負けられない試合のプレッシャーにチーム沈黙

4月29日 12:00

新潟市陸

主審

真殿

観客

941人

アルビレックス新潟
4節
伊賀FC
1
0
前半
1
3
0
後半
2
No
名前
S
G

No
名前
S
G
21

諏訪江利乃

0

GK
1

大野摩耶

0

2

田中桜

0

DF
4

池内理沙

2

3

井上光保

1

7

村上真理

0

18

山本亜里奈

2

9

小野鈴香

0

18

永留かおる

0

4

東山真依子→江橋桂

0→0

MF
6

清原祐子→山科花恵

0→0

14

川村優理

2

10

宮本ともみ→菊池由香利

1→1

10

上尾野辺めぐみ

2

12

吉原愛→鈴木綾

0→0

17

詫間美樹→口木未来

1→0

16

堤早希

2

49min

9

牧野愛美→野村千恵子

1→0

FW
11

村岡夏希

3

64min

11

中嶋未来

2

19

大歯裕子

3

43min

26

吉田瑞季→斉藤友里

6→0

22

橋本泰子

SUB
25

磯上まみ

13

深田未央

17

立岡幸子

24

波田谷灯子

GK10/CK6/FK17

17

0

TTL

GK15/CK8/FK27

10

3

試合前

 共に勝利のない両チームだけに、この試合での勝利が今後リーグを戦う上で大きいことは、選手もサポーターも骨の髄まで感じている。それにしてもお客さんの入りが少ないが、3時からトップチームの試合があるだけに致し方ない部分もある。

 事情はあるのだろうが、なでしことJリーグ同日開催は無理がある。それにしても暑い。まだ4月というのに30度近いコンディションを吉とするか凶とするか、先取点がものを言う試合になるだろうと、こちらは冷えたビールで喉を潤す。

前半戦

 この試合にかける意気込みは伊賀も同じ。開始早々光保のクリアを桜と愛美がゆずったところさらわれ、クロスに合わされてゴールに「ヤバイ」とスタンド凍る。幸いオフサイドに救われたが、その後も主導権を握られこぼれ球をひろうのは圧倒的に伊賀。

 攻撃を早くして相手を攪乱したい新潟、13分、FKをメグワンタッチでつないだところ未来にファールで再びFK、この早いリスタートで吉田が受けてクロスを入れるが、キーパーキャッチ。20分、愛美がためて光保が受けて上がるとつないだメグのクロスに殺到するが相手DFが僅かに早い。ビッグチャンスだった。

 26分、メグから愛美、戻したところ優理のミドルはキーパー正面、近くで打てずラインを上げたい新潟必死に踏ん張るが、伊賀も新潟の右サイド光保を狙い撃ち。前線が戻ってそこはしっかりケアするが、ハラハラは続く。

 41分、メグマークをかいくぐってワンツーでダイレクトに裏を狙う未来に通すが、シュートは枠の上、前半最大の決定的チャンスを逃す。

 このまま行くかと思った43分、優理がブロックに行ったところ交わされ大歯に通されるとそのシュートが伊賀の先制点。0−1で前半が終わる

HT

 必勝が約束されていた分固くなったか、ボールを拾ったのは伊賀。結果的に全体の流れは伊賀だったが、何とか持ちこたえて早いパス回しから攻撃の形も作りなが、守備のミスから失点。何とも不完全燃焼の前半戦だった。

後半戦

 トップ下のメグと右サイド愛美の先輩後輩コンビで再三打開をはかったが、そこは相手も承知のこと。ならば左の詫間はと思った後半開始早々、メグから受けた詫間がためてると、上がった未来に通る。ブロックに入るDFを交わしての決定的シュートはまたも枠の上。ーーァとため息。

 ところが3分、カウンターを追った優理がファールで正面20mのFK。これを堤がしっかり決めて0−2。集中集中と声が出る伊賀に対して、追う新潟の声が出ない。気持ちで押し込まれると勢いは伊賀、8分にもシュートがポストに蹴られるラッキー。

 何とか流れを引き戻したい新潟、中でもメグが前線に張ってドリブル突破、スルーパスとゲームを作る。そして11分、スローから優理ダイレクトに浮かせたボール、メグ倒れ込みながらのボレーシュートは惜しくも枠を超えて頭を抱える。

 1点取れば流れは変わると押し上げる新潟に対して伊賀は守りを固めてワンチャンス狙い。20分、それがはまった伊賀に裏を取られて0−3。伊賀は守りに徹するだけで戦術がシンプルになると、さらに攻めあぐねる新潟。下を向く新潟の選手達の声は聞こえず、伊賀の選手の声ばかりが響く。

 悲しい残り25分、それでも何とかしたいメグ、愛美、吉田、優理と最後のエネルギーを絞り出してゴールを伺うと何度かチャンスは作ったが、疲れは精度を奪う。結局長いロスタイムも選手達の疲れを増しただけ、ノーゴールのまま試合は終わった。

試合後

 試合終了の笛を聞いて肩を落としてうつむく選手達のわきで、伊賀の選手は飛び上がりハイタッチで喜びを爆発させていた。

 気になったのは2点を取られた所で選手が意気消沈してしまったこと。サポーターもガックリ来たのは確かだが、ベンチまで消沈してしまったように感じたのは私だけだろうか。ピッチの選手達は、パニックに陥り何をどうして良いのか分からなくなってしまったように見えた。その結果5分後の3失点目だとしたら、やりたいゲームができなくなった時にチームをどう落ち着かせるか、ベンチワークが問われた試合だった。

 伊賀のベンチは追加点の後も選手を激励し、声が途絶えることはなかった。それがこのゲームでの違いだとしたら、サッカーは足と頭でやるだけじゃなくて、口(声)も大切だと感じる試合だった。