サッカー本を読もう

 ワイワイのサッカー本ライブラリーから、自己中心的読後感を書いてみました。アルビ関係の記述があるかないかが評価の分かれ目なのはお許しをいただきます。

☆☆☆☆ -1

☆☆☆☆ -2

アルビ度の見方

(アルビ度はbakuの個人的な評価です、思い違いはお許し下さい)

★★★★ ほとんどアルビの内容で埋め尽くされたアルビサポの為の本 

★★★☆ アルビの記述が章立てで記載されている、または本のテーマの中で重要な位置を占める

★★☆☆ アルビのゲームまたは元・現アルビ関係者(選手・スタッフ)がかなり本の中に登場する

★☆☆☆ 元・現アルビ関係者(選手・スタッフ・チーム)が本の中に少し登場する

☆☆☆☆ 残念ながらアルビ関係の記述は一切無い


 敗因と         

作者・編者

金子達仁、戸塚啓、木崎慎也

出版社

光文社

初刊

2006年12月20日

本体価格

1575円

アルビ度

 2006年W杯でジーコJAPANは期待されながらも予選リーグで敗退してしまったが、なぜ負けてしまったのか、チームの状態はどうだったのかを、詳細にたどり分析した本。特にチームを率いたジーコはどう指揮を執って、チームにどう影響したのか。最大のキーマンであった中田はチームの中でどういう立場にいたのか、内部崩壊とも見える状況の中でチームの力は発揮されたのか。読み出して、日本で応援するサポーターとドイツで試合をするチームとのかけ離れた距離感を感じてしまった。06年W杯の総括本としては最も優れていると思われる。

 アルビ的には、代表選手がいなかったからどうしようもないよね。10年W杯では、新潟から代表選手が選ばれて活躍してくれれば★はどーんと増える予定。

 

☆☆☆☆ 


 オシムがまだ語っていないこと         

作者・編者

原島由美子

出版社

朝日新書

初刊

2007年6月30日

本体価格

735円

アルビ度

 オシムが代表監督になってオシム本はやりだが、オシムの深い思慮と冷静な分析にもとづいたその言動が読者を魅了することこそがオシム本の魅力。「私が選手にミスをするなと言えばそれはプレッシャーになるだけ」「大事なのはミスを受け入れて正すパワーがあるか、素早く修正する判断ができるかどうか」と言ったくだりは、中間管理職として人を使う立場のお父さん達には、ビジネス書としても読める。

 著者は市原時代のオシム番記者。アルビ的には反町元監督がコーチとして名前が出る程度で、★には足りない。

 

☆☆☆☆ 


 日韓サッカー文化論         

作者・編者

廬延潤(監修:二宮清純)

出版社

講談社新書

初刊

2002年4月20日

本体価格

660円

アルビ度

 Jリーグが始まった1993年、初の韓国人Jリーガーとなった廬延潤の自伝的日韓サッカー比較論。当時韓国にKリーグがありながら海のものとも山のものともつかないJリーグに、なぜ韓国代表の選手が行くのかと国賊のように扱われたという日韓の文化的歴史的背景は重い。親に仕送りをするために回転寿司をよく利用したらしいが、プロサッカー選手がなぜ回転寿司にと奇異の目で見られたくだりは日本人の一律な思いこみを感じる。

 韓国式サッカーの練習はボールを蹴るよりひたすら走る。廬もつらくて逃げ出して殴られたそうだ。どうりで韓国代表のスタミナはすごいわけだ。

 

☆☆☆☆ 


 新・サッカーへの招待         

作者・編者

大住良之

出版社

岩波新書

初刊

1998年4月20日

本体価格

640円

アルビ度

 まず岩波新書というのが格調高い。それだけに内容も期待を裏切らない。英国でアソシエーションフットボールとして始まったサッカーの来歴、サッカー観戦をする上での理解としてルールと戦術、スポーツ界最大のイベントW杯の意味など、サッカーに関する知識が充満である。サッカーのルール変更が常に点を取らせてゲームを面白くさせるためのものだったというくだりは、「本当かねー?」と我がチームを振り返ってしまう。

