
西暦1899年、最新兵器が次々と開発され世界の列強国の緊張の高まる中、イギリスの
銀行がドイツ軍の最新兵器で武装した集団に襲撃され、次いでドイツの軍事研究所が
何者かの手によって破壊される。
事件を相手国の仕業と考える列強国は極度に緊張を高め、今にも世界大戦が勃発しよ
うとしていた。
事件の背後に「ファントム」と名乗る謎の人物が暗躍している事を知った英国諜報部
は、ファントムを捕らえ世界大戦を防ぐべく、特殊な能力を備えた精鋭の異能集団を
スカウトし「超人紳士同盟」を結成する事となった。
といった感じの、
19世紀末の欧州を舞台とした
「X−MEN」とでも言った感じの
ヒロイックアドベンチャー作品。
といっても、この映画がいわゆるヒーロー戦隊物と一味違うのは、この
「超人紳士同盟」
の顔ぶれがとにかく凄くて…
冒険家で天才的ハンター
「アラン・クォーターメイン」
(ソロモン王の洞窟)、
最新鋭潜水艦ノーチラス号の艦長
「ネモ船長」
(海底二万哩)
、秘薬エリクシルを作った天才科学者
「ジキル博士(&ハイド氏)」
(ジキル博士とハイド氏)
、永遠の若さを保つ不死身の男
「ドリアン・グレイ」
(ドリアン・グレイの肖像)
、透明薬の秘密を盗み出し自ら透明となった盗賊
「ロドニー・スキナー」
(透明人間)
、美貌の女吸血鬼
「ミナ・ハーカー」
(吸血鬼ドラキュラ)
といった、
誰もが知ってる超メジャーな小説のヒーロー達の
揃い踏み!!
(といっても、ドリアン・グレイがヒーローか?
と聞かれると微妙な気がしますが…)
更に敵役に「ファントム」
(オペラ座の怪人?)
、途中から仲間になるアメリカの若きエージェント
「ソーヤー捜査官」
(トム・ソーヤの冒険)
を加えて、正に小説世界のヒーローの夢の競演、
「MARVEL VS CAPCOM」
とでも言うような豪華な内容です。
ただ、私はこの中で本作の主人公である、アラン・クォーターメイン
だけは良く知りませんでした…。
つか、この人は日本じゃ結構マイナーだよね?
で、肝心の映画の内容の方は、
19世紀と言いながらも当時は存在しなかった超兵器が登場
したり、
小説版の各キャラの能力がかなり誇張されて表現
されていたり(ハイド氏なんか二重人格というより最早「超人ハルク」状態だし)と、
とにかく
派手で且つストーリーのテンポも良く、単純明快で痛快な展開。
超人紳士同盟のキャラクターの魅せ方も非常に上手くて、特に
アラン・クォーターメイン
とかネモ船長といった親爺キャラが無茶苦茶カッコ良くて、もう
親爺燃え、親爺最高!!
って感じの映画でした。
ただ欠点を上げるとすると、
誰もが知ってる超有名キャラを使った作品…とは言い
つつも、やはり知らない人も居る
訳で、各キャラの能力や出自、また原作で死んでる
キャラは何で生きてるのか等を映画の中で説明しなくてはならない訳で…
お陰で
ストーリーの前半は異常なほどに展開が速く少々詰め込みすぎ
で、
原作を全く知らない人が観るとやっぱ少々分かり難い内容かも?
と思わせる部分があったのは致し方無しと言ったところでしょうか?
総評としましては、とにかく
単純明快でごく普通に面白い娯楽映画でした。
原作のキャラをある程度知っていて、この作品がちょっと気に
なっている場合は間違いなく観ておいて損は無い一本
だと言えるでしょう。
あんまり話題になっていない作品ですが、かなり良い感じの佳作と言える内容です。
あと、ショーン・コネリーとかの親爺キャラが好きならば+1点
といった感じかな?
ちなみにこの映画、
アメリカ本国では大コケ
したらしい(結構面白いと思ったが
なぁ…)んだけど、
こんな美味しいキャラをこのまま終わらせてしまうのは勿体無い
ので、是非とも続編を作ってもらいたいところですよ。
OSSのスパイキッズ部門で最高のエージェントだったジュニは、ある任務でOSS
に利用され裏切られた事を知り、OSSを脱退しフリーの探偵として活躍の場を変えて
単身で活動をしていた。
しかし、彼の姉であるカルメンが謎のバーチャルリアリティのオンラインゲーム
「GAMEOVER」を調査中に、電脳空間で敵に捕らえられ意識不明に陥ってしまう。
このオンラインゲームは、実はトイメーカーと名乗る謎の人物が子供たちを洗脳する
為に開発した洗脳ソフトだったのだ。
事件のあらましをOSSから聞かされたジュニは、姉を救出しトイメーカーの野望を
打ち砕くために、再びエージェントとして「GAMEOVER」の電脳世界へと潜入する事となる
が…
「スパイキッズ」
シリーズの最新作であり、シリーズ最終作に当たる作品。
日本ではイマひとつマイナーだけど本国では結構人気のあるシリーズ
なので、コレで終わりなの?と思うと少々残念な所ではあるが、まあシリーズがややマンネリ化
しつつあるってのも然る事ながら、何よりも
主人公の2人の成長が著しく、特に
姉のカルメンの方は、最早「キッズ」では通用しない
ぐらいの美女に成長しつつある
ので、ここで完結ってのも止む無しかな。
タイトルが「3」ではなく、「3−D」
となっているのを見れば分かるかもしれませんが、なんと
今回のスパイキッズは立体(3D)映画!!
昔は3D映画とか3DのTV番組とか結構ありましたが、最近はとんと聞いた事が
なかったので『今更3D映画かよ!?』
とも驚いたのですが…
子供向け映画として見た場合、こういった
一発勝負のアイデアは結構ウケが良かった
ようで、日本ではシリーズ自体がマイナーなので劇場もガラガラかな?と思っていたら
意外にも満席に近い状態で、ちょっとビックリでした。
3D映像というと、「赤青の色付きメガネ方式」と
「遮光フィルター方式」と
「液晶シャッター方式」
の3種類がありますが、
この映画では懐かしの「赤青式」を使用。
今時3D映画を作るだけの事はあって、
3Dで見せる事を意識した画面作りとCGの採用
のお陰で、
映像は本当にちゃんと画面から飛び出して見える
のですが、この
赤青式のメガネってのは長時間見ていると目がチカチカして物凄く疲れる
ので、私は映画の終盤では結構頭がクラクラしてました。
寝不足の時とか体調の悪い時に見ると、
ホントに気分が悪くなるかも?
映画の内容の方は、今回はオンラインゲームを元ネタとしているだけあって、
とにかく
ひたすらゲームネタの連発。
「ソニック」っぽいアクションゲームに始まって、
「F-ZERO」(というか
「カンタム・レッドシフト」?)みたいなレースゲーム、
「バトルテック」っぽいロボット格闘と
「スターウォーズ」っぽい格闘といった感じで、とにかく
欧米で人気のあるゲームネタのオンパレード。
今回は1作目や2作目の様な濃くてヤバ目のネタは無い
ものの、流石は元々マニアなロドリゲス監督だけあって、
単にゲームをアイデアとして使ったという感じではなく、
ちゃんとゲームの事を分かってるなぁという事を感じさせる作り
なのが嬉しいところ
です。
ただ
日本ではオンラインゲームというと、やはりRPGとかを連想しがち
ですが、ネタとして登場するゲームがひたすら全部がアクションゲーム
で、日本と欧米でのゲーム観の違いを期せずして感じさせられる内容
でした。
ストーリーの方は
ゲームのネタを詰め込み過ぎたせいか、どうにも内容が無くて薄い
感じになっているのは残念なところ。
まあ、前の2作が内容が濃かったのか?と聞かれると微妙なところですが…
ちょっと残念だったのは、前2作はスパイの秘密道具を使ったハチャメチャなアク
ションが楽しかったのに、今回では
『秘密道具を使えないゲーム世界』
という設定が逆に足枷となって、ハジけ切れなかったのかも?
と思わせる部分もあったところ。
この辺は、もう一工夫欲しかったなぁ…
ただシリーズ最終作だけあって、
ラストの今までのキャラクターのオンパレードで
の登場シーンは結構燃える物があったり、
初の悪役に挑戦したシルベスター・スタロー
ンの怪演等も非常に良い味を出していたりと、
ストーリー以外の部分ではなかなか良く出来た作品
ではありました。
でも、アントニオ・ヴァンデラスの出番がやたらと短かったのは、
ちょっと寂しかった
なぁ…あの、ヴァンデラスの普段見られないマヌケぶりが楽しみだったのに……
あとジュニの出番は多いものの、カルメンの出番が少なくて妙にキャラが薄かった
のも、ちょっと残念なところ。
ちなみに
ストーリーは前2作を観て無くても、そこまで困る事は無いような話
ですが、ラストの燃える展開を楽しむために一応は観ておいた方が良いかな?
総評としましては、
それなりに楽しい内容ではあるものの『コレだ!!』という程の
見所が無い映画
だなぁ…というのが正直な感想でした。
まあ、3D映像そのものが最大の見所
だと言う話もあるので、
3D部分が気になるならば劇場まで観に行っても良いかな?
とは思いますが、そうでなければビデオで観ておけば十分といったレベルの作品でしょう。
ただこの映画、ビデオになったら3Dメガネとかどうするんだろう?
って言うのが物凄い疑問なのですが…
やっぱレンタルだと3Dメガネも貸してくれるのかなぁ?
でもTV画面で見ると、飛び出してくる物も小さ目
なのでちょっと寂しいかも?
ある日、カリブ海の港町であるポートロイヤルを、伝説の海賊船ブラックパール号に
乗ったバルボッサ船長率いる海賊の集団が襲撃するが、彼らは金品などには目もくれずに
町の提督の娘であるエリザベスを誘拐し、そのまま去っていく。
幼い頃に海を漂流していた所を彼女に助けられた鍛冶屋の青年ウィルは、なんとか彼女
を海賊たちの手から救い出すために、バルボッサ船長と浅からぬ因縁を持つ流れ者で、
一匹狼の海賊であるジャック・スパロウと手を組み、ブラックパール号を追跡する事となるが…。
といった感じの、海洋アクション冒険映画。
最初に設定やタイトルを聞いた時に、てっきり
ディズニーがアトラクションである
『カリブの海賊』にハクをつける為の宣伝用映画か?
と思って見くびっていたのですが、
なかなかどうして非常に良く作られたアクション
映画でした。
ストーリーの方は、アクションありロマンスありユーモアあり
で、もう
単純明快のアクション快作
といった感じ。
系列的には
「ハムナプトラ」の海洋版
とでもいった雰囲気のある作品ですが、
キャラの魅力付けや物語の展開のスピーディーさが素晴らしく、
またユーモアのセンスも抜群
(本家「カリブの海賊」のパロディとか、思わず笑ってしまったよ)で、とにかく
冒険活劇のお手本とでも言うような映画です。
個人的には「ハムナプトラ」が一皮向けた感じ
に完成度の高い冒険活劇といった感じがしました。
そしてストーリーや演出もさることながら、この映画の最大のポイントは
ジョニー・デップ演じるところのジャック・スパロウ船長
が、とにかく
カッコ悪いんだけどカッコ良くて、
濃くて、面白くて、もうひたすら美味しすぎる事!!
はっきりいって、
このキャラだけでこの映画の80%の要素を占めている
といっても過言では無い程の存在感です。
もう、
ジョニー・デップのファンならそれだけの為に…ファンじゃ無い人もコレを
見て、ファンになって下さい。
とにもかくにも必見です。
総評としましては、とにかくつべこべとした理由なんか必要のない
文句無しに楽しい冒険活劇映画。
現状では今年一番のアクション映画と言っても良いぐらいに、非常に良く出来た
作品なので、
興味があるようなら迷わずに見ておく事をお勧めします。
よくスピーディな展開で、ハラハラドキドキの連続する面白い映画を
『ジェットコースタームービー』
と例えますが、この映画はまさにジェットコースターどころかそれこそ
『ディズニーランドのアトラクション』のような楽しい映画
と言えるかも?
個人的には、今夏イチオシの映画ですよ。
戦乱のさなかにある紀元前200年の中国大陸。
その暴虐ぶりから暴君と恐れられた秦王(後の始皇帝)は、「残剣」「飛雪」「長空」
という3人の凄腕の刺客から命を狙われていた。
しかしある日、この3人の刺客を倒したという「無名」という一人の男が、秦王の
元へと現れる。
秦王が3000人の兵隊を持ってしても倒すことが出来なかった3人の刺客を、果たして
彼はかkkどのようにして倒したのか?
