
前作のエオニア軍の叛乱による内戦から半年後、トランスバール公国は
戦後の復興に追われながらも一応の落ち着きを取り戻しつつあった。
内戦を終え、エンジェル隊の司令の任を解かれたタクト・マイヤーズは、
先史文明の遺産であるロストテクノロジーの調査任務についていた。
しかし調査の任期終了も迫ったある日、彼は内戦で全滅した筈の
エオニア軍の艦隊と遭遇し、それを契機に再びエンジェル隊のメンバー
と共に公国の運命を左右する、大きな戦いへと巻き込まれて行く事となる。
そんな訳で、ゲーム版
「GALAXY ANGEL」
(以下:GAと略)の正当な続編に当たる本作です。
ちなみに、アニメのGAのみを知っている人が聞くと、
『あの、お気楽極楽アニメがどうしてそんなシリアスな設定なの?』
と誤解されるかもしれませんので、最初に断って
おきますと、
アニメのGAとゲームのGAは基本的な設定を共有しているだけで、
全然違う内容のお話
で、どれぐらい違うかと言いますと
『映画の「攻殻機動隊」と原作の「攻殻機動隊」』ぐらい、
『アニメの「デビルマン」とマンガの「デビルマン」』ぐらい、
『「マンガ・水戸黄門」と実写の「水戸黄門」』
ぐらいの違いがある
と言えば、どのぐらい違うか理解していただけるような気もするけど、後ろの2つは
比喩が古すぎて誰も理解出来ないような気がしないでもないですが、どうしましょう?
ちなみに、GAはゲームが原作だそうですので、
「ギャラクシーエンジェル・原作版」
とでも考えれば良いかなぁ?
まあ原作のファンならば、
ちょっとだけシリアスなミルフィーユやランファの活躍を見てみる
って意味だけでも、プレイしてみる価値はあると思います。
ストーリー的には、
前作の誰かとのエンディング(ゲームの最初に選択する)後の後日談
という形で物語が展開するので、
最初からエンジェル隊の誰かとラブラブの状態でスタート
します。
まあ一応は前作の回想シーンなんかもあったりするので、
前作を知らなくても遊ぶ上では問題ない
とは言うもの、前作を知ってる事が前提として作られているので、
前作をプレイした事が無く、キャラも知らない前作も知らない
というような状態では、流石にノリについていけないかも?
内容の方は、一昔前のアニメで流行ったようなタイプのいわゆる勧善懲悪
(っていうか、超巨大戦艦の設定なんか、まるっきり
「宇宙戦艦ヤ●ト」だよなぁ(笑))もので、
コテコテな分かりやすいシナリオ展開ではありますが、
お約束が嫌いで無ければ結構燃える展開
でしょう。
ゲームのシステムは、
シナリオを進行させつつキャラの好感度を上げるADVパートと、
合間に発生する敵との戦闘を行うSLGパートを交互に進める
という形式で、ゲーマー的に分かりやすく言うならば
「サクラ大戦」形式とでも言った感じ。
ただ、
リアルタイム形式のSLGパートが
「サクラ大戦」
とは比較にならないぐらい良く出来ています。
ちなみに
ゲームのシステムやらなんやらは良くも悪くも前作と殆ど一緒
なので、(
詳しくは前作の感想(リンク)を参照
して下さい)今回の感想では割愛しますが、
余りにも変わり映えがしないのも、少々面白味に欠けるかなぁ?
少なくとも前作をクリアした人間は、戦闘パートのコツが分かってしまっている
ので歯ごたえに欠ける事は確かでしょう。
まあ前作よりも、戦闘パートの難易度が若干上がっている
ような気もしますが…
クリア後に遊べる「スコアアタックモード」
にしても、特にスコアアタック用の追加ステージがあるって訳でも無くて
ホントに単なるオマケって感じ
(ステージ間でセーブすら出来ないって仕様は如何な物か?)
ですし、もう少し何か遊びがいが欲しかったかな?
総評としましては、
ゲームとして決して悪くは無い出来栄え…というか
寧ろ面白い部類に入る
と思うのですが、前作と比較すると少々物足りない内容かな?
と感じてしまうのが正直な感想です。
SLGパートの完成度は前作と殆ど変わらないのですが、
ストーリーに関しては前作と
比較すると少々小ぢんまりとした話になってしまったなぁ…と感じる部分もあるし、
単純にステージ数も減ってしまった気がするし、
ボリューム的に少々食い足りない感じかなぁ?
まあ、それだけ前作が良く出来ていたという事なのでしょうが…
しかし
恋愛ADV+SLGというジャンルでは、比肩する物が無いほどの
屈指の出来のゲーム
ではあるので、気になる場合は迷わずプレイしておいて損は無い
です。
特に、
たかがギャルゲーとかキャラゲー思って敬遠している人にこそ是非とも
プレイして貰いたい内容ですじゃ。
まあ
前作をプレイした事が無い人は、先にそちらをプレイする
事をお薦めしますが…
いや、マジに面白いんですって。
あと、各キャラのシナリオに関して、若干ネタバレの感想
なんか…
読んでも困るほどの内容じゃ無いけど、一応隠し文字にて表記します。
<ミルフィーユ・桜葉>
メインのヒロインだけの事はあって、いわゆるコテコテのラブコメシナリオ。
アニメ版のミルフィーからは考えられないようなラブラブの展開で、とりわけ
キスシーンに関してはTVの前から走って逃げ出したくなるぐらい猛烈に
こっ恥ずかしい(ムービーで見せられるのが、こんなに恥ずかしいもんだとは
思わなかった…)ので、ミルフィーのファンならその為だけにでもこのゲーム
を絶対プレイすべし!!
