塩梅で、まさに
ジェットコースターのような息つく暇も無い急展開
(まあ、中盤で若干中だるみするところもありますが)
で、最後まで一気に物語を見せきってくれます。
また今作の特徴としては、
ストーリーの展開も早ければゾンビの動きもやたら
と速いという事。
一般的なゾンビの認識というと、体も脳も腐ってるんだから
『打たれ強いけど動きは緩慢』
といった感じなのですが、今作のゾンビはとにかく素早くて元気一杯で、
恐ろしいイキオイでジャンプして人間に飛びかかったり、
車で逃亡する人間をスプリンター並みの全力疾走で追い掛けたりと、
『お前ら死ぬ前より元気やん!!』
という無茶苦茶な暴走っぷりは、ある意味笑えます。
ただ、展開を早くする余りか、
キャラの書き込みが浅くて人物に魅力が無く、
キャラに感情移入出来ない為に
『この連中がゾンビに食われようがどうなろうと、どうでもいいや…』
とか思ってしまい、あまり素直に作品を楽しむ事が出来ませんでした。
というか、私は
最後まで登場人物のキャラが掴みきれなかった
のですが…
また演出に関しても、
矢鱈と驚かそうとする演出や無駄にエグいシーンを
見せようという演出が多くて、ソレが
あまりに狙いすぎているため非常に鼻に付いてしまい、
個人的には怖いというより鬱陶しい
と感じてしまったのは如何な物でしょうか?
怖くないなら怖くないで、もっとアホな事をやって
笑わせてくれれば良かったのですが、ソレも無いのが辛い所です。
特にエンディングのスッタッフロールシーンの映像は、正直言って蛇足だ
なぁ…。
総評としましては、なんか
矢鱈と映像だけ綺麗になったB級ホラー
といった感じの映画。
映像は確かに良く出来てるんだけど、怖さで
言うと正直なところ旧作に劣るかなぁ?と言わざるをえません。
シリーズが好きなら…と言いたい所ですが、
ホラー好きの人間から観ると
どうにも物足りない内容なので、お勧めするには微妙な内容ですなぁ。
個人的な評価としては、
気になる場合でもビデオで十分
かと思われます。
もうちょっと、旧シリーズへのオマージュとかあれば良かったのにねぇ…
期待してただけにガッカリな内容でした。
軍事クーデターによる大統領暗殺が画策され、革命を目前に控えたメキシコ。
CIAの捜査官であるサンズは、革命を阻止するためにクーデターの首謀者である将軍の
暗殺を『ギターケースを片手に、たった一人で2つの町を消滅させた伝説のガンマン』
である、エル・マリアッチへと依頼する。
裏の世界から足を洗い隠遁生活を送っていたマリアッチだが、将軍への私怨を抱いて
いた彼は、復讐の為にこの依頼を受ける。
しかしサンズの本当の狙いは、クーデターの為に準備された資金を横領する事にあった…
アントニオ・バンデラス主演の
「エル・マリアッチ」、
「デスペラード」
に続くギターガンマンシリーズの第3弾。
第3弾といっても
ストーリー的な繋がりはあんまり無いので、前作を観ていなくても
あんまり困るような話では無いですが、まあ
『より笑える』という点で観ておいた方がよいかな?
って程度です。
そもそも、
「エル・マリアッチ」
なんてロドリゲス監督が超マイナーな時代に撮った作品
なので、観てる人の方が少ないだろうし…
(じゃあ「デスペラード」の頃はメジャーだったのか?