褒美を与える場で秦王は無名にその疑問を問いかけるが、実は…
といった感じで、中国の歴史でも
始皇帝暗殺に関する逸話
は事を欠かない事で有名ですが、この映画もそういったエピソードの一つを
ネタにしたものです。
映画の感想を一言で述べますと…
『90分間、剣術アクションショー!!』
とでも言うような映画。
中国で人気の大スターである、ジェット・リー、
トニー・レオン、マギー・チャン、
チャン・ツィー、ドニー・イェンの5人が競演
と言うことで話題となっている本作ですが、なんといいますか、本編は
この5人がひたすらチャンバラを繰り広げると言う
ホントにそれだけの内容の映画
で、ストーリーは無いも同然…
というか、90分近い
映画でありながら、実質30分あれば十分に語れるようなストーリーで、
『はぁ?』っていうような内容の映画
でした。
ソレだけ聞くと、『もしかしてクソ映画?』
と思われてしまうかもしれませんが、
逆にストーリー以外は非常に良く出来ていて
、数万人単位のエキストラや中国全土を
舞台としたスケールの壮大さに加えて、
画面の色彩感覚や演出のセンス等が秀逸で、
もう単なる映画と言うよりも殆ど芸術的な美しさ。
特に枯葉の舞う林の中で飛雪と如月が戦うシーンは、もう圧巻の一言で思わず
感動すら覚えます。
他のシーンに関しても絵作りのセンスが非常に素晴らしく、CGを使ったファンタ
スティックな映像とワイアースタントの融合で、
今まで見たことの無い程の美しいアクションシーン
を作り出しているのですが、ただシーンによっては、
演出の『やりすぎ』のせいで、マジメなシーンなのに
逆に笑えてしまう
ようなシーンも結構あるのは、ご愛嬌といったところでしょう。
総評としましては、
内容はともかくとりあえず一見の価値はある映画です。
実際のところ、この
絵面の美しさを見るためだけに観ても後悔しないかな?
って言うような凄い映画ではあるのですが、
ホントにそこだけしか見るべきところが無い
ので、人によって評価は割れるかなぁ?
内容よりも雰囲気を楽しむといったタイプの映画
が好きならば、結構楽しめるかもしれません。
始皇帝暗殺と聞いて、大河ドラマのような小難しい展開を期待していると、肩透かしを
食らうので、要注意が必要です。
メインの登場人物が正味の話5人しか居ないので、この
5人のうち誰かのファンなら、評価に1点プラスかな?
特にジェット・リーのファンならお勧めの映画です。
数百年後の未来世界、人類は機械によって支配されエネルギーを供給する部品の
一部として機械に接続され、支配されていると気づかぬままに仮想空間(マトリックス)
の内部に捕らえられていた。
機械支配の真実を知った人間の一部のレジスタンス達は、マトリックスから
脱出し地中奥深くに地下都市『ザイオン』を建造し、機械軍団に反抗するために
レジスタンス活動を行っていた。
ある日、マトリックスの真実を知らされたネオは、仮想空間内で機械の放った
エージェントと戦ううちに、他人には無い仮想空間を思い通りに操る能力を手に
入れる。
人々の間では彼の力が全人類を救う切り札となると考えられ、彼自身『救世主』
として機械達と戦う事となったが、そんな折、機械達は人類のレジスタンスを
掃討すべく25万の大軍団を率いて、地下都市『ザイオン』に大攻勢をかけようと
していた。
果たして、人類はこのピンチを乗り越える事が出来るのか?
といった感じで、まさか前作を知のらない人が居るとも思えないですが、
ワイアースタントを用いた奇抜なアクションとCG技術の融合に
よる斬新な映像と、奇抜なストーリーによって大ヒットとなった
「マトリックス」
の続編にあたる作品です。
前作では、
ネオが『救世主』として目覚めるまでの下り
が描かれたのですが、
今作ではその
救世主としての力を発揮し機械軍団と対決していく
といったお話になります。
ちなみに、この感想のストーリーの解説では、前作の設定や展開にも若干触れて
感想を書いていますが、
映画本編の方では前作のストーリーの解説等は全く行われない
ので、前作を観てない人や話を忘れてしまったって人は注意が必要です。
前作同様、今作もとにかく
物理法則を無視したような派手なアクションと、
CGを用いた反則スレスレのムチャな演出とが非常に高レベルで融合して、
とにかく
映像に関しては凄いの一言。
特にスミス軍団(笑)との対決シーンや、中盤のカーチェイスシーンなんかは
ホントに見せ場100連発って感じで、
SF映画とか好きならば何をおいても
観ておく価値はあるでしょう。
ただ、マトリックスにまつわる謎を解くといった展開がメインだった前作と比較して、
今作ではレジスタンスとして機械軍団と対決していくといった部分がメインの
展開として描かれる為、
前作のひたすらスタイリッシュな映像の連続と比較すると、
やや泥臭い部分が多くなっている
のは仕方が無いとは思いつつも残念なところ。
特に序盤の
決起集会の辺りの下りは結構冗長で、
もうちょっとテンポ良くまとめる事が出来なかったのかな?
と思わなくも無いです。
あと、
相変わらずメカデザインのセンスは悪いです…。
このメカデザインのセンスの悪さは、個人的にはこの映画の最大の欠点ではないかと
思われるので、この辺どうにかならないものかなぁ?
それと個人的には
主役のキアヌ・リーブスが、素の状態ではちっとも強く無さそう
(っていうか虚弱そう)なのは前作同様で微妙に気になったかなぁ…
ストーリーに関しては、前作と比較してやや難解になった
というもっぱらの
評判ですが、それもその筈で今作は
マトリックス3部作の2作目に当たる作品なので、
謎の半分近くが伏線として残されたまま解決されていません。
加えて、前作同様に『バックドア』とか『メインフレーム』とかってコンピュータ用語
が何の説明も無くいっぱい出てくるので、コンピュータが苦手な人には更に難解かも?
加えて今作で解決されたっぽい謎に関しても、
個人的には『ホントかな?』と思う部分も結構あったり
します(特に『設計者』の説明のくだりの辺り…)し、そもそも今作は
ストーリーも『えっ!?』って言うような、
メチャメチャ尻切れトンボな所でブッタ切られており全然完結していない
ので、とにもかくにも次回作の完結編である
「マトリックス:レボリューションズ」
に期待したいところですよ。
とりあえず総評としましては、
良くも悪くも『そんなのアリ!?』って感じの映画
でした。
評価としては★4個としてありますが、これは
完結編を観ないと判断できない部分も多い
ので、ちょっと保留部分を含めた意味での得点で、
単体で観るともうちょっと高い得点でも良いかな
とも思えるぐらいの出来栄えです。
とまれ
『前作観て気に入った人は文句無しに観て置く価値のある一本』
ではあると思いますし、むしろ
ストーリーよりも映像の凄さを観るべき作品
なので、観るならば劇場で観て置いて損は無いでしょう。
前作観てない人は、この作品だけ観ても訳が分からないので、とりあえず前作を見て
からトライです。
21世紀の初めに、イギリスの地下空洞で発見されたドラゴンは瞬く間に
繁殖を広げ、ドラゴンの大群のもたらす破壊の炎によって全世界の文明は
崩壊し、人類は滅亡の危機に瀕していた。
そしてドラゴンの復活から20年後、僅かに生き延びたイギリスの住民の
リーダーであるクインは、ドラゴンの襲撃に耐えるために砦を築き、ドラゴン
から身を隠して暮らす生活をしていた。
しかし隠れて暮らす彼等の元に、ドラゴンと戦うためにアメリカからやって
来た司令官・ヴァンサン率いる米軍の生き残りの部隊が訪れる。
彼らはドラゴンと戦う事を主張するが、クインは幼少の頃にドラゴンに母親を
目の前で殺された記憶から、戦わずに隠れて暮らす事を主張する。
意見の相違により最初は対立しあう2人だが、やがてある事件が起こり…
といった感じの、
文明崩壊ものSFモンスターパニック映画。
20〜30年前は非常に良くあったタイプのジャンルだけど、最新の特撮技術を
用いて
リアルな巨大生物が描けるようになったのは、
往年のファンには嬉しいところ
です。
設定だけ聞くと、怪獣映画好きなら
平成ガメラに登場した『ギャオス』を思い出す
所だけど、
あの世界にガメラが居なくてギャオスが大繁殖したような世界観
を想像すれば、一番イメージが湧きやすいかも?
ただ、ストーリーに関しては、いくらドラゴンが大繁殖しても、
通常兵器で撃破出来る『巨大な火吹きトカゲ』如きに
人類が滅亡の危機に晒される事も無いだろう?
とか、オチに関してもソレでホントに解決してるの?
と思ったりとか、
イロイロとツッコミどころは多い
上に、なかなか話が進まない序盤の展開もダルい
し、
矛盾しているところも多く、
ハッキリいって誉めれた物では無いような内容
ではあるのですが…
ソレを差し引いても、この作品の
ドラゴンの造形と迫力はナカナカの物。
特に中盤の
ドラゴン狩りのシーンは、スピード感もあり
非常にカッチョ良く迫力のある映像で、観ていてかなりシビれました。
とりあえず、
怪獣映画とか好きならこのシーンのためだけにも
観ておいても損は無いかもしれません。
ただ欲を言えば、
もうちょっとドラゴンの大暴れするシーンが観たかったなぁ…
と言うのと、
もうちょっとコレは!!という様な印象に残るシーンが有ればなぁ…
とか、オチには何かもう一捻り欲しかったなぁ…
というのが怪獣映画好きから観ての不満点と言った所でしょうか…
総評としましては、
一般向けでは無いですが怪獣映画好きならば結構お薦め
といった感じの映画でしょうか?
映画の内容はともかくとして、ドラゴンの暴れるところを観たい
っていう人なら、とりあえず観ておいて後悔はしないかな?
って程度の内容ではあります。
個人的には、ちょっと食い足りないかな?
って感じの映画でした。
なんにせよ、わざわざ劇場で観るほどの作品って訳では無いので、
興味があればビデオが出てからでも観ればOKかな?