戦闘パートに関しては、序盤は一番パラメータの高いミルフィーユが使えない状態で、
フォルテ&ちとせの2人で戦わなければならないため、やや難易度が高い。
前作やった事が無くて戦闘に不慣れな人は、最初にミルフィーシナリオをプレイする
のは避けたほうが良いかも?
<蘭花・フランボワーズ>
こっちもミルフィー同様にラブコメなんだけど、どっちかっていうとドタバタ系。
アニメ版とゲーム版で一番性格が変わらないキャラなので、ある意味安心して
プレイ出来るシナリオです。
途中からの主人公の吹っ切れぷりがイカします。全キャラ中一番笑えるシナリオ
かも?ペアルック最高!!
<ミント・ブラマンシュ>
アニメ版からは考えられないぐらいミントの性格が良くて可愛いんだけど、
ストーリー的には一番内容が無い話。
っていうか、結局この事件が何故起こったのかも何故解決したのかも、私には
サッパリ分からなかったのですが…
ミントの紋章機が強いため戦闘に関しては一番楽なルートなので、初心者には
お薦めかも?
<フォルテ・シュトーレン>
シリアス担当のキャラだけあって、他のキャラが基本的にラブコメっぽい展開の
中で一番マジメな展開のお話。
しかしフォルテシナリオっていうよりは、新隊員の烏丸ちとせの成長ストーリー
って感じのお話でもあるので、ある意味ちょっと不遇な扱いかも…お話的には、
全キャラ中で一番面白かったですが。
戦闘はミルフィーシナリオ同様に、序盤がちとせとフォルテの2機のみで出撃と
なるため若干辛目だが、フォルテの好感度を上げていけるのでミルフィーよりは
全然楽。
<ヴァニラ・H(アッシュ)>
なんつーか、ゲーム版のヴァニラは異常な程に可愛いんですが、どうしたもん
でしょうか?
…って、俺が疑問系でどうするよ?って感じですが、メイド服は着るわ膝枕はして
くれるは、なんつーかゲーム版ではエンジェル隊随一の萌えキャラになってます。
戦闘に関してはヴァニラが回復メインのキャラなので、他のキャラの能力もしっかり
上げておかないと後々辛くなるので要注意。
<烏丸ちとせ>
ゲーム版オリジナルのエンジェル隊の新メンバー。(といっても、アニメの
新シリーズにも登場するみたいですが。)
ストレートの黒髪に簡素なリボンというメチャクチャ地味ないでたちなので、
超個性的な上に派手な外見のエンジェル隊のメンバーの中では、キャラが埋もれて
しまうのでは?と心配していたのですが、『真面目すぎて融通が効かない』
(それゆえにボケに繋がってしまう)というキャラの個性は、確かに今までの
エンジェル隊には無かったもので、きちんとキャラの立ち位置が確保されてて、
なかなかに良い感じです。
ただ、PS2版で追加された烏丸ちとせシナリオは、全体的なシナリオの短さの
せいもあってか、オマケという印象が拭えない程度の内容になってしまって
いるのは残念なところ。
ちなみに、ちとせシナリオルートに入るためには、他のキャラで一回エン
ディングを見る事が条件となっています。
戦闘パートに関しては、1面目のみ烏丸ちとせの紋章機のみで戦わなければ
ならないため、ちょっと難易度が高め。
2面目からは紋章機4機になるので楽勝なんですが…
あと、前作に比べて戦闘パートでの紋章機の特性が微妙に変更されているので、
その辺を簡単に解説しておきます。
<ラッキースター>
1番機:ミルフィーユ・桜葉の紋章機。
近・中距離での充実した武装と、中程度の機動性を持つ万能型の機体。
必殺技の「ハイパーキャノン」は、一直線上の敵に大ダメージを与える
事が出来て、使い方次第では最強。
<カンフーファイター>
2番機:蘭花・フランボワーズの紋章機。
近距離用の武装と高い機動性を持ち、格闘戦で高い能力を発揮する。
前作と比較すると敵キャラの編成に高速型の機体が増えたので、出番がかなり
多くなった。
必殺技のアンカークローは、命令〜発動のタイミングが非常に早くて使い勝手
が良いので、ガンガン使って行きたい。
<トリックマスター>
3番機:ミント・ブラマンシュの紋章機。
非常に射程が長い上に360度攻撃可能なフライヤービットを持ち、機体の機動性
もそこそこあるので非常に使い勝手が良い。
必殺技のフライヤーダンスは、前作に比べるとかなり威力が下がって
しまった(というか前作が強力過ぎた?)ものの、範囲攻撃なので相変わらず
使い勝手が良くて強力。
全紋章機中で間違いなく最強の機体なので、ADVパートでお目当てのヒロイン以外に
誰の好感度を上げるかで迷ったら、とりあえずミントの好感度を上げておくべし。
<ハッピートリガー>
4番機:フォルテ・シュトーレンの紋章機。
重武装、重装甲で攻撃力、防御力共に非常に高いが、機動性は低い。
前作と比べて敵の戦艦がとてもとても堅くなったので、ハッピートリガー