と言われるとアレですが)
それにしても、マリアッチは色んな人間にやたらと恨みを抱いてる奴だなぁ…
ロドリゲス監督といえば
非常に濃いマニア向けの作品を撮る事で有名
ですが、今回もその濃さは健在で、まず
主演俳優陣からして、主人公のエル・マリアッチに
アントニオ・バンデラス
、CIAの捜査官にジョニー・デップ
、更にウイリアム・デフォー、
ミッキー・ローク
、他はロドリゲス映画ではお馴染みの面々という、
見る前から胸焼けを起こしそうなぐらい濃いキャスティング。
(しかし、明らかに前作で殺された俳優が、
違う名前の違うキャラとして登場したりしてるのは、やっぱ狙ってるんだろうなぁ…)
そして「デスペラード」
と言えば、マンガ的なムチャクチャなアクションシーンですが
今作でもソレは健在で、いちいち
銃を撃つたびに無駄にカッコいいポーズ
を決めたり(けど敵の弾は当たらない)、
絶対に物理的にありえないようなスタントやカーチェイス
を行ったりといった「T3」や
「MI:2」も真っ青の無茶具合。
加えて、明らかに過剰な演出やカメラワーク、
無駄に濃いキャラクターの個性付け、
更にツッコミ始めるとキリが無いぐらいに細かい
ツッコミどころが満載で、久々に
ロドリゲス監督の趣味全開だなぁ…
って感じで、楽しませてくれます。
流石はオタクな映画監督だけあって、
オタクの心理が良く分かってらっしゃる。(笑)
ただストーリーに関しては、今回は
妙に登場人物が多い上に人間関係が複雑で、それを
説明するためのシーンが多く、
結果としてアクションシーンが割りを食って短くなって
しまった感がある
のは残念なところ。
視聴者側にしても、
「このキャラとこのキャラはどういう関係なんだっけ?」
とかって事を考えている内に話が進んでしまって、どうもアクションをスッキリと楽しむ事が
出来ません。
ファンとしては、正直言ってそんな所に凝らなくていいから前作みたにもっと
ガンアクションシーンに力を入れて、
「ヴァンデラスが銃を撃ちまくって暴れてるだけ」
みたいな内容にして欲しかったものです。
総評としましては、話が少々複雑になったとは言いつつも、
基本的には非常に頭の悪いアクション映画
(誉め言葉)です。
マンガ的なノリや、過剰な演出、男性ホルモン出過ぎな
感じのバンデラスの活躍なんかを観たい人は、観ておいても損は無いでしょう。
普通にジョニー・デップのファンだから…とかって人は、微妙に劇場で観るほどじゃ
無いかも…
あと濃いとはいえ、前作に比べるとだいぶ一般向けな内容になった感があるので、
前作のアホさ加減を期待してると、ちょっと期待外れになるかも?
個人的には、
ギターケース型マシンガンが登場しなかったのは残念至極。
(火炎放射とかは使ってましたが)
「デスペラード」
と言えばコレだろ!!って感じな武器だから、更に無茶に進化した
物を期待してたんだけどなぁ。
主人公の市川新一は、学校では生徒からバカにされ、家では家族から邪魔者扱い
されるような、何をやってもパッとしないダメ教師。
そんな彼の唯一の楽しみは、子供の頃の憧れの超マイナーなヒーローである
「ゼブラーマン」のコスチュームを自作し、自分の部屋の中でこっそりとコスプレ
を楽しむ事だった。
そんなある日、彼の勤める小学校に彼以外で唯一「ゼブラーマン」の事を知る、
謎の少年が転校してくる。
彼は少年と意気投合し、「ゼブラーマン」への憧れを更に強いものとする。
その頃、彼の住む横浜市八千代区周辺では、50cmを超える巨大ザリガニが発生
したり、1万匹のアゴヒゲアザラシが川を登ったり…といった怪現象が続発し、
やがて人間の身の周りにも不思議な事件が起こり始めるようになる。
異変がエイリアンによるものであると気づいた防衛庁は、事件を調査する
ために組織の人間を派遣するが、やがて事態は地球全体を巻き込むほどの大事件
へと発展していく事になる…
一見すると正統派ヒーロー物っぽい設定ですが、
監督:三池崇史、脚本:宮藤宮久郎、主演:哀川翔
というクセのある面子から、
絶対に普通のヒーロー物なんかになる筈も無いだろう
と予想していたのですが…
予想通りというかなんというか、
監督と脚本の変なノリに哀川翔のアクの強い演技
が加わって、
とにもかくにも奇妙奇天烈でおかしな映画
に仕上がっています。
もう何がおかしいって
特に小ネタがやたらと面白く
て、自室で一人でコスプレする主人公の
ワンマンショーに始まって、元ネタとなる本家「ゼブラーマン」の映像や主題歌(歌う
は水木一郎!)、エイリアンのあからさまに怪しい行動、果てはゼブラーマンの必殺技
まで
…もう『そこまでネタを仕込むか!!』
ってぐらいのイキオイの
下らないネタのオンパレードで、ひたすら楽しませてくれます。
ただ、
笑えると言う点では申し分無いんですが、ヒーロー物として
観て面白いかと言われるとちょっと微妙なところ
で、一応お約束こそ押さえてはいるものの
『これは燃える!』と言うほどの盛り上がりには欠ける
上に、少々中だるみするシーンも多く
て全体的に爽快感に乏しい内容。
またストーリーに関しても微妙に納得いかないようなシーンも
多くて、素直に盛り上がれない
のは辛いところです。
あと所詮は
日本映画だけあって、海外のヒーロー物とかと比べると、
やっぱ金がかかってないよなぁ…
とかって感じてしまうのも…うにゃむにゃ……
総評としましては、
一言で言うと『変な映画』です。
この
変なノリが肌に合う人ならば、結構楽しむ事が出来る
とは思いますが、
マトモなヒーロー物を期待して観に行くと少々肩透かしを食らうかも?