といった所でしょう。
2歳の頃に視力を無くし全盲の少女・マンは、ある日待望の角膜移植の手術を
受ける事になる。
マンの手術は問題なく成功し視力も徐々に回復へと向かうが、視力が回復するに
従って、やがて『見えるはずの無いもの』までもが見えるようになった事に気付く。
彼女は担当の心理療法士(カウンセラー)に相談し、自分の身に何が起こった
のかを突き止めようとするが、やがてその原因が角膜の提供者(ドナー)にある
事に気付く…
といったストーリーのタイ発の異色の心霊ホラー。
なんでも、実際にタイで起こった
『角膜移植手術の一週間後に突然自殺を遂げた少女』
の話をベースとして、
『彼女はいったい何を見たのか?』
というストーリー仕立てと
なっているのですが…まあ、話の方は映画らしくかなり脚色されているようです。
『角膜のドナーの見た光景が、移植手術を受けた相手にも見える』
という設定を聞いた時に、故手塚治虫氏が
「ブラックジャック」で同じようなネタの話を描いて
居たのを思い出し、「あんな感じのサスペンス仕立ての話なのかな?」
と思ってタカをくくって居たところ、
普通にエライ怖い内容のホラー映画
だったので、ちょっとビビりました。
なんといいますか、主人公が日常生活の中で突然当たり前のように霊の姿が見える
ようになってしまうという設定のため、TVの心霊写真特集のようなノリで、
何時どこから霊の姿がフレームに入って来るかが分からない
ため、とにかく緊張感の連続。
霊の表現とかが同じ東洋系の人種らしく非常に日本と近い事も有るのでしょうが、
とにかくやたらめったらと怖い。
特に序盤の、主人公が視力を回復しつつある状態での
『物がはっきり見えない所に何かが潜んでいる』
という恐怖は、かなり秀逸。
劇場で観たから良かったですが、
夜中にビデオとかで一人で観たらマジにトイレに
行けなくなりそうです。
まあB級映画らしく、ストーリーの方は結構ツッコミどころも多く、
後で考えると『どうだろう?』と思う部分も多分にある
のですが、観てる間は
ソレを感じさせない演出のパワーがある
ので、普通に楽しむ(怖がる?)事が出来ました。
総評としましては…
非常に良く出来た佳作ホラーの一本
といった感じの作品です。
純粋に『怖い映画が観たい』
と感じている人は、とりあえず観ておいて損は無いでしょう。
特に『心霊写真特集』とかが好きな人には、かなりツボにハマリそうなので、結構お薦め
です。
劇場の設備の整った状態で観るか、ビデオになってから一人で深夜に楽しむかは
どちらが良いとも言えませんので、その辺はお好みといった感じで…
ただし、かなり驚かせる事を意識した演出が多いので、
心臓の弱い方はご注意を…
とりあえず、今年観た映画の中では現状で一番怖い映画でした。
アメリカの片田舎の小さな町で、町外れに住んでいるクモマニアの男性が
有毒化学物質で汚染されたエサをペットのクモに与えた事から、彼の飼っていた
大量のクモが巨大化しケージから逃げ出してしまう。
一人の少年がそれを目撃するが、大人たちは彼の言う事を信じなす、そうして
いるうちに人間のうちにも犠牲者が出始める。
やがて飢えた巨大グモの群れは町へと襲来し…
といった感じの…ストーリーを見れば分かるとおりの
凄まじくコッテコテの生物パニックホラー映画
です。
この映画が、
どれくらいコテコテかと言いますと…
なにしろ、今時
「有毒物質を食べたせいでクモが巨大化」
して、更にシチュエーションは
「陸の孤島的なアメリカの田舎町」、
「子供が最初に目撃するが信じてもらえない
(更にこの子供が昆虫マニアでやたらとクモに詳しい)」
というベタベタの序盤。
更に
「最初にツッパリ系のヤンキーのお兄ちゃんが襲われ」
そして
「お姉ちゃんが入浴中(っていうか入浴後だったけど)に襲われる」
といった所まで
徹底的にお約束を再現
してくれた時には、思わず笑ってしまいそうになりましたぜ。
とにかく、一度や二度は見た事あるお約束展開の目白押しで、これで
「町がフェスティバルを開催中で、主人公が危険を警告するが頑固な
(もしくは利益追求だけを考える)市長は話を聴かない」
といった展開があれば、完璧なシチュエーションと言えたでしょう。
(いや、「利益追求だけを考える市長」は実際登場するのですが…)
そして、
完璧なシチュエーションに加えて、最新のCG技術を駆使して
製作された巨大グモ軍団…。
トタテグモやハエトリグモ、コガネグモやタランチュラといった様々なバリエーション
に富んだ手法で次々と人間を襲うといった展開。
もう
ホラー映画ファンなら、これだけでこの映画が観たくなることウケアイ
でしょう。
実際、私も
凄い期待をして観に行ったのですが…
なんといいますか、
全体的に悪くは無いのです、決して悪くは無いのです……。
ストーリーの組み立ても良く出来ていますし、巨大クモ軍団のCGも素晴らしい出来栄え、
ホラー映画のお約束展開もバッチリ押さえてて、ちょっぴりコメディ要素もあったりして…
実際に非の打ち所の無いような
完璧なホラーと言っても申し分無いような内容なのですが…
逆にまるで今までの生物パニックホラー映画を研究して教科書どおりに作ったような展開で、
ココは!!というようなお薦め要素や燃える要素が無い
のです。
同じようなコテコテの映画でも
「トレマーズ」
には燃えるものがあったのに対して、何かこっちは燃えるものが無い…
いわゆるホラーの巨匠と言われる監督の作品が『ああ、この人たちは、こういった映画が
本当に好きで撮ってるんだな』といった感覚が感じられるのに対して、この映画ではそれが
イマイチ感じられないのですよ…
実際に、この監督は
『特にクモの事が好きって訳でもないけど、題材として
面白そうなので使った。』
といったような事を雑誌のインタビューで読んだ気がするので、
その辺が物足りなさの原因なのかもしれません?
そんな感じで、総評としましては…
全体的に悪くは無い…というか非常に良く出来た作品
ではあるのですが、
個人的には微妙に物足りなさの付きまとう映画
でした。
逆に他の部分が完璧なだけに、そういった部分が気になるのかもしてません…
作品自体は決して悪くは無いので、気になって居る方は観に行く事を止めませんので、まあ
『モンスター映画好き向けお祭り映画』って感じで
劇場まで観に行って見るのも良い
でしょう。
まあ格別にホラー映画ファンでない人は、もちろん観に行く必要は無いですが。(笑)
個人的には、ややイロモノになるけど
「スパイダース」の方が破天荒で良かったかも?
雷鳴が轟き豪雨が降りしきるなか、一人の男が「火山高」の校門をくぐろうとしていた。
彼の名前はキム・ギョンス、彼は『強すぎる』というだけの理由で行く先々の高校
で次々とトラブルに巻き込まれ様々な問題を起こし、いままで9つの高校で退学処分を
受けてしまったという『強すぎるが故に不幸な男』。
彼は『今後こそは卒業証書を!!』と決意を胸に、この「火山高」へとやってきた
のであった。
その頃、おりしも「火山高」では教師と生徒、また生徒同士での権力争いによる
17年に及ぶ抗争が続き混乱の様相を呈し、校長が所有するとされる究極の奥義書
「師備忘録」を入手し究極の奥義を身につける事で学園の覇権を握ろうと、誰もが
野望と陰謀を巡らせていた。
不良グループの元締めでウエイトリフティング部の主将でもあるチャン・リャン、
現在の学園のNo.1であり武道の達人でもあるハンニム、学園の治安の乱れを憂い平和を
維持しようとする剣道部主将で学園一の美少女のユ・チェイ、転校生であるギョンスの
能力に目をつけ彼を仲間に取り込もうとするラグビー部主将シンマ、その他・柔道部、
ホッケー部等々…。
時期校長の座を狙う教頭らの教師陣をも巻き込んで、それぞれの思いを胸に、いま
学園はまさに激動の時代を迎えようとしていた!!
果たして主人公のギョンスは、平穏無事な学園生活を送ることが出来るのか!?
(多分無理)
といった感じのストーリーの
韓国産の学園バトルアクションムービー。
学園ものでありながら、激しい格闘シーンやワイアアクション
によるスタント、「MATRIX」ばりのCG合成等、
パワー溢れる展開とムチャな設定
で2002年の
「東京ファンタスティック映画祭」
にてオープニングタイトルとして上映され、一部で絶賛された作品です。
今夏公開された「少林サッカー」
といい、最近のアジア映画は侮れません。
ストーリーを聞けば分かるかと思いますが、まんま
日本の学園格闘マンガのようなノリ
で、系列的に似た作品と言える
「少林サッカー」が『スポ根アニメ』を実写化した
とした場合、こちらはヤングジャンプとかマガジンとかに連載されているような
『学園格闘マンガ』を、そのまま実写にしたようなイメージの作品
だと思えば間違い無いかもしれません。
マンガ的というだけあって演出はとにかく派手で、
戦う度に校舎が破壊されたり技を出す度に人が宙を舞ったり
と、もはや学園物とは思えません。
って言うか、この学校の主要な生徒は、
全員が廊下の壁を走れたり、空が飛べたり、気で物を動かせたりするのが常識
ですか?
ちなみに余談ですが、格闘ゲームが好きな人なら
「ジャスティス学園」を実写化したような映画
だと言えば一番しっくりくるかもしれません。
映画の内容は、とにかく
『熱血!!』、この一言。
っていうと、また熱血スポ根ノリの
「少林サッカー」
と比較してしまうのですが、同じ系列でも
コメディ要素が強かった「少林サッカー」と比較するとかなり趣きが違う
ので、ああいった
コメディ重視ノリを期待すると、ちょっと肩透かしを食らうかも
しれません。
まあ
「火山高」も
熱血だけではなくコメディ的な要素も含まれます
が、なんといっても熱血がメインテーマで、こちらは
基本的に熱い展開が目白押し。
特にラストのバトルシーンは、
鳥肌が立ち血液が沸騰するぐらいの熱血度合いで、
これ観て燃えなきゃ男じゃ無い!!
って感じの激しい燃えっぷりです。
(チャン・リャン、美味しすぎるよ!!思わずファンになったよ。(笑))
ただ『熱い作品』
ではあるのですが、ストーリー紹介を読めば分かるようにとにかく
登場人物が多く舞台背景が複雑で、
物語の序盤はやたらとストーリー解説とか状況説明的な台詞やテロップが多く
、どうにも展開が少々ダルい
のは困り者。
作品の密度的には、
4時間ぐらいの内容を無理やり104分に詰め込んだような感がある
ので、テロップを読んで状況を理解するだけで疲れてしまいます。
あと状況説明の割を食って、
前半はアクションシーンが少々薄口なのもチト問題
かなぁ?
いっそ3時間ぐらいの映画にして、要所要所でアクションシーン等の見せ場があれ
ば更に面白い作品に仕上がったかも?
…って、それはそれで観るの大変そうですが。
あと個人的には…せっかく色んな部活が登場してるんだから、どうせなら
それぞれの部活が某格闘ゲームばりに怪しい必殺技とかを使うとか、
水泳部員が競泳用パンツ一丁でシンクロで戦う…といったぐらいの
悪ノリが欲しかったところですなぁ。
まぁラストも、いかにも『まだまだ続くぜ!!』
って感じの終わり方だったので、もし
続編が製作されるなら、是非ともその辺を強化して貰いたい
所存。
総評としましては…
『熱血格闘マンガ』的なノリが好きな人にはかなりお勧めの一本
です。
『友情・熱血・勝利』
とこの辺のキーワードにピンと来た人は、是非とも劇場まで
観に行きましょう!!
熱いハードロックのBGMと映画史上稀に観るほどの燃えっぷりが、非常に心地よい
時間を提供してくれるでしょう。
全体的な評価は一般的な評価を鑑みて★3.5としましたが、
個人的には★4.5ぐらい着けても良いかな?
ってぐらい気に入りました。
現在、吹替版と字幕版が公開されており、ちなみに私は字幕版を鑑賞したのですが、
吹替版は吹替版でストーリーが分かりやすくて良いかも知れません。
なんならストーリーを良く理解するために、もう一回観に行ってみても良いかも?
個人的には「少林サッカー」よりも好き
だなぁ、DVD出たら購入しなければ…。
ワシンポストの記者であるジョンは、恋人のメアリと一緒に暮らすための新居を購入した
帰り道、深夜の道路で「何か」を跳ね飛ばして事故を起こしてしまう。
事故の後、メアリは「あれを見た?」という謎のメッセージを残して他界してしまい、
生き甲斐を失った彼は、ある夜に宛ても無く深夜のドライブへと出かける。
しかし気が付くと、何故かワシントンから車で6時間は掛かる筈のポイントプレザンドという田舎町へと
1時間半のうちに辿り付いている事に気付く…。
その町で、メアリが死ぬ前に病院のベッドの上で描き残した謎の「何か」のスケッチと、
同じ物を目撃した人間が沢山居る事を知った彼は、自分がこの町へ引き寄せられた理由と
「何か」の正体を探ろうとするが…
…といった感じのストーリーのサスペンス(ホラー?)映画。
映画の邦題は「プロフェシー」となっていますが、原題は
「MOTHMAN PROPHECIES(モスマンの啓示)」というタイトルで、
映画の内容の方も、
1960年代にポイントプレザンドという町で実際に目撃された
「モスマン」という未確認生物(UMA)と、それに
まつわる大事件をベース)としたフィクション
(映画無いでは時代が現代に置き換えられていますがとなっています。
予告だけを観て
普通のサスペンス映画だと思って映画を観た人が居たら、
ちょっと度肝を抜かれる
かもしれません。
ちなみに「モスマン」というのは、
『赫々とした巨大な赤い目玉を持った有翼人』
といった外観の怪物で、実際に
プイントプレザンドで1960年代の数ヶ月に渡って目撃された
のですが、それ以降は全く目撃されなくなった事と、目撃を前後して近辺で大量のUFO目撃があった事から
宇宙人では無いか?
とも言われているモンスターです。
逆に原題にモスマンと付いているからといって、
モスマンが大暴れするモンスター映画
のようなノリを期待してるとソレはソレで外されます
ので、UMA好きの人はご注意下さい。
さて、この映画もネタバレしてしまうとツマんない内容なので、あまり核心には触れない
ように感想を書きますが、
『自分で映画を観るつもりなので内容を全く知りたくない』
という人は、ここから先の隠し文字っぽい色の文字は読まないで下さい。
一応、ちょっと改行。
本編は、果たしてモスマン達の目的は何なのか…という事を主人公が探るといった
事を中心に物語が進むのですが、本編の中では特に明確な回答は出されずに、
不気味な謎を残したままストーリーは衝撃のクライマックスを迎えます。
ただし、この映画の場合は『結論は視聴者の判断にお任せします』といった終わり方は、
非常に効果的に使われていて、不気味さを漂わせながら後をひくといったテイストが、
なかなかに良い味を出しています。
ただ謎のまま残されて難解な部分が多く、ストーリーが若干分かり難くなって
いる部分が多いためか、上映前に受付で観賞後に読むための『解説書』みたいなものが
配られていました。
ちなみに、この映画にはベースとなる小説がありまして、同じく「プロフェシー」という
タイトルで発売されているのですが、こちらは殆どUFOドキュメンタリー小説で「ムー」とか
の「〜〜の謎」といったノリの内容です。
小説の方では、作者の独自の見解が『明確な回答』として提示されているので、答えが
知りたい場合はこちらを読むと良いでしょう。
ただし映画を見る前に読むとオチが先に分かってしまうので、読むとしたら
『映画』 → 『小説』 の順番で観る事をお勧めしておきます。
ネタバレ終わり。
総評としましては…
サスペンスとしてはなかなか盛り上げ方が上手く、ストーリー展開もなかなか面白いの
ですが、
UFOとか宇宙人とかに興味のない人には若干難解な部分が多い
ので、
そういうのに全く興味の無い人には余りお勧めしません。
逆に、そっち方面が好きな人なら結構楽しめる内容
だと思います。
ノリ的には「X-FILES」
の初期シリーズと非常に近いノリのお話ですので、
あのノリが好きなら観ておいて損は無い映画
でしょう。
ただ、『劇場で観るほどの内容か?』と聞かれると微妙なところ
かなぁ?