の活躍の機会もかなり増えた。
必殺技のストライクバーストは、前作では単体の敵にしかヒットしなかったが、
今作では周辺に居る複数の敵に当たるようになったので、非常に使える
機体となった。
<ハーヴェスター>
5番機:ヴァニラ・Hの紋章機。
他の機体の耐久力を回復出来る唯一の機体なので、相変わらず出番は多い。
前作に比べると攻撃力が高くなったようで、単機でもそれなりに戦闘出来る
ようになった。
必殺技のリペアウェーブは、全紋章機の体力回復。
<シャープシューター>
6番機:烏丸ちとせの紋章機。
今作から追加された新型の機体で、全紋章機中で最長の射程を持つが射界が狭い
上に機体の機動性が低い(ハッピートリガーより遅い?)ため、上手く敵と正対させる
ように命令を出さないとマトモに攻撃を当てられない事も…。
また回避性能が低く装甲もそれなりなので、乱戦に弱くて非常に取り回しが難しい。
必殺技のフェイタルアローは、遠距離の一定範囲内の複数の敵キャラに連続で
大ダメージを与える技。
必殺技は非常に攻撃力も高くて使えるのだが、遠距離の敵にしか当たらないという
変な特性を持っているので、うっかり近くの敵を狙わせるとぐるぐる回って何もしない
うちに必殺技ゲージが無くなるなんて事もあり、使う際に注意が必要。
あと、シャープシューターは必殺技を出すと恐ろしいほどエネルギーを大量に
消費するので、必殺技の後は補給の指示を忘れないように。
ストーリーは…
前作をプレイしてない上にメッセージが全部英語なので、良く分からなかったので
割愛しますが、
なんか
「The House of The Dead」
みたいな話?
ゲーム内容としては
「ガントレット・ダークレガシー」
を派手にしたような内容で、
画面中からワラワラワラワラワラワラワラワラ…
と沸いてくる敵を、ザクザクを殺し
まくるというタイプのアクションゲーム。
洋ゲーにしては、そこまで不条理な難易度でもなくサクっと遊ぶには面白いかな?
特に
マルチプレイで友達とかとワイワイやるのがお薦め
で、群がりくる雑魚敵をみんなでひたすら倒しまくるのは結構ストレス解消になります。
…がしかし、
マルチプレイがウリなのに、LIVE対応がコンテンツダウンロード
のみってのは勿体無い。
なんで、オンライン協力プレイに対応してないかな?
あとこのゲーム、とにかくマニュアルが不親切
で分かりづらく、特に
『育てたキャラの能力を引き継いで、最初からやり直す』
という機能の説明がマニュアルに1ミリも載ってない
のはどうかと…
とりあえずゲームの謎解きそのものは特に詰まるところもなさそうなので、変に
攻略を書くよりも重要だと思われる、
キャラ能力引継ぎのやり方だけ記載
しときます。
<「HUNTER THE RECKONING:REDEEMER」キャラ能力引継ぎ手順>
・タイトルからCONTINUEを選択し、能力を育てたキャラの途中進行データ
(もしくはクリアデータ)をLOADする。
・キャラ選択の画面でEXPORTを選択し、能力を引き継ぎたいキャラを選んで、
キャラデータをハードディスクにEXPORTする。
・いったんゲームをキャンセルし、タイトル画面に戻る。
・タイトルからNEW GAMEを選択し、キャラ選択画面でINPORTを選択。
・先程ハードディスクにEXPORTしたキャラを選択し、そのデータを取り込む。
・データを取り込んだキャラを選択して、普通にゲームを開始する。
この手順を踏めば、
2回目以降のプレイでは1面目から暴力的に能力の高い
キャラを使って敵を大虐殺したり、
同じ面を何度も何度も繰り返してプレイして
最強になるまで経験値を稼ぎまくる
事も可能です。
一部ボスとか法外に強いですが、根性でレベル上げまくれば結構なんとかなります。
つか、
コレを知らないと一生クリア出来ない可能性もある
のに、こんな重要な機能の説明がマニュアルに書かれていないなんて…
ワーコレはベタ移植だけじゃなくて、
もうちょっとマニュアルとかにも気を
配った方が良いのでは?
と、不思議な気持ちでいっぱいになりました。
私は最初、この機能の存在に気付かなくて
『ゲームオーバーになる度に最初から育て直しかよ?』
と、物凄く不審に思っていましたよ…
で、総評としましては、
「ガントレット」とか
「スマッシュTV」のような、
『プチプチ潰し』的に敵を殺しまくるようなタイプの
ゲームが好きな人には、結構お薦めの一本です。
特にマルチプレイで遊べる環境がある場合は、
接待ソフトとして使うにはなかなか楽しめる一本でしょう。
ただし、ワラワラと出てくる敵を薙ぎ倒すと言っても、
「三國無双」
みたいな爽快感を求めると、そこまで派手なゲームでも無いので肩透かしを食らうかも?