クドカンの脚本の他の作品とか好きなら人ならば問題ない
とは思いますが、ちょっと人を選ぶ映画です。
個人的には割と面白かったと思うのですが、まあ頑張って
劇場で観るほどの映画かと言われると微妙
なので、急がなければビデオで観ても十分かも?
特に子供が見て楽しめるかと言われるとかなり疑問な内容
で、むしろ
昔特撮が好きだった大人が観るための映画
なので、その辺は勘違いしない方が良いかと…
チベットの密教に伝わり、それを唱えた者は世界を救う事も滅ぼす事も可能となる力を得る
という、恐るべき力を秘めた呪文が記された巻物。
その巻物を守る守護僧は、任に就いてから60年間は巻物の加護を得て、歳を取る事も無く
傷を負ってもたちどころに癒えるという不死の肉体を得る事となる。
60年前に巻物の守護の任を負った『名無しの僧』は、戦時中に巻物を狙うナチスの襲撃を
受けて自分も銃で撃たれながらもなんとか逃走したが、巻物を狙うナチの残党による執拗な
追跡は現代にまで及んでいた。
そんな逃亡生活を続けるある日、『名無しの僧』はニューヨークの地下鉄でカーと名乗る
一人のスリの若者と出会い、彼が次代の守護僧となる『予言』を満たす者だという運命を
感じ取る。
と言った感じの設定の、
ジョン・ウー製作、チョウ・ユンファ主演のアクション映画。
「バレットモンク(弾丸坊主)」
なんてタイトルから、
坊主のチョウ・ユンファが
二丁拳銃で大暴れするようなぶっとんだ話
かと思いきや、
内容的には意外と普通のアクション映画でした。
ちなみに、原題は
「BULLETPROOF MONK(防弾坊主)」
ってタイトルで…まあ確かに
「防弾坊主」より「弾丸坊主」の方が遥かにインパクトがある
ので、
誰が付けたのかは知らないですが上手い邦題を考えたものです。
映画を観ていて最初に感じたのは、
設定やストーリー展開やらがやたらとマンガっぽい内容
だなぁ…という事。
と思っていたら、
どうやら実際にアメコミの原作をベースとしたお話らしい。
で、そのせいなのか何なのか、この映画
やたらと話の展開が急で説明不足な部分が多い。
まあ説明不足と言っても、ストーリーのつじつまが会わなくなるほどに話が分かり難い
訳でも無いんだけど、
なんか微妙に話がはしょられてる感じで
『え、そうなの?』って感じの展開が多く
(主人公の若者とヒロインはいつの間に仲良くなったんだ?とか…)、
細かい部分を気にする人にが観ると結構座りの悪い気分を味わうかも?
個人的には途中で登場した拷問機械みたいな
「ハイドロシステム」
が、全く意味不明
で『それは一体何なの?』って感じでした。
原作のアメコミを読めば、意味が分かるのかのぅ?
そんな感じで細かいツッコミ部分は多いんだけど、
映画そのものに関しては話のテンポ
自体も良く(若干中だるみする部分もあるけど…)アクションとかも割と良く作られてて、
コミカルなシーンなんかも適度に盛り込まれつつ…
と言った感じで、
全体的には比較的良く作られた作品
ではあると思います。
ただ手堅い作りではあるもののコレといった新味に乏しい為、全体的に
『ありがちなB級アクション映画だなぁ』
という感想が拭えないのも事実で…まあ、ジョン・ウー&
チョウ・ユンファという組み合わせに過剰な期待をしなければそれなりに楽しめる
ものの、やっぱ
『タイトルにインパクトに負けしてるなぁ…』
と感じてしまうのは、致し方ない所でしょうか?
総評としましては、
可も不可も無いようなごく普通のアクション映画
です。
普通に観れば普通に楽しめるといったレベルではありますが、まあ
わざわざ劇場まで出向いて観ないといけない程の映画でも無いかな?