個人的には結構面白かったですが、
もっと怪しいクソ映画かと思っていたら意外とマトモに観れる映画
だったので、別の意味で期待はずれ?(笑)
とりあえず、急がなければビデオでも十分かも…?
妻の突然の交通事故死によって信仰を失ってしまい神父をやめた主人公・グラハムは、
子供たちと一緒に農夫としての生活を送っていた。
しかしある日、彼の農場に突然に巨大なミステリーサークルが出現し、それを契機に
彼の周りの生活は変化を遂げていく…
といった感じのストーリーの、「シックスセンス」や
「アンブレイカブル」
でお馴染みのM・ナイト・シャマラン監督の新作映画
です。
ナイト・シャマラン監督と言えば、前2作で散々ヤラレタ記憶がある
ので、今回はヤラレないように気をつけて見ていたのですが…
残念ながら
今回も、ものの見事にヤラレました。(笑)
この監督の映画の感想を書く際の常套句になってしまいますが…
内容については、あんまり詳しい事は言えない
ですが、なんと言いますか、一言で感想を述べるとしたら…
『えっ、何それ!?』
って言うような映画です。
まったく、この監督は視聴者の予測を裏切る事に情熱をかけている
のではないかと疑りたくなりますよ。
シャマランテイスト全開の緊張感あふれるミステリーサークル映画かと思いきや、
そう来ましたか!?って感じ…。
今後もこの調子で、どんどん「ヤラレ」させていただきたい物です。
何か、内容に触れれないので、あまりにも感想に書くことが無いですが…
総評としましては、といってもこの映画は
一般的な評価を下すには、ちょっと難しい映画だなぁ…
前2作の
「シックスセンス」と「アンブレイカブル」を面白いと感じた人なら、
今回も楽しめると思うので、結構お勧めです。
逆に「シックスセンス」は面白かったけど、「アンブレイカブル」
はダメって人は見ないほうがいいかも知れません、ハッキリ言って
「アンブレイカブル」よりも更にアレな感じ
の内容ですので。(笑)
前2作を見た事無い人は、まずそちらで免疫を付けてからの方がいいかも?
5段階評価では、個人的には結構楽しめたので4点ぐらいつけたい所
ですが、
一般的な解釈で3点
といったところかなぁ?
変な映画なので結構票が割れそうな感じです。
肌に合わない人だと、2点ぐらいになるかも?
しかし、映画を観終わってしばらくしてから冷静に内容について考えてみると…
なんつーか、とんでもない不条理な話ですなぁ。
こんな映画をマトモに撮れるのは、きっとこの監督だけなんだろうなぁ…。
米国のカトゥーンネットワークで放映され、その後、全世界の145カ国で放映。
その独特の世界観と可愛らしい絵柄で、大人気を博したTV用カトゥーンアニメ(
「トムとジェリー」や「バックスバニー」のような子供向けアニメの事)である
「パワーパフガールズ」
の劇場版公開作品。
TVシリーズのオープニングで…
『お砂糖、スパイス、素敵な物いっぱい、全部混ぜるとムッチャ可愛い女の子が
出来る…筈だった〜』
と言った調子で、ちょっとだけ語られる
パワーパフガールズ(以下:ガールズ)の
誕生エピソードを、劇場用作品として製作したもの
が今回の劇場版となります。
TV版ではガールズの活躍により、彼女たちの住むタウンズビルの町はすっかり
平和な町となっていますが、その昔は犯罪の多い危険な町でした。
その町に住むユートニューム博士は、ある日
「ムッチャ可愛い女の子(英語版ではPerfect Little Girl)」を合成
すべく、
『お砂糖』、『スパイス』、『素敵な物いっぱい』を大きな釜に入れ、融合させる実験
を行います。
しかし、実験の最中にユートニューム博士の飼っていた
悪戯好き小猿のジョジョが
実験室で大暴れをしたため、博士は誤って融合の釜に
『ケミカルX』という謎の薬品を混入
してしまいます。
実験室は大爆発を起こし実験は失敗したかに思えましたが、
爆発の後には3人のスーパーパワーを持った可愛い女の子達が誕生していた
のでした…
とまあ、ここまではTV版でも語られる誕生エピソードです。
ちなみに、もし実験が成功した場合、
ユートニューム博士は、
ごく普通の「ムッチャ可愛い女の子」
を合成して一体何をするつもり
だったんでしょうか?
ムチャクチャ気になります…
まあ、それはさておき…
誕生したばかりのガールズは、善悪の基準も分からない5歳児
(生まれたばかりなのに5歳児ってもの変な設定ですが)なので、
ちょっとした遊びのつもりで、その
スーパーパワーでタウンズビルの町を破壊してしまい、
町のみんなから怪物として扱われ嫌われる
事となります。
オマケにユートニューム博士は、怪物を作った張本人として警察に逮捕
され、ガールズ達は行き場を失い途方に暮れる事に…
そんな折、ガールズの誕生の際の大爆発に巻き込まれ、天才的な頭脳を手に入れた小猿の
ジョジョ…改め
モジョ=ジョジョは、その天才的な頭脳で世界を征服するための悪巧みを実行
し、タウンズビルの町は大混乱に…
果たして、
ガールズ達は正義の心に目覚めて世界を救う事が出来るのでしょうか?
といった内容が、映画版の概ねのストーリーになります。
基本的に子供向けのアニメで分かりやすい展開がメインなのですが、ガールズ達が
『普通の子供と違うスーパーパワー』を持っているため、
他人から嫌われる事を悩む姿
等が随所に描かれており、子供が見るには内容的に難しいんじゃないか?と思われる
部分が結構多かったです。
まあ、この辺の『子供向けと見せかけておいて実はそうでは無い』といった
微妙なスカし具合が、「パワーパフガールズ」の
「パワーパフガールズ」たる所以
といったところでしょう。
ただ、個人的に少々残念だったのは、TV版が好きだった人なら分かるかと思うのですが、
ガールズ特有の『放送コードギリギリの変な一発ネタ』
が、どこにも仕込まれてなかった事。
TV版では、市長がフ●チンのまま市長の主観視点で
ストーリーが進んだり、作画がバブルスの落書きだけで一話まるごとマトモな作画が一枚も
無かったり、バターカップがウ●コまみれになったり、洗脳が解けて改心した悪人をボコボコ
にして刑務所にブチこんだり…と
極めてヤバいネタ
が多かったのに…
せっかく劇場公開するんだから、
劇場でしか出来ないような『そりゃマズイだろ』って
感じのネタを、一発ぐらいは仕込んでおいて欲しかった
なぁ…
まあ一発ネタは無かったものの、それ以外の部分では非常に良く出来たアニメで、
特に後半の
正義の心に目覚めたガールズが大活躍するシーンは、カッコよくて痛快の一言!!で、
感動のあまり思わず目頭が熱くなりました。(大げさ)
画面の見せ方は、もうちょっとダイナミックなパースを使った方がいいのでは?とか、ラストの
モジョ=ジョジョとの対決は、もうちょっと盛り上げても良かった気もするけど…等と、
細かい点での不満も無きもないですが、
不満部分を差し引いても娯楽映画としては十分及第点ではあるでしょう。
総評としましては…
とりあえず
TV版の「パワーパフガールズ」が好きだった人なら、劇場まで行ってでも
観るだけの価値は十分あると思います。
…っていうか、日本ではマイナーな部類に入るアニメだと思うので、
ビデオが発売されてもどこのレンタルビデオ屋にも入荷しないって恐れもある
ので、ファンは劇場で観ることが必須の課題かも?
ごく普通に面白い映画なので、
ガールズを知らない人が観てもそれなりには楽しめるかな?
とは思いますが…そもそも、
こんな映画はTV版のファン以外は行かんよなぁ…(笑)
西暦2176年、地球が人口過多となった未来、人類は火星の惑星改造を行い火星への
移民を行っていた。
火星警察の職員であるメルは、同じ警察のメンバーと共に火星の鉱山であるシャイニング
キャニオンという小さな町から中央政府へと、札付きの犯罪者を護送するために派遣される事
となる。
しかし、彼らがシャイニングキャニオンの町へ到着すると、町は無人であちこちに無残に
殺された死体が吊るされているという、凄まじい惨状となっていた。
一体、この町に何が起こったのか、そして町の住人は何処へ消えたのか…?
そんな訳で、一部に根強いファンを持つ
B級ホラー映画監督であるジョン・カーペンターの最新作
である本作ですが…
まずは『最近のカーペンターはイマイチだしなぁ…』
と思っていたファンの皆さん、
はっきり言います、こんな感想を読んでいる場合じゃありません!!
今すぐ劇場まで行って、とにかくこの映画を観て下さい!!
久々にカーペンターは、やってくれましたよ!!
こんな感想を書くのは我ながら恥ずかしいですが、とにかく
クール!!
という言葉が一番しっくりくる映画
です。
地球人の体を次々と乗っ取り、
得物を手に集団で襲い掛かってくる先住火星人軍団。
それに対抗する為に力を合わせる
「火星警察&犯罪者チーム」。
火星先住民は、全身に金属製のボディピアスを付け、
殺した相手の首をはねて顔の皮を剥ぐような残虐な連中
で、それに対抗する火星警察チームも武器は拳銃やショットガンやダイナマイト
といった古色蒼然とした武器ばかり。
あえて火星というSF的な舞台を準備しておきながら、あたかも
西部劇の『保安官&流れ者 VS インディアン軍団』的な、泥臭い設定と演出
を行い、更に
強烈なバイオレンスと、脳髄を刺激するハードロックサウンドで味付け
するという、非常にカーペンターらしい演出。
更にCGなんか全然使わないで、役者のスタントアクションで繰り広げられるアクションシーンの連続、
という、最新映画へのアンチテーゼとも言える捻くれ具合が非常に
良い味を出してて、我々のようなオールドファンには感涙物です。
はっきりいって、ストーリーもコテコテだし設定もコテコテ
なんだけど、とにかく観てて、
怖いけど非常に痛快で、思わず笑みが漏れるような気持ちの良い映画
です。
アクション映画は理屈じゃなくて感覚で観る物だ!!
という事を良く理解できる作品と言っても過言では無いでしょう。
総評としましては…
無駄な贅肉を削ぎ落とした程よい緊張感、全編に溢れるハードロックサウンド、
そしてたたみ掛けるようなバイオレンスの嵐。
怖くて、激しくて、そしてカッコいい!!
これぞ、カーペンター節全開の正統派B級アクションホラー
と呼べるような快作(怪作?)です!!
大作映画なんてどうでもいいです、
ホラー映画好きならとにかく観ておけ!!
そして、このカッコよさに痺れろ!!
そんな訳で、今年のイチオシのホラー映画は、コレに決定です。
ただし、『ジョン・カーペンターって誰?』っていうような
一般の方が見た場合は、そこまで面白いと感じるかは微妙なところ。(笑)
アクション映画としては十分に面白い
と思うのですが、はっきりいって
「カッコいい」という点以外に、それほど観るべきところがある訳では無い
ので、感性が合わなければ
単なる西部劇っぽいアクション映画
で終わってしまうかも?
まあ、それでもビデオで観ておく程度の価値は十分あると思うので、
痛快な気分になりたい人は観ておいて損は無いでしょう。
でも、結構バイオレンス描写が激しいので、そういうの苦手な人は避けたほうがいいかも?
評価は★4個としていますが、
個人的には★5個つけても良いような大満足作品でした。
DVD出たら、絶対購入せねば!!
前作で人間の家族であるリトル家に養子として引き取られて、家族の一員となった
ネズミのスチュアートだが、今では妹も生まれ、兄と一緒に元気に学校に通う毎日で
ある。(※妹と兄は当然ながら人間)
しかし、母親はスチュアートの体が他の子供より小さい(そりゃ小さいだろう…)
事から少々過保護気味で、ちょっとサッカーをする程度で「怪我でもしたら…」と大騒
ぎする為に、スチュアートは少々ウンザリ気味。
そんなある日、スチュアートは翼を傷めた鳥(スズメ?)の少女・マーガロと出会
う、悪いタカのファルコンに襲われて怪我をした彼女の世話をする内に、マーガロと
スチュアートは親しくなって行くが…
といった感じの、
ファミリー向けのファンタジー娯楽映画。
前作を観ていない人は、
『何でネズミが人語を話して人間と一緒に暮らしてるんだろう?』
といった事を疑問に感じるかも知れませんが、
前作でもその辺に関しては1ミリたりとも解説されていない
ので、たとえ疑問に感じても全く問題ありません。
っていうか、今作では
トリも人語を話しているのに、誰一人として驚かないし…
どんな設定なんだ、一体。(笑)
(と思ったら、この映画って原作は絵本なんですね…だとしたら、この変な世界観も
アリなのかも?)