 ボランチの説明の項で「山口素弘」がほんのちょっと紹介されているが、これをもって★ひとつにするには弱い。それにしてもbakuが学生の頃、岩波新書って150円くらいだったと思うけど・・・・、年が分かる(笑)。

 

☆☆☆☆ 


 いつかどこかで。         

作者・編者

金子達人

出版社

文藝春秋

初刊

2000年8月30日

本体価格

1333円

アルビ度

 金子達人の本は好きだ。彼がスポーツを通して成し遂げる人を尊敬し、ジャーナリストとしてどれだけ彼らの思いを聞き出せるか、伝えられるか常に思い悩み、時に落ち込みながら書いているからだ。

 この本はサッカーだけでなく競馬、野球、柔道、相撲と彼の広い交友関係に基づいたエッセイ集だが、私はこの本をスポーツジャーナリストを目指す人が読むべきだと思っている。「スポーツ選手がどんなライターに心を開くか、それは自信ではないか?」と語る金子の言葉は、一般マスコミ記者と一匹オオカミである日突然仕事が無くなるかも知れないフリーライターの立場の違いをうかがわせて興味深い。

 

☆☆☆☆ 


 心のゴールにシュート 千葉県盲学校寄宿舎チーム「ペガサス」の挑戦        

作者・編者

鳥飼新市

出版社

第三文明社

初刊

1994年4月8日

本体価格

1200円

アルビ度

 目をつぶって走れるか、どこから飛んでくるか分からないボールを蹴り返せるか。私にはとても怖くてできない。視覚障害の子供達だって同じことだ。ましてサッカーの場合は接触プレーがつきまとう。はじめは嫌がる子供達にサッカーを教え、いかに視覚障害サッカーのルールでとは言え絶対勝てっこない(子供達はけなげにも「勝とう」と言うのだが)クラブチームとの対戦までしてしまう千葉県盲学校寄宿舎チームと霜鳥先生の11年間の物語。当然スムーズに事が運ぶ訳はない、怒鳴られ、逃げ回りしていた子供達がまがいなりにも試合ができるチームに育っていく努力を知ると、「この子達も宿舎を出れば社会の荒波に漕ぎ出さなければならない」と言う霜鳥先生の深い愛情を感じるのです。

 

☆☆☆☆ 


 サッカーのルール スポーツシリーズ        

作者・編者

安田一男・上野俊幸

出版社

成美堂出版

初刊

1998年7月10日

本体価格

600円

アルビ度

 「オフサイドって何?」サッカーを見始めた頃の私はサッカーのルールを良く知らなかった。審判に文句の一つも言うのが観戦の楽しみだと思うわけではないが、ルールの疑問を抱えたままでは試合を見ても面白さ半減である。そんなわけでライブラリーの中でも最も早い時期に買った本の1冊。しかし、この本で全てが解決している訳でもない、12条「反則と不正行為」なんかいくら読んでも生観戦との乖離に頭を抱えてしまう。

 

☆☆☆☆ 


 浦和レッズ絶対主義  

作者・編者

山中伊知郎

出版社

長崎出版

初刊

2003年1月10日

本体価格

1400円

アルビ度

 2002年レッズがナビスコ『準』優勝をしたときのことを中心に、100%サポーター目線で書かれている。準優勝で本が1冊出てしまうところがレッズのレッズたる所以だと妙に納得してしまう。しかし、レッズと言えば福田。やっぱり福田中心に展開するのは致し方ない。それほど福田はミスターレッズだったと言う事。1999年J2に降格する広島戦での福田の「史上最も哀しいゴール」と言われる延長Vゴールは、サッカーサポーターとしてアルビサポの自分が読んでも哀しくなる。

 

☆☆☆☆


 FOOTBALL DREAM 鹿島アントラーズ栄光の10年  

作者・編者

鹿島アントラーズFC

出版社

ベースボールマガジン社

初刊

2001年10月10日

本体価格

1714円

アルビ度

 1992年から2001年までの鹿島アントラーズ10年の記録。まあ、人気チームだし、史上初の3冠チームだし、こんな本もありかなあと思う。10年間の全試合のResult、選手名鑑もついて、発売時は茨城県ではベストセラーになったんだろうなと思う。新潟も優勝したらこんな本が出るかなあ。