ってのが正直なところでしょう。
別に時間を無駄にしたと思う程にツマんない映画でも無いので、
気になる場合はビデオが出てからチェキしても遅くは無いかな?
あと、前述もしたように全体的に
『非常に説明不足でツッコミどころの多い映画』
ですので、ツッコミ体質の人なら別の意味で楽しめるかもしれませんぞ。
私は友人と一緒に観に行って、
鑑賞後は1時間ぐらいはツッコミ大会でした。(笑)
謎の男・ビルの組織の殺し屋だったブラックマンバは、自分の結婚式の真っ最中に
ビルの率いる殺し屋軍団の襲撃を受け、夫を含む結婚式の出席者の全員を殺され、自分
も頭に銃弾を受け、妊娠中の子供は死産し自分は意識不明の重態に陥ってしまう。
4年後に意識を取り戻した彼女は、ビルと自分を襲撃した5人の殺し屋に復讐すべ
く、殺し屋の一人であるヤクザのボスの待つ日本へと赴く。
ハードボイルドなギャング映画で定評のある
クエンティン・タランティーノ監督の
新作アクション映画。
というか、物凄く変な映画。
この映画、何が変かって…
とにかく何もかもが変で…
主人公の名前は●●●(伏せてるのではなく、本当に
「放送禁止用語」が名前で映画の中でもピー音で消されている)
とかってムチャクチャな設定だし、
4年間も昏睡状態だった割に最初からムチャクチャ強い
し、回想シーンになると何の前触れも無く映画がアニメ
になったり…
他にも、
宿敵を発見した瞬間に話の流れを中断するほどの勢いで妙なジングルが
流れたり、アクションシーンとかはムチャクチャ良く出来てるのに主人公の乗る
飛行機が目茶苦茶チャチなミニチュアで吊ってる紐が見えてたり…
主人公が日本のヤクザのボスを襲撃するシーンは、
新撰組の「池田屋襲撃」のパロ
ディになってる(ご丁寧に『階段落ち』まである)
という日本文化への傾倒を感じさせる様なシーンがある割に、
同時に物凄く日本を誤解してるようなシーン
があってみたり…
凄いシリアスなシーンで、
主人公とライバルが目茶苦茶カタコトな日本語でやり取り
したりして、シリアスな雰囲気ぶち壊し
だったり…
とにもかくにも、細かいところまで含めるとツッコミどころが満載で、逆にツッこま
なくて良い所を探す方が困難なような内容。
しかも、そのツッコミどころが遍(あまね)く狙ってボケてるのかマジで勘違いして
るのか分からないので、笑うところなのか真面目に観るべきところなのか観客としては
戸惑ってしまいます。
また、
エンタテイメントとしてのアクションシーンも非常に良く出来てる
んだけど、
エンタテイメントの割には
異常に血がドバドバ出て腕とか足とかの切断シーンが物凄く多く
て(正直な話、一緒に見た「フレディVSジェイソン」
よりもよっぽど残虐シーンが多かった)、
普通の人が観ると本気で気持ち悪くなって素直に楽しめないのでは?
という疑問を抱かずに居れません。
あー、もう…
なんか感想が支離滅裂になってしまいましたが、とにかく
映画そのものがソレくらい支離滅裂な内容
な訳ですよ。
ストーリーもひたすら戦うシーンばっかりで内容は無いも同然
だし…
というか、思うにこの映画、
『撮影してるうちに尺が1本で収まらなくなったので2本に分けた』
とかって噂ですので、
タランティーノ自身が撮ってる内に
『自分で何をしたいのか分からなくなってしまったのでは?』
とかって気がしてなりません。
総評としましては、
面白いのか?と聞かれると、『うーん???』と考えてしまう
様な内容だし、
ツマんないのか?と言われると、そういう訳でもない…
なんといいますか、
なんとも微妙な映画です。
部分部分では観るべき所も多いのですが、とにかく
話の中身が無く、観終わった後に物凄く散漫な印象しか残りません。
まあ、続編を観て最後まで話を観ないと最終的な評価は下せませんが、個人的には
『特に急ぐ訳で無ければビデオでも十分かな?』
といった感じの映画でした。
ちなみにかなり残虐シーンが多い
ので、血に弱い人とかは観ないほうが良いかも?