前作同様に微妙にスカした変な世界観は健在で、ネズミのスチュアートが学校に通っ
たり、サッカーの試合に参加していても誰一人として驚かないし、みんなが当たり前の
ように受け入れているという、
妙にズレた感覚がなんとも可笑しくて笑えます。
また映像に関しては、前作と比較しても圧倒的に進化しており、フルCGで作られた
スチュアートの映像は
本物のネズミが演技しているのを見ているかのようなリアルさ
で、抜群に可愛さ倍増といった感じ、だけど逆に
ヒロインのマーガロは妙に作り物っぽくてイマイチ
なのは残念なところ。
ストーリーに関しても、前作ではやや冗長な所もありましたが、今作では非常にテン
ポ良く、
盛り上がるところはキチンと盛り上げ泣かせる所は泣かせる
といった感じで、非常にツボを良く心得た展開になっていおり、お話そのものも
『悪いタカからマーガロを救うために体を張って戦うスチュアート』
といった、非常に分かりやすい設定
で好感が持てます。
ただ、本編が90分弱と最近の映画としては短め
なのは気になる所ですが、飽きっぽい子供達がメインで見ることを考えると、
これぐらいの長さが丁度良いのかも?
とにかく、色んな意味で
ファミリー向けの娯楽映画のお手本的な作品です。
『変な設定と変なノリの変なセンスの映画』だった前作
から比較すると、色んな意味でパワーアップした
『正調ファミリー向け娯楽映画』になった
と言えます。
総評としましては…
はっきりいって殆どけなすところを思いつかない、
万人にお勧め出来るタイプのファミリー向け娯楽映画
ですので、「TOY STORY」
とかみたいな
ファミリー向け映画が好きなら是非とも観ておく価値のある作品
だと言えるでしょう。
家族連れか可愛いもの好きなら、文句なくお勧めの一本です。
ただ、ファミリー向け映画なので当然のごとく、
激しい展開とか深い含蓄なんかは殆ど無い
ので、そういった方面が好きな向きにはイマイチでしょう。
個人的には、前作では主人公の敵役だったけど、今作ではすっかり仲間になった
リトル家の飼い猫スノーベルがメチャクチャいい味
を出してて、かなりお気に入りです。
このキャラは、今回のオイシイところ取りのMVP
と言えるかも…(笑)
是非とも、この調子でシリーズの続編を作って貰いたい所ですが、マイケル・J・
フォックス氏の病状を考えると、やはり難しいのかなぁ…とも思い、少々寂しいところ
ですね…。
余談ではありますが、最近
パーキンソン病の原因となる物質が発見され、治療法が
見つかりそうだ
とのウワサもありますので、一刻も早い治療法の発見と氏のスクリーン
復帰を祈りたいものです。
母親が妊娠中に吸血鬼に噛まれたため、人間と吸血鬼の両方の血を持ち、吸血鬼の
運動能力を持ちながらも太陽光線やニンニクといった吸血鬼の弱点を持たない
デイウォーカー(昼歩く者)となったブレイド。
彼は、人類を吸血鬼から守る為そして自分自身の復讐の為に、吸血鬼軍団と日夜
戦い続けていた。
そんなある日、吸血鬼軍団が彼の元へ休戦協定を持ちかけてくる。
ヴァンパイアウィルスの突然変異から誕生した、吸血鬼以上の能力を持ち人間は
おろか吸血鬼達すらも餌食にしてしまう、新種「リーパーズ(死神族)」の為に
吸血鬼達の世界が脅かされていたからだ。
この新たな強敵と対峙すべく吸血鬼軍団と一時的に手を組み、リーパーズの殲滅へ
と乗り出したブレイドだったが…
といった訳で、アメコミ生まれの吸血鬼ハンターヒーローを描いた
「ブレイド」
の続編に当たる映画が本作になります。
続編と言っても、映画の冒頭で前作の簡単なストーリーの解説があるので前作を見て
いない人でも、そんなに戸惑う事は無いと思います。
…というか、
基本的に前作を知らなくても困るような映画ではありません。
キャストも、主人公のブレイドを初め、前作で死んだと思われていたブレイドの仲間
であるウィスラーが実は生き伸びていて再登場したりするのですが…
前作のヒロインで
ラストで仲間になった血液学者のお姉ちゃんは一体何処へ行ったのよ?
まあ、この手の映画では前作のヒロインは忘れられるのが、お約束って事なのでしょう
か?
今回は、ヴァンパイア以上の能力を持った
新たな強敵であるリーパーズ
が登場し、その新勢力に対抗すべく
ブレイドとヴァンパイアの精鋭部隊である
「ブラッドパック(血の軍団)」とが手を組んで戦う
といったものがメインのストーリーになる訳ですが…
このリーパーズと言う連中が、禿頭に猫背というあたかもネズミ男のような外見で、
丁度、古典吸血鬼映画
「ノスフェラトゥ」
を想像させるような外見となっており、ホラーファン的には
新旧吸血鬼対決
といった印象を受けるのですが、なおかつリーパーズのデザインに、
「ミミック」
のデル・トロ監督らしくフェイスオープンのギミック等を仕込み、
不気味な変種という性質を際立たせている
辺りは、なかなか面白い表現です。
ヴァンパイア以上の能力を持った相手と戦うのですから、当然のように戦いは激しくなる
事が予想されますが、実際にアクションシーンは
前作に比べてとにかくド派手!!
物語の序盤から前作から
お馴染みのガンアクションと剣戟に加えて、ワイヤースタントを
使ったカンフーアクションシーン
と、とにかく派手な戦闘シーンを展開。
さすがに、中国からわざわざドニー・イェンを演技指導として迎えただけの事はあります。
話の途中でブレイドが敵に武器を奪われるシーンがあるのですが、
「お前、素手でも十分強いやん」
とツッコミを入れたくなる程のパワーアップ
ぶりです。
ただ問題なのは今回の敵であるリーパーズ、こいつらが吸血鬼以上の能力を持っている
のはいいのですが、銀の武器もニンニクも効かないわダメージ受けてもスグに回復するわで
やたらとシブとくて、とにかく全然死なない。
おかげで、
吸血鬼達の派手な死にっぷりが痛快だった前作
と比べると、
戦闘シーンは派手になったのに爽快感は薄い
といった、なんとも矛盾した現象を引き起こしています。
この辺は、もうちょっとどうにかならなかった物かなぁ?
あとストーリーに関しても、やや問題あり…二転三転する小難しいストーリーを描きた
かったのは分からなくも無いのですが、この
ストーリー自体がイマイチ面白くない。
伏線の張り方もあまり効果的でありませんし、何よりもアクションシーンの合間に
そういったシーンを挿入するために話の全体のテンポが悪くなって、アクションシーン
の爽快感を薄くする原因となっているのはいただけません。
ストーリーに関しては、
前作の如何にもアメコミチックな「ブレイド×フロスト」
みたいな分かりやすいストーリーの方が良かったのでは?
他はキャラ立ての弱さも、少々不満点かなぁ…。
吸血鬼の精鋭部隊「ブラッドパック」に関しても、もうちょっと個性の
ある連中が欲しかった…。
メンバーの中で一番カッコいいドニー・イェンは、ロクに見せ場も無いまま速攻で
殺られちゃうし、ヒロイン役もイマイチ影が薄い…
敵役のリーパーズのリーダーのノーマックも、前作のフロストに比べると印象薄い
ですし…
総評としましては…どうにも苦言が多くなってしまいましたが、私は
前作がそれだけ好きなので期待が過剰だったというのもある
と思いますが、とりあえず基本的にアクション映画が
好きならば観ておいて損は無い内容だと思います
ので、可能なら劇場の大画面で観ておきましょう。
ただし、一応ベースがホラーですので、グロいシーンも結構出てきます(というか、
前作よりもかなりグロさアップしてます…なんか
デル・トロ監督って、やたらと解剖シーンが好きだよね…)ので、
そういったのが苦手なら、ちょっと敬遠した方がいいかも?
アクション寄りだった前作に比べ、ややホラー寄りになった印象なので、
前作のような「非常に分かりやすい内容の痛快ムービー」
を期待していると、ちょっと肩透かしを食らうかも?
あと余談ですが、デル・トロ監督の絵作りって画面からどうにもウェットな印象を
強く受けるため、「クロノス」や
「ミミック」のような正統派ホラー映画はともかく、
「ブレイド」
にはイマイチ向いてないのではないかな?
とか思ってみたり…
この監督の「クロノス」が非常に好きな私としては、また
ゴシックホラーに戻ってくれないかな?
と思う事しきりです。
かつて”黄金の右足”と呼ばれた花形サッカー選手であったファンは、チームメイト
であるハンの持ちかけた八百長試合に加担したために、足を折られ選手生命を奪われて
しまう。
その後、ハンの元で下働きとして働くファンだったが、ある日ハンと口論となった
際に八百長試合そのものがハンの陰謀だったという事実を告げられ、更に職を失うって
しまう。
ハンは怒りと絶望のうちに町をさまよう内に、偶然に少林拳を普及させようと
努める青年シンと出会い、少林拳で鍛えられた彼の並外れたキック力を見せられ、
サッカーへの情熱を取り戻すと同時に、彼の能力をサッカーに応用しサッカーチーム
を作れないかと考える…
といった感じのストーリーの、
サッカーを元にしたコメディ映画。
何と言いますか、この映画の感想を簡潔に述べるとするなら…
最高のバカ映画(誉め言葉)
です。
もう、とにかく全編がひたすらバカ!!
そもそも、少林拳をサッカーに活用しようってアイデア
の時点でバカバカしいんだけど、
主人公のシンの「鉄の足」を含む少林拳の達人の6兄弟が、それぞれ「魔の手(キーパー)」とか
「鉄の肌(ディフェンダー)」といった風に、少林拳の必殺技を使って、
カンフーアクションでパスを放ったり、宙を舞ったり
と、サッカー映画とは思えないような画面狭しの大活躍。
必殺シュートを放てば
敵のディフェンス陣を吹っ飛ばし
てゴールキーパーもろとも、ボールがゴールに叩き込まれる様は痛快…
を通り越して、
あまりのバカバカしさにもう笑うしかありません。
って言うか、こんなのサッカーじゃねぇよ…(笑)
しかし、シュートでボール燃え上がったり衝撃波で地面をエグったりする演出が、
アニメ等で見たら熱える演出になりそうな物なのに実写で
やるとこんなにも笑えてしまう
のは、どういう事なんでしょうか?
全く持ってアイデアの勝利というか、
本気でこういうバカな映画を撮ってしまった
チャウ・シンチー監督の度胸の賜物
と言ったところでしょう。
でも、そんな無敵のサッカーチームが誕生したら、連戦連勝でストーリーとしては面白くないのでは?
…と不安になる方も居るかもしれませんが、そこは敵もお約束で、ライバルチームは「ドーピング」や
「審判を買収してのラフプレイ」といった卑劣な攻撃で主人公チームの前に立ちはだかるという、
「アストロ球団」のヒール約並のダーティ演出でストーリーを盛り上げてくれる
ので見所は十分です。
「アストロ球団」に比喩した事で分かるかもしれませんが、
この映画のストーリーやノリは
熱血系の日本のスポコンアニメ等を意識した内容
になっているので、過剰な演出のスポコンアニメをみて育った日本の若者には、かなりウケが
いいと思います。
同監督の「食神」では
「ミスター味っ子」等の料理アニメの過剰演出を
コメディのネタにしていたそうですので、このノリがチャウ・シンチー監督の持ちネタ
なのかもしれません。
基本的に全編がコメディとして秀逸で、
非常にテンポも良く笑えて、且つ熱血スポ根アニメ的に
燃える展開もある
ので、非常退屈せずに楽しむ事が出来ます。
が、多少難点を言わせて貰うとすれば、
序盤のサッカーチームのメンバー集めをする部分が少々ダルく
感じでしまうところ、出来ればここでも過剰な熱血演出が欲しかった…
あと、ライバルチームの「デビルズ」が、どうせラフプレイをするのなら
スタンガンで相手を
痺れさせるとか、スパイクからドリルが飛び出すぐらいの過激なラフプレイ演出があった方が
より笑えたかなぁ?
といった所でしょうか…
他は登場人物がちっともカッコ良くない辺りも、やや不満かなぁ?