まあ所詮は海外ゲームですし、
4800円という価格に対するコストパフォーマンス
を考えると、この内容でも十分
と言えるでしょう。
あと一応、メッセージとかステージのクリア条件の指示とかも、当然ながら全部
英語ですので、
最低限の中学生程度の英語読解力が無いとクリアは厳しいかも?
まあそんなに難しい謎解きとかも無いのですが…
「
西暦2017年5月1日、東京都沖合にある浮揚型人工島の下、51mの海中に設けられた
飽和潜水仕様の海中プラットホーム型テーマパーク「LeMU」内にて謎の浸水事故が発生。
主人公を含む6人は、脱出手段や通信手段を隔絶された状況で海中へと取り残されて
しまう。
迫りくる浸水と水圧の恐怖、減少していく酸素や食料といった極限状態の中で、
彼らは何とか脱出の手段を探すが、減圧症や深海に潜む未知のウィルスまでもが
彼らを苦しめる。
彼らに残された「LeMU」崩壊までの時間は119時間…果たして彼らは無事に
脱出する事が出来るのか?
といった感じの設定の、
閉鎖環境を題材とした脱出物ADVゲーム。
KIDの人気シリーズ…では無いけど、
ユーザーの間では評価の高いシリーズ
である「infinity」
シリーズの3作目に当たる作品。
なんだけど…
3作目と言っても前作とストーリー的に繋がりが有る訳でもなく、
世界観というかノリをある程度引き継いでるかな?
って程度なので、前作を全く知らなくてもプレイには何の支障ありません。
ちなみに、設定だけ聞くとやたらとシリアスな内容のように思われそうですが、
そこまで重苦しい内容でもなく、
一応ギャルゲーという体裁を取ってる事もあり
ノリ的には比較的軽めの内容。
(いや全然軽い内容って訳じゃなくて、シーンによっては
無茶苦茶シリアスですが…)
ゲームのシステムは、
ごくごく普通のコマンド選択型のADVゲーム
なのですが、他に
無い特徴としては、最初に
主人公を『普通の大学生:倉成武』と『記憶喪失の少年』の
2人から選択する事が出来て、
各々の視点から「LeMU」での事件を見る事が出来る
と言うマルチサイト的なシステムとなっている事。
で、このゲームの感想ですが…
なんと言いますか、とにかく感想の書き難いゲーム
です。
正直言って
ゲーム自体は非常に面白かったですし色々と語りたい事もある
のですが、
シナリオが余りにも凝った作りになっている為、
下手な事を書くとスグにネタバレになってしまう
ため、迂闊な感想はかけません。
一応、大きなネタバレは無いように感想を書きますが、
本当にこのゲームの全てを
楽しみたいという人は、この先の灰色の文字は読み飛ばして下さい。
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
えーっと、若干のネタバレ覚悟で書かせてもらうとすれば…
ADVゲームっていうと、普通はシナリオをクリアする毎に徐々に謎が解き明かされていく
ってなもんなんですが、このゲームの場合はヒロインの一人のシナリオをクリアしても
謎が新たに提示されるだけで、プレイするたびにどんどん謎や伏線が張られていく…。
クリアする度に増えていく謎と高まる違和感に、『何なんだこのゲームは?』と
思わせておいて、最後の一人のエンディングを見る事で全ての謎が一直線上に
並んで、全ての違和感がキレイに解消されるというシナリオ展開は本当に見事の一言。
シナリオ上に何か仕掛けがあるゲームだ、というのは認識しつつプレイしていた
のにキレイサッパリ見事に騙されて、最後は『ああっ、そうかっっ!!』と膝を打つ思い
でした。
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
*****************************若干ネタバレ改行*****************************
正直なところ、
よくもまあこんなプロットというかギミックを思いついたなぁ…
と言うぐらいに非常に良く出来た話で、細かいツッコミ所も少なくは無いものの、
それを差し引いても
シナリオの完成度だけで評価すると満点と呼べるような出来
なのですが…
若干不満点を上げさせて貰うとすれば、
テキストのセンス(特にギャグのセンス…)
があまり良くない為、序盤は少々読むのに努力を要する
(というか、早い話が主人公がバカすぎてムカツク)
事と、あと
キャラクターの魅力がイマイチ乏しく『萌え』なり
『燃え』なりに感情移入し難いという点でしょうか。
ギャルゲーという体裁を取ってる以上、この2点の出来がイマイチというのは、
正直言って辛い…
逆にその2点さえクリア出来てれば、ホントに完璧なゲームになっていた
であろうにのぅ。
総評としましては…キャラの魅力の足りなさから、
ギャルゲーとしてはどうかな?と思う部分もある
ものの、それを物ともしない程のシナリオの面白さを持った作品
です。
プロットの凝り具合という点では、
今までに私のプレイしたADVゲーム髄一
といっても過言では無いでしょう。
あんまり書いちゃうと、またネタバレになってしまうので詳しい事は書けないですが、
未体験の方はこの『映画や小説では絶対に体験出来ないゲームならではのギミック』
の巧みさを、是非ともプレイして一度体験していただきたい
です。
ギャルゲーという事でだけ抵抗を感じている人は、その認識を捨てて一度プレイ
して貰いたい一本ですよ。
つか、このゲームってギャルゲーにする必要なかったんじゃ?