あ、でも女子高生の殺し屋「ゴーゴー夕張」
(凄いネーミングセンスだ…)との戦闘シーンは必見ですので、
ゴーゴー役の栗山千明のファンとかなら観ておいても
損は無いでしょう。
その昔、エルム街で大量殺人を犯し、死してなお幽霊となって子供たちの夢に
現れて夢の世界で殺人を犯し続けた不死身の連続殺人鬼フレディ・クルーガー。
しかし、大人達は子供たちから彼の記憶を封印してしまい、『子供たちの恐怖心』
から力を得ていた彼は、その力を失い復活する事が出来なくなっていた。
だが彼は、同じ殺人鬼でありクリスタルレイクで眠り続けるジェイソン・ボー
ヒーズに目を着け、彼の夢へと侵入しジェイソンを目覚めさせ、その力を利用する
事でエルム街に再び恐怖を呼び戻し、自分の力を復活させようと目論んでいた。
果たして彼の目論みは成功し彼は再び力を取り戻すが、殺人マシーンとして
暴走しだしたジェイソンを止める事が出来なくなり、やがて2人の殺人鬼は
獲物をめぐって対決を繰り広げる事となる。
ホラー映画ファンなら誰でも知っている超有名な殺人鬼である、
フレディ・クルーガー
(「エルム街の悪夢」)と
ジェイソン・ボーヒーズ(
「13日の金曜日」)の2人の
夢のドリームマッチ
とも言える、ホラーファンにとってはお祭り映画的な作品。
いまさら両作品の内容を説明する必要も無いとは思うけど、
基本的に両シリーズをある程度
観ている人間が見る事が前提
とされており、その
設定の部分を理解していないと話が分かり辛い
かもしれないので、それだけは簡単に解説を。
「エルム街の悪夢」
・ターゲットとなるのは、基本的にエルム街の子供たち。
・夢の中に登場し、被害者が夢で受けたダメージは現実に反映される。
・夢の中では無敵だが、現実世界に出てくるとその不死性が失われる。
「13日の金曜日」
・ターゲットはドラッグやセックスにふける低脳な若者。
・驚異的な回復力を持ち殆ど不死身だが、余りにも大きなダメージを負うと
復活に時間を要する。
・水中に沈められると一時的に眠りに落ちる。
とまあ、両シリーズ共にタイトルによって様々な設定が付加されていたり
するのですが、
今回の作品で採用されているのはこの辺の設定です。
ストーリーに関しては、何も考えてないジェイソンが主導権を握るのは難しい
ので、どっちかっていうと
フレディの策略を中心としてストーリーが展開
する訳ですが、ここで
2人が対決に至る過程がちゃんと描かれている
のが非常に上手く、また、ちゃんとシリーズのお約束
(ジェイソンがセックスしてる
若者を見ると優先的に殺すとか、フレディは夢の中で茶目っ気たっぷりに被害者を
いたぶるとか)
をしっかり踏襲し居る辺り、
シナリオが非常に良く練られており、
且つシリーズをよく研究してファンの事を分かってるなぁ…
と言う感じで好感触です。
あと、この手の対決もの映画っていうと、
「マジンガーZ対デビルマン」に
始まり、実際にはあんまり対決してなくて肩透かしを食らう事が多いのですが、
この映画ではキチンと『対決』してくれる
のが嬉しいところ。
特に不死身の殺人鬼2人のラストバトルは、
『不死身』なのを良い事に
『やり過ぎだろっ!』ってぐらい無茶苦茶に激しいバトル
を繰り広げてくれます。
技巧派のフレディが勝つか、
力技のジェイソンが勝つか!?
両シリーズのファンなら、はっきりいって必見です。
総評としましては、
基本的にホラー映画ファン向けのお祭り映画
ですので、両シリーズのファンなら必見!!
そうでなくても、
ホラー好きでシリーズをある程度知ってれば観て置いて損は無い作品
だと思います。
逆にシリーズを良く知らない人は、シリーズのお約束や設定が理解できないので、
観てもイマイチつまんないかも?
まあ、シリーズのファン以外が観る映画とは思えませんが。
ちなみに、正統派のホラー映画と勘違いして観ると大変な事になりますので、
要注意です。
アクマでホラーコメディといった感じのノリ
ですので…
(んな勘違いする人は居ないと思うが…)
とりあえず、今後実現されるか怪しいぐらいのホラー映画史に残る一大
殺人鬼の夢の対決なので、
ファンならば何は置いてもチェキですよ。