まあコレは、カッコ悪いキャラが凄いアクションで戦うといった辺りのギャップが、
笑えるポイントだとも言えるのですが…
総評としましては、基本的にコメディ映画なので奥深いストーリーなんかは無いですが、
とにかく2時間爽快に笑い飛ばして過ごしたいという方には、超お薦めの一本
です。
特に子供の頃に過激な演出のスポ根アニメとかを見て育った方なら、相当に笑えるので
興味がある人は劇場まで行ってみる価値はあるでしょう。
とりあえず近年稀に見るほどの史上空前のバカ映画
なので、その辺を踏まえたうえで観賞する事をお勧めします。
高校生であるピーター・パーカーは、成績優秀だが気の弱い所があるため、多少苛め
られる事こそあるものの、ごく普通の高校生活を送っていた。
しかし、ある日の社会科見学で訪れた研究所で、ピーターは誤って遺伝子操作を受け
た新種のスーパースパイダーに手を噛まれてしまう。
それ以来、彼の身体には、凄まじい力を発揮したり、素手で壁を登ったり、手首から
糸を発射したりと…まるでクモ人間とでも言うような不思議な力が宿る様になる。
突然備わったスーパーパワーに、最初は有頂天になるピーターだったが…
とまあ、
改めてストーリーを解説するまでも無い
ぐらいに、有名なアメコミ作品である
「スパイダーマン」
の映画化作品です。
ベースとなる設定は、原作では大学生だった主人公が高校生になっていたりと、多少
のアレンジは施されて居るものの、
概ね原作に忠実な設定
となっていますが、ストーリーの方は、
原作ではコメディ色が強いポップな感じのお話
だったのに対して、
映画版は孤高のヒーローとでも言うようなシリアスな物語
となっているのが、最大の変更点でしょうか?
特に、このストーリーの組立が抜群に上手く
て、主人公がスーパーパワーを手に入れる導入部分から始まり、正義のヒーローとして
その力を使う事を決意するまでの経緯を上手くドラマとして本編に組み込みつつ、
それだけのドラマを描きつつも
全体が2時間の枠へと非常に上手くコンパクトにまとめられている
ため、
全く中だるみを感じずに一気に最期まで見る事
が出来ます。
プレスリリース等では、主人公とヒロインとの恋愛的な要素が割と重要なポイントの
様に語られていますが、どちらかといえば
恋愛要素の部分は付加的な要素
でしかなく、むしろ本作品の最大のテーマは、本編のセリフを引用するならば
「大いなる力には、大いなる責任が伴なう」
という、まさに
ヒーローの王道的なテーマです。
このヒーローの王道である、
スパイダーマン=ピーター
のただ一人で闘い続けなければならないという、
「ヒーローとしての苦悩」を味わう姿が非常にカッコ良く
描かれており、まさに男ならかくあるべし!!
とでも言った感じで、幼少期から孤高のヒーロー像を刷り込まれて育った
日本男児なら、メチャクチャ燃える事ウケアイでしょう。
アメリカのヒーロー物と言えば、比較的ヒーローとしての栄光である「光の側面」
しか描かれずに、
何の深みもないアクション映画
となってしまう事が多いですが、
あえて「闇の側面」を深く描いた本作品は、
非常に日本人向けのヒーロー映画
と言えるかもしれません。
ちなみに本作品の監督は
「死霊のはらわた」シリーズ等の
ホラー映画で有名なサム・ライミ監督
ですが、この監督は意外と芸達者で
「クイック&デッド」
では西部劇を、TVシリーズの
「アメリカンゴシック」
ではサスペンスを、そして以前に作られた
「ダークマン」でも
ヒーロー物を撮った実績があり、今回の
「スパイダーマン」は、
この「ダークマン」と
全体的なプロットが非常に良く似ている事から、
サム・ライミ氏が
「ダークマン」
で本当に描きたかったのは、こういった内容だったのだなぁ…
と言う事が良く分かります。
ただし、本作「スパイダーマン」では、他の作品のような
サム・ライミらしい悪趣味さが、あまり発揮されていない
(といっても何ヶ所か悪趣味なカットがありますが)
ので、サム・ライミらしさを期待すると少々物足りない部分もあるかもしれません。
特に不満点のない本作ですが唯一の苦言を呈するとすれば、
ヒロインのMJがあんまり可愛く無い事…
まあ、確かに原作のイラストに忠実な顔のキャラ
ではあるのですが…俺なら、
こんなケバイ顔のヒロインを守る為には真剣に悩まないなぁ…。
あと割とどうでもいい事ですが、
主役のトビー・マクガイアにしても、ヒロインのMJにしても、
少なくとも高校生には見えない…と思うのは私だけ?
総評としましては…
ヒーロー物はかくあるべき!!とでも言うぐらいに
燃える映画ですので、男の子なら絶対に観ておくべし!!
とにかく日本の特撮ヒーローを観て育った世代には、たまらない映画ですので、
特撮ヒーロー好きなら迷わず劇場へGO!!
でしょう。
個人的には、2002年5月現時点で
「ロード・オブ・ザ・リング」
を抑えて、今年のイチオシの一本です。
プレスリリースでも
徹底した秘密主義
で映画の内容を公開せず、TVのCMで
「怖い!でも言えない!!」と
おすぎ氏が絶賛している謎の映画
「アザーズ」ですが…
なるほど、傑作とは言わないまでも、
なかなか面白い映画でした。
ただ、この映画に関しましては、私も
「先入観無しで観たほうが面白い」
と思いますので、一応
ストーリーの核心に触れるようなネタバレは避けて感想を書く
つもりではありますが、
この映画を本当に楽しみたいと思っている場合は、ここから先は
一切読まない事をオススメします。
では、念の為にネタバレ改行を…
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
こんな程度で良いかな?
まず、簡単にどんなストーリーかを説明すると…
舞台は1945年の冬、終戦直後のイギリスの片田舎の離れ小島で、父親の戦場からの
帰還を待ちながら、一つの家族が静かに暮らしていた。
先日、とある事件の為に使用人全員が辞めてしまったため、新たに使用人を雇い直す
というアクシデントはあったものの、毎日を淡々と静かに過ごし続ける母親と
子供2人…
しかし、ある日を境に、誰も居る筈の無い部屋から物音や人の話し声がしたり、
ピアノが勝手に鳴りだしたり…と奇妙な現象が起こり始める。
この家には、彼等の家族以外に「他人(アザーズ)」が潜んでいるのだろうか…?
…といった感じのお話です。
ストーリーのアウトラインを見ても分かるように、
全体的にサイコスリラーか
ゴシックホラーといった感じの設定のお話
ですが、本編の方も
ゴシックホラー的な色合いが非常に強い画面作り
となっており、なんとなく昔の映画を観ているような錯覚を覚えます。
雰囲気的には、
「悪魔の棲む家」といった昔のゴシックホラーに、
ヒッチコック的なサスペンスのテイストを加味した
ような演出で、最近の映画としてみると却って斬新
に感じられ、なかなかに面白いです。
この独特な演出効果の為に、
作品の全体の雰囲気は非常に良く出ている
のですが、いかんせんサスペンス部分の演出が甘く、
緊迫感と言う点では今一歩と言わざるを得ない完成度
である点が、非常に残念な部分。
物語の主人公である母親を中心として、
「何かいわくありげな秘密を抱えつつも淡々と日常を送る家族」
というベースの設定は、なかなか怖いものがあり、作品全体のイメージとしても
「脆弱で崩壊寸前の危うい日常」を演出しようとしている空気
は読み取れ見せたい作品の方向性は分かるのですが、
惜しむらくは、もう一歩演出力不足で迫力に欠けるんですよね…。
逆に、
この部分の演出がもう少し上手く行っていれば、
かなりの傑作になったのでは?
と思えるので、本当に惜しい映画です。
ストーリーに関しては、
秘密主義をとっているからには、それなりに理由がある
のですが、某「シックスセンス」とは違って話の中盤以降で
かなりの量の手掛かりが提示される為、
途中でオチの半分ぐらいは読めてしまう
ので、それ程の驚きは無かったです。
しかし本作の場合は、逆に
サスペンス映画のように先読みをして楽しむ事が出来る
ような作りなので、
深読みが好きな人には結構楽しめる映画
と言えるでしょう。
ただ、先述でオチの半分ぐらいは読めると書きましたが、個人的に
「おばあちゃん」の正体にはかなり度肝を抜かれましたが…。
(笑)
総評としましては、
謎解き要素がなかなか面白くてホラーとしてよりも、
ミステリーとして見ごたえのある作品
ですので、
少々古い感じのゴシックホラーやサスペンス
映画が好きな人には結構お薦め出来るタイトルです。
ただ、とにかく全体的に地味な話(というか、恐らく狙って地味にしている)なので、
映画は派手で激しい内容じゃないと物足りないと言う方には、
お薦めしかねる
内容です。
まあ、派手さは無いので、劇場まで行って大画面で見なければ!!というような内容
の映画では無いですが、
ビデオで借りてきて深夜にじっくり腰を据えて観るのには、
非常に適したタイトルだと思うので、
サスペンス系が好きで趣味に合いそうならば、
観ておく価値はあると思います。
観るならば、誰かにオチを話される前に早目にチェックしておきましょう。
アメリカの片田舎の町でヨットの造船業を営むフランク(ジョン・トラボルタ)は、
離婚歴はありながらも元妻と自分もそれぞれに新しい恋人と同棲し、休日には元妻が養育して
いる自分の息子のダニーの元へ赴き、一緒にセイリングに出かける等の幸せな生活を
送っていた。
しかし、息子のダニーは新しい義父となる母親の恋人がどうしても受け入れられずに、
家を出て本当の父親の元に行こうとし、町へ出かける義父の車にこっそりと乗り込む…
しかし、乗り込んだ車で義父は町へは向かわずに町外れで一人の男を拾い、その
男を刺殺し死体をレンガ工場で燃やしているところを、彼は偶然にも目撃してしまう
事となる。
息子はすぐさま警察へと事件を通報するが、警察も母親も大人達は誰も少年の通報
など、悪戯扱いして信じてはくれなかった…
唯一、彼の本当の父親を除いては…。
といった感じのストーリーのサスペンス映画が、本作
「ドメスティック・フィアー」です。
サスペンス物のお話の設定としましては、
「子供が唯一の殺人の目撃者で、誰も証言を信じない」
というパターンは少々使い古された感もありますが、
別居中の本当の父親だけが唯一証言を信じる。
と言う展開は、少々斬新であると同時に何か今のアメリカの家庭事情を
反映しているようで、なかなか興味深い所です。
設定が少々使い古されたパターンと前述しましたが、本編の方もやや形骸化されたパターン
…いわゆる「お約束」に基づいて進むような展開が多く、
割と安心して見れる(サスペンスなのに「安心して見れる」
ってのも変ですが…)内容ではあるものの、逆に
新鮮な驚きには乏しい感もあります。
だからといってこの映画がツマらないかというと、そういう訳ではなく主役のジョン・
トラボルタを始め、実力派&個性派の俳優が脇を固めたキャストに加え、
サスペンスでありながら非常に無駄なくスピーディに物語が展開
されるため、見ていて途中で中だるみする事
無く最後まで一気に見れてしまい、見終わった後も
素直に「面白かった」と思える
ような出来の、なかなかに良く出来た作品だったりします。
ただ、義父役のヴィンス・ボーンに関しては、
余りにも殺人犯としてハマり役すぎて、最初に
出てきた瞬間から悪そうなオーラ
を発しているため、彼が殺人を犯しても何の驚きも無いなぁ…
と思えてしまうのは、
「キャスティングが的確すぎるのも痛し痒し」
と言ったところでしょうか?
あと、ストーリーに関して欲を言えば、せっかく実の親子で謎を探るといった設定があるの
だから、もう少し親子の絆といった部分を掘り下げて、
ちょっと泣かせるような展開が描かれても良かったかな?