とかって思ったのは俺だけ?
一年中枯れることなく桜の花が咲き乱れる不思議な島「初音島」。
『他人の夢を見る(というか勝手に見せられる)』事と、
『手から和菓子を自在に作り出す』という、凄く変なんだけど全く役に立たない
超能力を持つ主人公:朝倉純一は、世話焼きの義理の妹に毎朝起こされて、
ドラマチックでは無いものの友人たちとダラダラと平和に毎日を過ごすという、
ごく普通の生活を送っていた。
しかし、彼が自分の通う学園の卒業を間近に控えた3月のある日、
6年前にアメリカに引越した従妹である『さくら』が突然初音島に
帰ってきた事を契機として、彼と彼の周りの何かが少しずつ変化を
はじめるのだった…
といった感じで、
PCで人気を博したちょっと不思議な設定の18禁ADVゲーム
「D.C.」
のPS2への移植作品です。
ちなみに「D.C.P.S.」と書いて
「〜ダ・カーポ〜 プラスシチュエーション」
と読むのですが、
ゲーム機マニア…でなくとも分かるぐらいに
冗談のようなタイトルですなぁ。
まあ、実際にネタで付けたんだろうけど。
ゲームの形式は、マップ移動型のADV
という最近のギャルゲーには一番ありがちなタイプのシステムで、
義理の妹と同居してたり、やたらとアピールの
強い幼馴染の従妹が居たり、学園のアイドル的存在から好意を寄せられたり…
とまあ
ギャルゲーのお約束を徹底的に踏襲したような設定
ながら、
キャラクターの個性が他のゲームに無い異色さ
を放っており…
『手から和菓子を自在に作り出す』特殊能力
を持つという
プロフェッサーXもビックリな主人公
の設定に加えて、
ヒロインの約半数が『エスパー』やら『ロボット』
やらの特殊能力を備えたミュータント&人間以外の存在
(といっても外見は概ね普通の人間だけど)で、
残り半分は恐ろしく個性的な性格を備えた変人
ぞろいという、
万国ビックリショー的な超独創的キャラ
のラインナップ。
ただ普通の常識的な設定の世界で、このキャラクター達が出てくると確かに
無茶苦茶不自然なんだけど、
『一年中桜が咲き乱れる不思議な島での物語』という
ファンタジー……というよりは、むしろ
『おとぎ話』的な世界設定とストーリー展開
が、その無茶苦茶なキャラ達と非常に上手くマッチング
していて、
学園物の体裁を借りたライトファンタジーとして素直に物語を楽しめる
のは、この作品の上手いところです。
物語を作る際に世界観の構築は大切だと言う事ですが、まさにソレを上手く
体現した好例だと言えるでしょう。
ストーリーに関しては、このジャンルではやや使い古された感のあるような、
王道的な展開の
『ちょっと笑えて、ちょっと泣ける良い話』
といった所なのですが、
シナリオも水準以上の出来ですし、演出やキャラクターの描き方も
非常に上手く、加えてテキストのセンスも良くてテンポ良く読み進められるので、
お約束を踏襲した内容ながらも十二分に楽しむ事の出来る内容
となっています。
また、
萌えのツボが非常に上手く押さえられているのも、ギャルゲーとして
ポイントの高い所です。
ただ、PS2版移植に際して追加された新キャラ
に関しては、作っている人間が
違うのか
キャラもシナリオも萌え要素もハッキリいってイマイチ。
(新キャラにも
若干一名、物凄いインパクトのあるキャラ
が居ますが…)
まあ、
『ベタ移植で終わらせずにコンシューマ向けに追加要素を入れて
ユーザを楽しませよう』という姿勢は買うのですが、書いてる人が違うせいも
あって、
テキストのセンスもイマイチだし、何よりも主人公の性格が
別人のようになったりしてしまうのはいただけないなぁ。
正直なところ
追加シナリオに関してはどうでもいいや…
って感じでした。
あと、やはり元が18禁ゲームからの移植だけあって、シナリオによっては
かなり無理矢理な感じにHシーンがカットされているのが分かってしまう
のは、如何ともしがたい所でしょうか。
まあ
ストーリーが大きく破綻するほどHシーンにストーリー
展開を依存したシナリオも無いので、そこまで不具合も感じませんでしたが…。
とまれ総評としましては、
ギャルゲーとしてはオーソドックスで目新しさは
無いながらも、基本的に非常に良く出来た作品です。
シナリオも及第点以上の完成度ですし、
キャラクターも可愛くて絵も綺麗
ですし、
ゲームのボリュームとしても十分過ぎるほどのボリュームが
あります
(つーかADV系のギャルゲーでクリアに
1ヶ月もかかったのは、このゲームが初めて…)
ので、
この手のジャンルが好きな人なら間違いなくお腹いっぱい
になるまで楽しめる良作
と言えるでしょう。
この手のジャンルが特に好きじゃ無くても、ギャルゲーの入門編としても
ちょうど良いレベルかな…とも思いますので、興味のある方は是非ともゲット
してプレイしてみましょう!