 

☆☆☆☆


 栄光への誓い 水沼貴史蹴球対談  

作者・編者

水沼貴史

出版社

ぴあ

初刊

2002年5月25日

本体価格

1400円

アルビ度

 これも2002年W杯本の1冊と言える。2001年ぴあ誌上での水沼貴史の連載対談をまとめたものだが、水沼自身が代表プレイヤーだったと言う事もあって、選手の目からの問いかけが一般ジャーナリストの変に理屈っぽい質問と違って選手もリラックスして対談している印象を受ける。明神の「ファーストタッチが変だと前半引きずるタイプ」なんて発言を引っ張り出したりするのは、水沼ならではと思っております。

 

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 サッカー大事典        

作者・編者

週間サッカーマガジン

出版社

ベースボールマガジン社

初刊

2001年7月20日

本体価格

3000円

アルビ度

 「あいうえお」順に引ける本当の事典、全574ページに世界のサッカーが網羅されている。釜本邦茂と中田英寿は載っているが、永井良和山口素弘は載っていない。この例で、この事典に何が載って何が載っていないか、だいたい分かってもらえると思う。当然「あ」の項に「アルビレックス新潟」は載っていません。

 

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 ワールドカップを2002倍楽しむ事典        

作者・編者

橋本孝幸

出版社

小学館

初刊

2002年5月20日

本体価格

781円

アルビ度

 こういう本は生ものだから、12月25日のクリスマスケーキみたいに2002年W杯終了と共に役割を終えてしまった。お決まりの用語の解説や各国チームの紹介いい男ランキングなど、W杯フィーバーの時はこのたぐいの本が書店に山積みだったですね。

 

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 笑う2002 よしもとサッカー大事典 ワールドカップ編   

作者・編者

蔵野孝洋

出版社

河出書房出版

初刊

2002年4月20日

本体価格

1300円

アルビ度

 2002W杯のときは日本全国誰もがサッカーファン、サポーターになった。そんなわけでサッカー経験者はステータスが上がり、サッカー本も何でもアリで売れたものだが、抜け目のない吉本興業もサッカーっぽい知識と技能を持つ社員(タレント)を総動員して出版したのがこの1冊。まあ、ペナルティのワッキーが市船で選手権に出たあたり結構凄かったりするのだが、サッカーをネタに芸人を売ろうとしているのは見え見え。しかし、芸人達が結構マジにサッカーを語っていたりするのは結構好感度アップなのです。

 

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 情熱とお笑いの間に 2002年ワールドカップ名場面&名キャラクター集        

作者・編者

ケン・ファウソ

出版社

アミューズブックス

初刊

2002年8月8日

本体価格

1000円

アルビ度

 2002年W杯の写真集は色々出た。正統派はJFA版だが、瞬間を切り取った映像は必ずしもゲームの緊迫感や熱さを表現しない場合もありうる。つまり真剣になればなるほど滑稽に見える事もあるという事だ。そんな瞬間ばかりを集めて吹き出しをつけた写真集がこれ、ドイツGKのカーンがよろめきながらボールを追う写真はまさにゴリラがバナナを追いかける姿に見えて笑ってしまう。

 

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 サッカーおばかさん         

作者・編者

カトリーヌあやこ

出版社

新書館

初刊

2002年6月10日

本体価格

680円

アルビ度

 2002W杯にあわせて「世界のサッカー選手ってこんなにカッコいい人がいっぱいいるのよー」と、少女漫画チックにサッカー選手を紹介したオモシロ本。アカシカ(鹿島)の小笠原、本山、中田、柳沢、鈴木、秋田、名良橋をホストクラブ風に紹介したりするのは思わず笑い転げてしまう。選手の特徴を捉えながら実際以上に美男子に描くテクニックはすばらしい。W杯で突如頭角を現したコミック作家だと思うのだが、実は私が知らないだけの事かもしれない。(娘は「結構有名だよ」と言っている・・・)

 

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