と思う部分もあるかなぁ…
総評としましては、
全体的に非常に丁寧に作られていると感じられ好感の持てる作品
でありながら、全体に
「お約束」が過ぎる余り、意外性に乏しい部分が少々マイナスポイント
と言えましょう。
ただし、とりあえず普通に面白いサスペンス映画
ですので、興味ある場合は劇場で観ないまでも、
ビデオ等でなら借りて観る価値は十分にある
でしょう。
「ここは!!」というお勧めポイントこそ乏しいですが、
良質のサスペンスドラマが観てみたい
というニーズには十分答えられる作品である事は補償しますので、
長い夜をサスペンスなぞ観な
がら過ごしたい場合は、試しにどうぞ…といった感じの作品でしょうか。
1800年代、内乱の勃発寸前のフランスで、名探偵と名高いヴィドックが何者かに
よって惨殺される。
生前にヴィドックの自伝を書く予定だった一人の青年は、彼の無念を晴らすべく
独自に事件の真相の調査に乗り出すが…
といった出だしで始まる、
ミステリー仕立てのアクション映画。
物語の方は、映画の開始直後から、いきなり
「鏡のようなマスクを付けた怪人」と探偵との激しい戦闘シーン
から物語がスタート。
人間離れしたスピードでの体捌きを見せる怪人と屈強な探偵のバトルから、
非常にスピーディな展開で物語が進行し、
観客を一気に引き込む手腕は
新人監督とは思えない見事さです。
そして何よりも注目すべき点は、その
美術センスとカメラワークの個性的な面白さ。
絵画の中から抜け出してきたような
美術デザインと画面構成は素晴らしく、
近代のヨーロッパの退廃的なムードと、ファンタジックな雰囲気を
非常に良く表現する事に成功しています。
はっきりいって、この画面構成のカッコ良さは、ストーリーを差し置いても間違いなく
一見の価値ありです。
ただ、ストーリーに関しては、やや先の読める展開で
ミステリーとしては矛盾点も多く、
突っ込みどころの多い内容
であり、また説明的なシーンが妙に多く、まるで
「手がかりを集めて進むアドベンチャーゲーム」
のシナリオを見せられているような展開は、分かりやすくはあるのですが
少々構成の捻りに欠けるかな?と思う点でもあります。
しかし物語全体のテンポが非常に良く
、要所要所でアクションシーン等の見せ場が導入
され退屈させないような構成になっている辺りは、
なかなかサービス精神旺盛で良く作られていると言えるので、
けっして途中で退屈するような映画ではありません。
ちなみに、このヴィドックというのは
実在した人物で、世界の歴史上で史上初の
「探偵」といった職業を創立した人物
で、フランスでは結構人気のがあり
TVシリーズも製作されるほどの有名人
だそうなので、「先の読める展開」もフランス人的に観れば、いわゆる
「お約束」として好意的に取れるような展開
なのかもしれません。
全体的にエンターテイメントとしては非常に優れており、満足の行く内容だったの
ですが、やや不満点を述べるとするなら「鏡マスクの怪人」のアクションシーンが
やや地味で迫力に欠けた事。
非常にカッコ良いキャラクターなのだから、
もう少し出番を多くして警官隊相手に大立ち回りとかも見せて欲しかったです。
総評としては、傑作や大作とまでは言わないまでも、娯楽作品としては十分に佳作
レベルの作品ではあるので、雑誌やTV等での紹介の画面スチルを観て
美術デザインや画面に心惹かれる物があるならば、
十分に観ておく価値のある一本だと言えるでしょう。
見る場合は、ビデオ化されてからTV画面で見ても遜色ない内容だと思いますが、
なるべくなら大画面で見ることをお勧めするので、劇場推奨
って所です。
大富豪の一人娘で冒険家でもあるララ・クロフトは、20年前に失踪した父が残した
自宅の隠し部屋から奇妙な時計を発見する。
惑星直列の第1段階と同時に動き出したその仕掛時計の秘密を探るうちに、ララは
その時計が実は、世界を支配する程の強大な力を手に入れるための鍵である事を知る。
しかしそんな折ララは、時計の力を狙う秘密結社の襲撃を受け…
といった感じのストーリーのアクション映画である
「TOMB RAIDER」ですが、ゲーム好きな人なら誰もが
知っている、EIDOS社
から発売されている、遺跡探索型のアクションゲーム
「TOMB RAIDERシリーズ」の映画化作品です。
ゲーム版でも主役であるララ・クロフトに、
どこから連れて来たんだ?ってぐらいゲームのキャラデザイン
にそっくりで、かつ
何故か美人(ゲーム版のララは顔が怖い
事で有名(笑))であるアンジェリーナ・ジョリーを起用。
そして、このヒロインがゲームに負けじと
画面狭しの大暴れをする訳ですが、とにかく、この
アクションシーンが無茶苦茶良く出来ています。
敵の攻撃を側転で交わしながら、空中でバク転しながら、ダッシュしながら2丁拳銃
を乱射するアクションや、ロープを使ってトラップを回避したり敵を倒したりする
アクションは、単純に映画のアクションシーンとしての完成度の高さ
に加えて、ゲーム版のキャラクターの動きが凄まじく良く再現
されていて驚きの一言です。
恐らくは、このゲームをかなり好きな人間が作ったのか、
あるいは製作者が余程良くゲームを研究してから映画を作った事が伺われ、
単純に「ゲームの名前を借りただけの映画」になっていない辺りは、
ファンとしては嬉しい限りです。
ただ、ゲームの映画化作品として見る場合はともかく、
一般のアクション作品として見た場合どうかというと、
アクションシーンの完成度はともかく
ストーリーの方は殆ど有って無いも同然
といったレベル。
別に救いが無いほど下らない訳でも無いですが、はっきりいってしまうと
アクションシーン以外のシーンは退屈で、
作品全体のテンポを損なっているのは勿体無い
ところ、
アクションシーン合間のドラマのシーンでは正直言って「早く次のアクションシーン
になんないかな」とジリジリしながら観ていました。
それとクライマックスよりも中盤の方がやたらと
盛りあがるって構成も、やや問題ありかも?
あと、少し個人的に気になった事なのですが、ゲーム版のララは確か英国では
「自立した強い女性の象徴」
的なイメージのキャラだったと思うのですが、映画版では、やや
ファザコンっぽい性格
に描かれていたのは少々不満点…
この点だけはゲーム版を知ってる人間だからこそ感じる不満かも?
総評としては、ちょうど「サイボーグ」
がJ・C・ヴァンダムの、
「BLADE」が
ウェズリー・スナイプスの
格闘シーンを見るのが全てだったのと同様に、とにかく
アンジェリーナ・ジョリーの華麗な
アクションシーンを見るのが全て!!といった
映画です。
基本的に悪くは無い出来栄えなので、アクション映画好きならお好みで…といった
感じですが、美人のカッチョイイお姉さんが画面狭しと
大暴れする映画が観たい、という人には間違い無くお勧めの一本でしょう。
あと、原作であるゲーム版の好きな人は得点に★一つ追加
で考えてもいいと思います。
ララ姐さんの活躍を大画面で見たい人は是非!!
2029年の未来、人類は地球軌道上の宇宙ステーションで遺伝子操作を行い知能を
高くした猿達に宇宙船の操作を学習させることで、宇宙の探索を行うといった実験を
行っていた。
しかし、ある時宇宙ステーションが未曾有の宇宙磁気嵐に遭遇。磁気嵐を調査させ
るために一匹のチンパンジー、ペリクリーズが偵察ポッドで宇宙に送り出されるが
磁気嵐に飲み込まれ遭難してしまう。
チンパンジーを救出するために、教育係であった主人公レオが単身磁気嵐に向か
うが、彼も磁気嵐に巻き込まれて気絶してしまい二重遭難に…。
しばらくして気が付いた彼が不時着した先は、言葉を話す猿によって人間が支配
された、謎の惑星だった…。
ということで、映画ファンなら誰でも知っている1968年に製作されたSF映画の
傑作「猿の惑星」
のリメイク版に当たる作品です。
猿によって人間が支配された世界
という斬新なアイデアと、
衝撃のラストシーン
によって大ヒットした旧作ですが、私も子供時代にTV放映でこの映画を見て、
非常に衝撃を受けた記憶があります。
今回は、「バットマン」や
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」で有名な
ティム・バートン監督の手によるリメイクという事で、映像は綺麗だけど妙に
諸情詩的な「猿の惑星」になったらどうしよう?
とかって懸念はあったのですが、意外にも
「猿によって人類が支配された世界」
という設定が、
ファンタジックなティム・バートンの映像センスに非常にマッチ
していて、荒廃した世界観を表現していた旧作に対して、新作では中世的なイメージの
退廃的な猿の惑星が表現されており、この監督の相変わらずの
映像センスの良さには舌を巻く思いでした。
他に新世代になっただけあって、猿のメイクも当然ながら旧作に比べて圧倒的な
進化をみせており、その姿はまさに直立した猿
そのもの。
更に俳優達の徹底した「猿らしい動き」は、
演技指導監督に本物の猿が居たのかと思うぐらいのリアルさ
で、素晴らしい異世界の表現に成功しています。
はっきりいって特撮ファンならずとも、この
映像センスの素晴らしさは一度見ておく価値はある
と思います。
以下、感想ですが、
致命的では無い物のややネタバレを含むので、
純粋に映画を楽しみたい方は、この先は読まないようにご注意下さい…。
とりあえず、やや改行…
さて、ストーリーに関してですが、「猿の惑星」
と言えば、とてつもなく有名な
「衝撃のラストシーン」
ですが、今作ではどうなっているかと言うと…。
結論から言えば、今作のストーリーは「全く別物」です。
というか今作での「猿の惑星」
の誕生の秘密は、かなり序盤でネタフリが仕込まれており、衝撃の事実でも何でも無いです。
そもそも、今回の「猿の惑星」は
地球の未来の姿かどうかすら語られておらず
、逆に本当に地球以外の惑星っぽいです。
しかし、ラストシーンは旧作の「猿の惑星」
を意識しすぎた余りか、今作でも
どうにも蛇足っぽい「衝撃のラストシーン」
が用意されており、はっきりいって
このシーンは要らなかったのでは…と言うのが個人的な感想です。
ただし、問題のラストシーン以外は
非常に話全体のテンポも良く、2時間余りと少々
長尺でありながら、中だるみも無く盛り上がるストーリー展開は非常に面白い
ので、娯楽作品としてはかなり上質の部類に入るでしょう。
そんな訳で総評としては、
「SF映画ファンなら是非とも劇場で観ておけ。」
といった評価です。
ティム・バートンの映像および美術センスの良さは今作でも健在なので、
この監督のファンなら、是非とも大画面で観るべき作品
でしょう。
個人的にはラスト以外は大満足の内容だったのですが、
ラストシーンでマイナス1点
といったところで、今回は★4つかな。
大富豪の一人息子が、コスタリカでパラセーリング中に事故を起こし、ジュラシック
パークのサイトB(恐竜飼育島)へと不時着する。
息子の身を案じた両親は、以前にジュラシックパークの事故より生還した古生物学者
のグラント博士を騙して拉致しサイトBに強行着陸。恐竜から身を守る為に雇われた
用心棒達と共に息子の救出に向かうが…
そんな訳で、文字通り
ジュラシックパークシリーズの三作目
に当たる本作ですが、
恐竜の科学的な復活やその生態といった謎解きのあった
1作目、恐竜をアクマで自然の一部として描いた2作目に対して、なんというか
流石に三作目ともなるとネタが尽きた
のか、はっきりいって今作は
ストーリーやテーマは全く持って無いも同然です。
今回のお話はというと、レビューの最初で書いたほんの数行のストーリーをベースと
して、基本的にはひたすら恐竜から逃げて逃げて逃げ
まくって、島から脱出する。(まあ多少のどんでんがえしはありますが…)といった、
本当にソレだけのストーリー。
なんというか、別に
恐竜が人食い熊になったり殺人鬼になったとしても、なんの問題も
無いようなチープなストーリー展開ははっきりいって問題あり…もうちょっと
ジュラシックパークである必然性を感じさせるような話
にならなかったものでしょうか?
しかし、映画は平坦でつまらないストーリー展開ながら、やはり恐竜の特撮の完成度
に関しては流石「ジュラシックパーク」の名を冠するもの
だけの事はあって、凄い!!の一言。
マペットとCGを併用して作成されたという恐竜の大暴れする映像は、
確実に1〜2作目に比べて進化しており、
恐竜好きな人なら大画面で恐竜の暴れる姿を見れるだけでも、
十分に満足出来る完成度だと思います。
特に今回の監督は翼竜好きとあって、
プテラノドンの襲撃シーンは全編髄一の大迫力
、他の恐竜と比較して表情変化に乏しいプテラノドンが無表情に迫って来るシーンは、
なかなか不気味で夢に見そうなぐらい怖いです。
ただ、逆に今回の目玉である筈の、史上最大の肉食恐竜スピノサウルスに関しては、
出番が多い割にイマイチ迫力不足
だった気がするのは、チト不満なところ。
出現シーンがイマイチ迫力を出すために効果的に使われていない事や、大暴れぶり
が足りない事等、色々と理由はあると思うのですが、やはり1〜2で目玉キャラだった
ティラノサウルスに比べて、顔の凶悪さが負けている
のが最大の原因ですかのう?
コレに関しては、なんとも惜しいところです。
まあ、ストーリーはつまんないといっても
作品全体のテンポは良く、中だるみする事なく最後まで
一気に観れるような映画なので、観ること自体は苦痛になるような作品
では無い(同時に観た後に何も残らないってのも事実ですが…)です。
そんな訳で、今回の総評としては、ありがちながら
「恐竜好きなら見ておけ」といったところでしょうか。
やっぱ、この手の
巨大生物映画は大画面で見てこそ価値がある
と思うので、好きな人
は是非とも劇場で観ておきましょう。
ビデオで観るときっと後悔します、
って言うかストーリーはつまんないので、
ビデオだといっそ観ない方がいいかも…?