ただ、PS2版の追加キャラや新要素に関してはハッキリ言って微妙な出来なので、
PC版を既にクリアした事のある方は
無理にプレイする必要も無いかも?
移植に際して声優が変更になっているのも、賛否両論あるところでしょうし
のぅ…
あと、各キャラ別の感想に関しては、
ちょっとだけネタバレになってしまうので、隠し文字にて書いてみます。
(読む際は、メニューの「編集」から「すべて選択」
を選択し、文字を反転させて下さい。)
●朝倉音夢
主人公の義理の妹にして、主人公にほのかな恋心を抱く本作のメインヒロイン。
シナリオや演出は全キャラでも一番良く出来ていると思うんだけど、ゲーム
システムの仕様上、謎解き編である『さくらシナリオ』をクリアする前に
クリアしなければならないため、どうしても話の全体像が見え辛く、プレイヤーが
話から置いてきぼり感を感じてしまうのは辛い所。
また、もう一人のヒロインとも言える芳乃さくらのシナリオと表裏一体的な
関係にあるため、プレイヤーがどちらのキャラに入れ込むかによって、反対側の
キャラに対して、どうしても良い印象を抱けなくなってしまうというのは、
システムとしてどうなんだろう?
私は個人的には『さくら派』なので、音夢に対しては今ひとつ良い印象が
持てなくてのぅ…
●芳乃さくら
6年前にアメリカに引っ越した主人公の従妹、金髪ツインテールのチビッ娘。
音夢を表ヒロインとすると、裏ヒロインに当たるようなキャラクター。
音夢エンディングを先に観る事がこのキャラのクリアの条件。
ゲームの核心部分となる『枯れない桜』や初音島の秘密等の、メインシナリオ
本編の謎が解き明かされる『謎解き編的』な位置づけのシナリオに当たるので、
このキャラのシナリオを早目にクリアしておくと他のキャラのシナリオが
分かりやすくて良いかも?
●白河ことり
気さくで明るく他人の事に良く気が付く性格から、男女ともに対して人気が
ある学園のアイドル的存在の美少女で、実は人の心が読めるテレパシスト。
ノリの良い性格で主人公のボケにも付き合ってくれるのは良いのだが、
ゲームの中ならともかく、実際にこのキャラが側に居ると結構疲れそう…。
ストーリーとかは良い感じなんだけど、個人的にはキャラの性格にノリ
切れずに置いていかれた感じ。
それにしても、複雑な家庭環境を持つキャラの多いゲームだな…
●天枷美春
主人公の後輩で、音夢の親友にして幼馴染のバナナ捕食者(プレデター)。
エンディングを観るための条件として、さくらシナリオをクリアしている
必要がある上に、シナリオ分岐のフラグ立ても少々厳しいキャラ。
ちなみに美春のシナリオは、正確には『美春シナリオ』ではな『美春型ロボ
シナリオ』とでも言うべきかも…
ストーリー的には、所謂「To Heart」のマルチの亜流っぽい話なんだけど、
美春の人格を引き継いだロボっていうキャラの設定が上手く生きていて、単なる
二番煎じになっていないところが良い感じ。
忠犬のように明るく素直な性格は、個人的には結構好みのタイプです。
●水越眞子
サッパリしたボーイッシュな性格の主人公のクラスメイトにして、何の特殊能力
も持たず性格も極めて普通っぽい、このゲームで唯一(?)の『一般人』。
主人公とはフランクな関係で、いわゆるケンカ友達とでも言ったところ。
ストーリーに関しては、『単なる友達と思っていた相手を、とある事件を
きっかけとしてお互いに異性として意識していく』…とまあ、ボーイッシュ
系のキャラとしては超(*10)ありがちなコテコテのシナリオなんだけど、
ストーリーの上手さと臆面も無い萌えシチュエーションが、こっぱずかしく
も心地よいです。
個人的にボーイッシュキャラ好きという事もあるけど、このゲームの中で
一番好きなキャラ&シナリオだったりします。
ただ、このキャラのシナリオって『枯れない桜』の秘密も何も殆どシナリオ
に絡んでないし、別に「D.C.」じゃなくても良かったのでは?とか思ったのって
俺だけ?
あと、他のキャラに関しては『ここでHシーンがカットされたんだな』って
のが大体分かったのですが、このキャラに関してだけは本気で何処にHシーンが
あったのか分からなかったのですが…俺の気のせい?
●水越萌
水越眞子の1歳年上の姉で、おっとりした性格の天然ボケ系お姉さん。
何故かいつも眠そうにしており、眠ったまま木琴を叩きつつ学校への登下校を
行うという、とてつもない特技の持ち主。
鍋料理が好きで、いつも学校の屋上で眞子と一緒にお昼休みに鍋を作って
食べているという無軌道ぶりだし、寝坊して頻繁に遅刻したり午後から学校に
登校したりするし…ある意味学園一のアウトロー。
キャラは良く立っていると思うのだが、シナリオの方は個人的にはオチまで
釈然としないストーリーで、なんかなぁ?って感じでした。
萌先輩は、本当にラストで『変われた』のか…うーむ?
●鷺澤頼子
さくらシナリオをクリアしている事が出現条件となる、謎のネコ耳メイド少女。
「D.C.」の世界観がいくら何でもアリだからといて、そのキャラデザインはどう
だろう?って感じのキャラなので、もっとイロモノ的な話かと思いきや意外にも
シナリオとかがしっかり作られてて、逆の意味でちょっとビックリ。
シナリオも他キャラに比べると短くてアクマでオマケキャラって感じで、オチも
ご都合主義っぽい所があるものの、話自体は結構好きかも。
●胡ノ宮環(PS2版オリジナル)
主人公の許婚を自称する、謎の巫女さん転校生。
実は予知能力者とかって設定なんだけど、キャラ的に同じ超能力者である
ことりと被る部分が多く、そちらに比べると圧倒的にシナリオの完成度も
キャラの個性も劣っているため、どうにも見劣りしてしまう。
突然『巫女部』を作る(「朝霧の巫女」かよ!?)とかって言い出すヒロインの
行動も突飛過ぎて着いていけない感じだし、オチも『ふーん?』って感じだし、
なんか割とどうでもいいかも…
●紫和泉子(PS2版オリジナル)
主人公からみると、どうしても『ピンクのクマの着ぐるみ』にしか見えないのだが、
他の人からは普通の女の子に見えているという、謎のクマ少女。
見た目がまんま『ピンクのクマの着ぐるみ』という、ある意味、美少女ゲーム
最強のインパクトを誇る反則スレスレな感じのキャラ。
最初見た時に、『このキャラはギャルゲー的にどうなんだろう!?』と思った
りもしたけど、プレイしてみると意外にも可愛くて「クマでもいいや(笑)」という
気分になってしまうから不思議。
主人公が和泉子を見かけるたびに「クマだ!!」を連発するのが何か可笑しい。
シナリオは泣かせ系で月並みな感じだけど、まあまあ及第点。
むしろキャラのインパクトで押し切った感じか?
PS2版のオリジナルキャラでは個人的には一番お気に入りのキャラです。
でも、このキャラって『テレパシーが使えることりには正体バレバレなんじゃ?』
とかって思ったのは私だけですか?
●彩珠ななこ(PS2版オリジナル)
主人公の同級生で地味で目立たない存在の少女だが、その実は大人気の売れっ子
少女漫画家。
本編唯一のメガネっ娘なのだが、どうにもキャラが薄くて存在感が無い。
一応、ドジっ娘とかって設定も有るみたいなのだが、どうにも本編で活かされて
ないし…ストーリーも盛り上がりに欠けるため、クリアした後ですら全体的に
影が薄い。
なんか、割とどうでもいいキャラだなぁ。
つか、このキャラって別に「D.C.」のキャラである必要無いんじゃ?
●月城アリス(PS2版オリジナル)
主人公の1学年下で、おとなしくお嬢様風で人形のような外見を持つ少女。
いつもピエロの人形を抱いており、極度に無口で自分の意思を伝える際は
手にした人形に腹話術で喋らせる。
いつも学校の校舎裏で謎の花(?)を育てている。
どうにもキャラのディスコミニケーション度合いが過ぎる感じで、何を考えてる
のかサッパリ分からず、プレイヤーがヒロインに萌えも好感を抱けないままに勝手に
ストーリーが進むので、突然主人公がヒロインの事を好きだとか言い出しても
「何じゃそりゃ?」って感じで納得できません。
ヒロインが花を育ててた理由も、『なんだかなぁ』って感じだし…つか、
このオチなら、実は美春だけ居れば主人公は要らなかったのでは?とか思わなく
も無かったり思わなかったり…
このキャラも、基本的にどうでもいいヒロインだなぁ。
●霧羽香澄(PS2版オリジナル)
卒業パーティーの夜、深夜の校舎で出会った謎の少女。
つか、謎の少女が多いゲームだな…
さくらシナリオをクリアしている事が出現条件で、且つシナリオに入るための
フラグ立てが死ぬほどシビアという、全キャラ中最高難易度のヒロイン。
そのくせ、シナリオの長さは全ヒロイン最短で、ゲーム内時間で1日
(実時間で30分程度)という超ショートシナリオ。
短い上に怒濤の急展開で、主人公は殆どヒロインに積極的には関わらず
傍観している状態な為、プレイヤー置いてきぼりで感情移入出来ないままに
話が進む感が強い。
その割に、結構序盤でとオチが読めてしまうのは何だかなぁ…
難易度を考えたら、ハッキリいって無理してこのキャラのシナリオを見る
必要は無いかなぁ?
キャラデザは結構好きなんだけどねぇ。
●工藤叶(PS2版オリジナル?)
主人公の友人で、主人公・杉並を含む男子学生3バカトリオの一人で
ツッコミ担当…でも実は男装の女の子。
パソコン版でもキャラ自体は居たらしいんだけど、グラフィックは無かったのだ
そうで、今回晴れてグラフィックが付いてヒロインの一人に昇格したとか?
ことりの友人で、ことりシナリオをクリアしている事がシナリオ分岐の必須
条件。
話自体は割とありがちな設定ながら、ラブコメとしてはなかなか良く出来て
いて面白い。
PS2版オリジナルキャラの中では及第点のキャラかな?