1万年に一度の地獄の支配権を息子へと引き継ぐ筈の儀式で、魔王サタンが
息子達の技量不足を理由に引退を撤回、これに怒った長男と次男は地上へと逃走
し地上を地獄へと変え、その手で支配しようと目論む。
息子達に地獄の入り口を閉ざされてしまったために力のを失ったサタンを救い、
地獄の平和(?)を取り戻すべく、兄達を地獄へと連れ戻すために気の弱い末っ子
のニッキーが地上界へと赴くが…
といった感じのストーリーのホラーコメディ映画
。(ホラーでもないか…?)
大概の人は、このあらすじを読んだ時点で気付くと思うけど、まあ
いわゆるバカ映画です。
バカ映画なので、ストーリーなんかは殆ど
あって無きが如しって感じ、
だからといってダメな映画か?と言われれば、
そう言う訳でもなく、コメディの
肝となるテンポの良さと
キャラクターの面白さはなかなかのもの。
、アダム・サンドラーの怪演する、サタンの息子でありながら
やたらとヘタレな主人公をはじめ、
主人公のお供の関西弁を喋るブルドッグや、
地上で仲間になるオカマのルームメイト、
悪魔崇拝者の2人組等…とにかく個性的な面々
揃い。
他にも、コメディ映画ではお約束の
有名人のカメオ出演等のサービスもふん
だんに盛り込まれており、色々なパロディ
のネタにされているのですが、残念ながら
日本ではあまり有名じゃない人が多く
て、私は半分以上のネタが理解出来なかったのは、
ちと残念なところ。
ギャグのテンポに関しても、前半は少々タルい
感はありますが、
中盤からはなかなかテンポが良く、特に後半の
「善のパワー」を身につけたニッキーと兄の
対決シーンのアホさ加減は必見。
ラストの神様から授けられた「最後の切り札」
も、個人的には大爆笑でした。
…あんな無茶苦茶な切り札、予想できないって。
そんな訳で、まあ映画自体は予想以上に楽しめた訳
ですが、いかんせんコメディ映画なので、
わざわざ劇場まで出向いて大画面で観なければならないような映画か?
と聞かれると少し微妙なところ。
ちなみに、主人公のニッキーがハードロック好き
なので、そっちの知識も若干あったほうが、
より楽しめるかも知れません。
まあ、知らなくても困る程では無いですケド。
総評としては、こういった
コメディ映画が好きな人なら結構楽しめる作品
だと思います。まあ、劇場まで行くまでも無いとしても
ビデオで観るぐらいなら損は無いかな?って感じ
の映画なので、興味ある人はチェックしときましょう。
そうじゃなければ、TVでオンエアされるのを待つのも手かも…って、何時放映
されるか分かったもんじゃ無いのが難点ですが…。
うーん、今回はなんとも
感想の書き難い映画だなぁ…
えっと、今回のレビューには
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」及び、
「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」
のネタバレが多分に含まれますが、
この映画に興味あるような人なら知ってる事だと思うので、特に伏字とか
使わずにそのまま書いてしまいます。
タイトルに「2」と入っているのを
見て分かるとおり、
R・ロドリゲス&Q・タランティーノが趣味丸出しで作った
謎のホラームービー
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の
第2段
です。
ファンなら既にご承知の内容だと思うのですが、前作は
「前半はサスペンス映画だけど、後半は一転して
バトルホラームービー」
という破天荒な内容で観客の度肝を抜いた
本作だったりしますが、今作でも
基本的にそのノリは受け継いでおり、
「最初は盗賊団による金庫破りの話かと
思いきや、実は…」といったお話の構成になっています。
ただ、前作のように
「前半と後半が別の映画」
かと思うようなストーリー
の急転換は無くて、吸血鬼の存在も物語の序盤から登場してストーリーの
一部として組み込まれており、
割かし一本の映画としてまとまった内容
になっています。
ただし、普通ならストーリーの破綻が
無くまとまることは良い事だとは思うのですが、前作の
「破天荒なブチ壊れ具合」
がファンにウケたこの映画に関しては、
その常識は通用せず逆に
話がこぢんまりしてしまってパワーダウンした
という印象しか受けられませんでした。
ただし、だからといって映画として失格
な内容かといえば、そういう訳でも無くて、
B級ホラーとしてみた場合は、とりたてて誉める程の内容では無いも
のの、金返せ!って程の酷い映画でも無く
安定して楽しめる程度の内容ではあります。
とにかく、良くも悪くも普通のホラー映画
になってしまったなぁ…って感じで、前作のようなノリを期待していると、
ちょっと肩透かしを食うかも?
個人的には、
ロドリゲス作品のエンターティメント性
が前に出すぎて、
タランティーノ臭さがあまり感じられなかった
のも、ちょっと残念な所です。まあ、個人的には
どっちの監督の作品も好きなのですが…。
総評としては、前作程のパワーは無いものの
ビデオで借りて観る程度なら全然OK
のレベルの作品だと思うので、
ファンならチェックしておいても損は無いかも?
ただし、過剰な期待は禁物って感じです。
噂によると、現在「2」と併映する形で公開中の
「3」は、また
ノリだけのバカ映画に戻っているらしいので、
近いうちにこっちも見てみようかと思います。
今回はストーリーの序盤に関して、ちょっとした
ネタバレがあります。
ネタバレが嫌で純粋にストーリーを楽しみたい人
は、下記の
水色の文字は読み飛ばして下さい。
とある研究所で、重度の自閉症で意識不明の精神病患者を治療するために、
相手の精神にマインドダイブするする装置を使用して、被験者の精神治療を
行う実験が行われていた。
そんなおり、アメリカで7件の連続殺人を犯した凶悪殺人犯がFBIに
よって逮捕される。
犯人逮捕は、おりしも8人目の被害者が誘拐された直後に犯人は逮捕されるが、
この犯人は重度の精神分裂症患者であったため、逮捕された時には意識不明で
永遠に目覚めない状態に…。
誘拐された被害者は40時間後に犯人の作った処刑装置によって殺されてしまう
のだが、監禁場所は逮捕された犯人しか知らない。
そこで、マインドダイブの実験を行っている研究所で精神治療を行っていた
主人公に、被害者を救出するために殺人犯の心の中へ入り込んで、監禁場所を
聞き出して欲しいとの依頼がされるが…。
といった感じのお話が、おおまかなストーリー
です。
さて、この映画何が素晴らしいかと言うと、とにかく
マインドダイブした後の精神世界の描写が非常に秀逸!!
精神世界を描写する際に、ある時は
悪夢の中のような恐ろしい光景を、
またある時は絵画的で印象的な世界を、
ある時は記憶の中のリアルな光景を
非常に上手く織り交ぜて描いており、
CGで描いたシュールな光景一辺倒でそれっぽく
見せるのではなく、CGと特殊メイクと実写の光景を
上手く組み合わせることで描かれた、まさに悪夢のような世界は、
説得力のある怖さに
溢れており、見るものを圧倒する出来映えです。
実際のところ、この映画に関して
映像の部分に期待している人は、
それだけの為にでも観に行く価値がある
と思います。
また、殺人鬼の精神内部やその過去を、その映像によって描く事で
殺人鬼の
キャラクターそのものを上手く描写しているあたりが、
非常に上手いと感じました。
さらにこの映画の優れているところは、
映像センス一辺倒な
アート系の作品というわけではなく、
ストーリーそのものもサスペンスとして見てもなかなか良く
作られており、
「とりあえず警察では手におえないから、
マインドダイブで解決して貰いました。」って話にはなっておらず、
FBI等の調査プロセスや活躍も
丁寧に描かれており、その部分だけでも、
その辺のサスペンスドラマなみのポテンシャルを持っている
のは感心するばかりです。
今回のレビューはかなりベタ誉めですが、
実際の話、個人的にはかなり気に入った映画
でした。
まあ、実際あまり文句を言う部分の無い映画ではあるのですが、あえて苦言を
述べるとしたら、作品のメインのストーリーはあくまで
一人の殺人犯とその精神世界を中心に展開
するため、話のスケールは小さくカタルシスには乏しい
といった点があげらるでしょうか。
どっちかって言うと地味なストーリー
(映像はそれなりに派手ですが)なので、
派手な作品を期待して観に行くと
肩透かしを食らうかもしれません…が、
サスペンス映画だって言うのに、そんな
派手な内容を期待する人も居ないとは思いますが…。
総評としては、やっぱ
映像センスの良い作品を見たい人は観ておけ。
って言うのが正直な感想です。
サスペンスとしても十分楽しめるので、
そっちも好きならば劇場まで行く価値は十分ある
と思います。
ただし前述したとおり、あんまり派手さは無いので急がなければビデオでも
いいかもしれませんが、とにかくその手の映画にちょっとでも興味のある人は
見逃す手はない一本でしょう。
個人的には大満足な内容で★4つって評価
ってところです。
実は私はこの映画、最近流行りの
「青春スラッシャームービー」系の
ティーンエイジャーが主役の学園ホラー物かと思って、
あまり期待せずに観に行ったのですが…
こいつが、とんだ伏兵でした。
ストーリーとしては…
とある高校のクラスがパリへの修学旅行に行く事となり、
クラスの生徒全員
(と教師2名)が同じ飛行機で出発することとなります。
ところがランディング直前になって、生徒の一人(主人公)が
「飛行機が爆発炎上する」といった予知夢
を見た事から、離陸するな!!といって乱闘騒ぎを
起こし、結果、
主人公を含む6名の生徒と教師1名が飛行機から
つまみ出される
事に…。ところが、飛行機は離陸した直後に爆発炎上し乗客は
全員死亡、彼らは
幸いにも一命を取り留める事となります。
そして、その大惨事は幕を閉じたかに思われました。
それから半年後、事件のショックも癒やし切れずに過ごす彼等でしたが、
ある日を境に生き残ったメンバーが
一人、また一人と謎の変死を遂げていきます。
そう、『運命』は、彼等の生き延びる事を
許さなかったのです…。
と、このストーリーだけ聞くと
「何かたいして、面白くなさそうだなぁ?」と
思われる方も多いと思います。正直言うと私もそうでした。
ところが、実際の映画を観てみてビックリ!!この
『運命』って奴が、
やたらめったらと恐ろしい!!
いわゆる普通のホラー映画で人を襲う、
殺人鬼や
怪物の様に実体が無いため、
全編通じて
どんな手口で人が殺されるか、
まったくもって予測不能。
そのくせ実体の無いこの『運命』の動きは、
演出で判る様に作られているので、
誰かが命を狙われだしたら、その辺にある
洗面台のドライヤーや
安全剃刀、
ガスコンロや
TVのブラウン管といった、
普段は特に危険と感じていないような
日用品がいつ何時凶器に変わるのかと、
見てる方は緊張の連続です。
この緊張感を他の映画に例えるとしたら…
「オーメンで、オーケストラヒットの
BGMが流れ出した時」の緊張感に匹敵する程の怖さと言えば、
ホラーファンならずとも分かって貰えるかも?
はっきしいって私はこの映画を見たあと、
心労のあまり寿命が1週間ぐらいは
縮みましたよ。
しかし敵対する相手が怪物とかならともかく、
『運命』なんてものを、どう
やって迎え撃つのか?と疑問もあると思いますが、この辺はネタバレになるので
余り詳しく書かないですが、
なかなか良く考えてある。とだけ言っておきます。
オチに関しても、まあ予想出来る範囲内
でしたが、なかなか「上手い!!」と
言えるオチで、非常に満足度の高い映画でした。
ただ、若干不満点が無いわけでもなく
、一番の不満点は
オープニングのタイトルバックのセンスの悪さ
、怖さを盛り上げつつ、主人公達の運命を暗示するような
旅行の準備の映像と、悪魔の画像なんかを盛り込んで作られているのですが、
このシーンがどうも演出力不足で、ちっとも怖く無い
上に、何が伝えたいのかイマイチはっきりしない。
おかげでテンションの低いまま本編に突入し、序盤の盛り上がりに欠ける展開
をダラダラと見せられるので、
序盤が必要以上にダルく感じる。
キャラを描くにしても、もうちょっと上手く
主要登場人物の個性を描き分けるような
演出が出来なかったのか?と、この辺はチト残念なところ。
しかし、後半のテンポの良さや緊張感は素晴らしい
ので、全体的な評価としては、
年に一本あるかないかの大当たりのホラー映画です。
ホラー好きなら劇場で見なくとも、少なくともビデオでは必ず押さえる様に
しましょう!!って感じでしょうか。
個人的には、期待が逆の意味で大きく裏切られた
作品だったので、★4つに加えて
☆1つ加点です。
DVD出たら買っちゃうかも?