ちなみに全キャラのエンディングを見ると、メニューに「D.C.」という項目
が追加され、コレをプレイすると本編メインの初音島の謎の『謎解き編』みた
いな事をやってくれます。
まだ全キャラのエンディングを見てない人は、全キャラクリアを目指して
頑張って下さい。
主人公の入江嵩児は、BBCテレビに勤める入社2年目の若手新人アナウンサー。
彼は日々、TV局の仕事へと情熱を燃やし生活を送っていた。
しかしある日、彼は自分の上司として慕っていた瀬田チーフが、局長との過去の
確執から中東へと左遷されそうになっている事を知る。
チーフの左遷を止める手立ては唯一、局長の提示したある条件を
クリアする事のみ。
しかし、その条件とは『チーフの企画した次の特番で視聴率30%
以上を取る』という無茶な物だった…
主人公はチーフを救いたい一心から、同僚と一緒に『チーフが過去に担当し、
局長との確執の元となったある事件』の調査を進めるが、やがてそれは
主人公が偶然友達となった超大物アイドルである砂根 太陽をも巻き込んで、
大事件へと発展していく…
といった感じの、
サスペンスドラマタッチのアドベンチャーゲーム。
ゲームのシステムとしては、
一日の何回かの行動決定で移動先を選択し、
お目当てのキャラとのイベント等を楽しみつつ、時折出てくる選択肢を
選んで好感度を上げていく…という、
「To Heart」辺りから受け継がれる
ごく一般的なADV系ギャルゲーのシステム
なんですが、このゲームの最大の特徴は…
キャラクターが全員『男』
(それも『耽美な美少年』とかじゃなくて、基本的に『男』)
だと言うこと。
それもその筈で、このゲーム元々は業界初の
『ゲイ専用アダルトソフト』
(注:最近流行のボーイズラブ(BL)系とかではなく
『ゲイ専用』って所がポイント)
として発売された前作「炎多留」
の続編にあたる
18禁タイトルのコンシューマ向け移植作品
だったりする訳です。
そんな訳で、登場するキャラはとにかく男
、攻略対象キャラも全員男、
移動して会うキャラも男、
脇キャラもゲストキャラもひたすら全員男、
冗談でも主人公の妹とかぐらい居ても良さそうな物なんですが、それすらも
全く無しで、そもそも
フルボイスのADVゲームなのに声優が男の声優以外
出て来ません!!
(あ、でも某キャラの少年時代の声は女性の声優がやってたか?)
まあ、それでも
『別に登場キャラが男しか居ないからって、
そんなに大げさに騒ぐ事でも無いんじゃ?』
と思われるかもしれませんが…
そこはそれ、元々がゲイ専用ゲームとして企画された作品
なだけに、
恋愛ドラマの台本を片手に台詞合わせ
(もちろん主人公はヒロイン役の台詞)に付き合わされたり、
訳ありの売れっ子アイドルが
自宅に突然転がりこんで来て同棲する
事になったり、
先輩と一緒にお風呂に入って背中を流しあったり
、といった風な…
『普通そのシチュエーションは美少女が相手だろ!?』
っていうような、
一般のギャルゲーにありそうなシチュエーションを、
全部『男』相手に展開してくれる
(しかも主人公は妙に嬉しそう)ので、
長時間プレイしていると
、健康な男子だと
『自分が何か恐ろしい間違いを犯している』
ような感覚に陥ることウケアイです。
まあ、
PC版と違って『男同士の濡れ場』が無いだけマシ
ですが…
(それでも、褌一丁で裸祭りに参加するシーンのCGとかは、
ちょっと辛かった…)
しかし
ホモ臭い部分はさておいて、ストーリーの
方は以外にも普通に面白く、2時間もののサスペンスドラマ的なノリの
『陰謀』や『謎』の渦巻く物語を、
『努力』と『友情』で乗り切り『勝利』を手にするという
展開は、コテコテながらも熱いもの
があり
ラスト付近では胸に熱いものが
込み上げてくることウケアイです。
はっきりいって、その辺の半端なギャルゲーなんかよりも全然良く出来て
います。
で、総評としましては、
ごく普通に面白いアドベンチャーゲームです。
男しか登場しないと言う事や、
妙にホモ臭い展開さえ我慢出来れば、男性の
プレイヤーにも結構お勧めの一本です。
TVの2時間特番ドラマ等で、熱血新入社員が頑張って逆境を乗り越える
といったような
サクセスストーリー系の話が好きならば、結構ハマる
かもしれません。
SIMPLE2000シリーズと言う事で価格もかなり安くていい感じ
ですし、
熱いドラマが見てみたい人は買ってみても損は無い
でしょう。
ただ、基本的にこのゲーム、
ギャルゲーADVのギャルの要素を男に置き換えた
ような内容
なので、当然のように
仲良くなったキャラとの『個別エンディング』
があったり、
クリアしたご褒美に『グラフィック鑑賞モード』とかが
見れるようになったり
する訳ですが、
むさ苦しい男のイベントやCGばっかり
見せられてもなぁ…
って感じで、コンプリートしようという気がイマイチ起こらないのは俺だけですか?
(他に、どのキャラでクリアしても
『基本的にメインのストーリー展開は
一本道』っていうのも、繰り返してやる気を削ぐ一因ではあるのですが…)