敗戦も後半は別チームの勢い、点差以上の手応えと期待を見た開幕戦

4月12日 12:00

駒場スタジアム

主審

深野

観客

2023人

アルビレックス新潟
1節
浦和レッズ
1
0
前半
3
4
1
後半
1
No
名前
S
G

No
名前
S
G
21

諏訪江利乃

0

GK
1

山郷のぞみ

0

2

田中桜

0

DF
3

矢野喬子

2

3

井上光保→深田未央

0→0

5

百武江梨

0

4

東山真依子

0

7

岩倉三恵

0

5

江橋桂

0

22

土橋優貴

0

14

川村優理

1

18

山本亜里奈

0

MF
8

高橋彩子→森本麻衣子

6→0

23min、32min

13

庭田亜樹子

1

14

保坂のどか→安藤梢

1→2

65min

18

柳田美幸

0

9

牧野愛美→野村千恵子

1→0

FW
9

北本綾子

5

14min

10

上尾野辺めぐみ

2

52min

21

松田典子→木原梢

3→0

11

中嶋未来

1

20

口木未来→斉藤友里

1→0

22

橋本恭子

SUB
16

小金丸幸恵

23

塩谷真理

19

若林エリ

GK16/CK1/FK4

6

1

TTL

GK3/CK11/FK13

20

4

試合前

 開幕戦の楽しみは色々だ。オフシーズンで選手はどれだけ成長しただろうか、新人選手は活躍できるだろうか、新監督はどんな戦術でのぞんでくるのだろうか。ワクワクしながら浦和駅を下車、駒場スタジアムへ向かう。さすがレッズの街、道沿いにはレッズを応援するバナーが並び、誇らしげにレッズ旗を掲げる住宅もある。ここはアウェイだと心の底から感じる。

 

(浦和駅から駒場スタジアムへの道にはレッズのバナーが)

 試合開始1時間半前に到着すると、赤いレプリカのサポーターがすでに数百人列を作る。それでも新潟だって100人がスタンドを埋めたから、アウェイを考えればこちらも熱い。

 サッカー観戦と言えばビールが定番のワイワイ、ビールなくしてサッカー観戦の楽しみは半分以上が無くなるというもの。ところがアルビサイドに売店がない。その割りにはレッズのサポーターはしっかりビールを飲んでいるではないか。

(レッズサポはレディースにも熱い、トップさながらの応援がここにもあった)

 アルビのレプリカを着てスタッフさんに「売店どこですか?」と聞くと、レッズ側メインスタンドの中だという。さすがにそこへ買いに行くのも気が引けるので「じゃ、結構です」と告げると、「ようこそいらっしゃいました、私が一緒に行きますからどうぞ」とこれが最大級のホスピタリティー。結局ユニは脱いだが、レッズサポの列に交じってレッズの赤い紙コップにkirin一番搾りを買うことができた。実に感謝感謝である。

前半戦

(柳田にボールをあずけて突破をはかるレッズ、対応した江橋も1本もシュートは打たせなかったが・・・)

 スタメン発表はDF6人とFW3人の変則。結局は、4バックを左から桂、亜里奈、桜、光保、守備的中盤に口木、優理、東山、攻撃的中盤に未来、愛美、1トップメグといったポジション。キーパーは諏訪だったが、大友はけがらしい。一方レッズはGKに山郷、矢野、柳田といったおなじみ代表メンバーが顔を揃えるが、安藤の名前がない。温存策であろうとも、ほんの少し「ヨシ」と思う。

 試合開始早々、レッズの猛攻にさらされる。右往左往するうちに選手全員が自陣に張り付いて、必死の守備。14分、下がって守備についていた未来のファールでレッズ右25mのFK。これをゴール前北本が合わせてアッという間に0−1。

 気を取り直す間も与えず、サイドを広く使ってガンガン攻め込むレッズ、ボールを追いかけるメグがファールで、今度はレッズ左25mのFK。今度は高橋が直接入れて0−2。新潟サポ、それでも声を上げて選手を鼓舞する。

 

 

(FKを直接決められガックリ肩を落とす選手達)

(ゴール前ボールをクリアしきれず、高橋に押し込まれて3失点目)

 レッズコーナーキック、諏訪がパンチで落としたが中途半端、桜必死に蹴り出すが詰めてきた高橋が押し込んで混戦の中三たびの失点で0−3。

 レッズペースのゲームが延々と続くと、余裕が生むのは隙と小休止。徐々に新潟も前戦に押し上げる。中でもトップのメグはポストプレーや前戦でのキープと打開を試みるが、メグにボールが入るとレッズも2人3人と囲い込む。

 残り10分、後ろが前を追い越すプレーも見せたが、0−3のまま前半が終了した。

HT

 ハーフタイムにはReds Monkeysなるチアが登場、レッズサポと共に「Lets Go 浦和、ちゃっちゃっ」と盛り上がる。その間もアルビサブメンバーもピッチに現れず、奥山監督の闘魂注入に思いを致す。

 

 

(たくさんのサポーターが新潟からも駆けつけ声援を送った) 

後半戦

 レッズ、保坂を下げていよいよ昨年の得点王安藤梢登場、「まだやる気かい・・・」。一方新潟口木out、期待の高校生ルーキー斉藤が入る。

 前半とうって変わって組織的対応が良くなったアルビ、ラインを保ちながら守備でボールが奪える。6分、この日初めてのCK、レッズのクリアボールを斉藤拾ったところでファールを受け、正面25mでFKのチャンス。ここに未来が動かしてメグが低い弾道で蹴りこむと、山郷の左に直接決まってとうとう新潟の今季初ゴール。待望のゴールに選手もスタンドも沸き上がる。

(今期初ゴールは代表キーパー山郷を這いつくばらせるメグの弾丸シュートだった)

(孤軍奮闘メグにボールが入るとアッという間に囲まれてしまう)

 俄然勢いを増すアルビ、未来が裏を取ると1対1、このシュートは山郷が止める。前半とはまるで別のチームだが、レッズも黙ってはいない。左右を広く展開してアルビの守備のほころびを作ってはシュートまで持ち込む、前半同様のらしさを見せる。14分の攻めには逆サイドの振られた諏訪が良く足を残してこれをブロック。

 このあたりから東山がトップ下気味に上がるとメグがマークを引き連れてスペースを作る。

(万事休す、安藤のゴールで事実上息の根は止まった)

 しかし22分、素早くボールをつながれ最後は安藤のゴールで1−4。勢いを増すレッズに桜、光保が体を張ってゴールを死守。

 お互い疲れが見える30分、前戦の守備でボールを追った愛美out、野村in。レッズも松田out、木原inと攻撃の選手をフレッシュにしての真っ向勝負。しかし、ボールを追った分だけ疲れはアルビにジワジワとのしかかと、孤軍奮闘メグが相手を3人4人と引き連れて前に運ぶがここに絡める選手がいない。

 41分、レッズ北本決定的なカウンターに、諏訪ファインセーブを見せると、レッズここで守備固めの交代。そのまま譲らず試合は終わった。

 

 

(後半出場の斉藤友里、高卒ながらセンスの良いところを見せた)

試合後

(杵島があらわれて選手達の歓談が見えた)

 メグの1トップはサプライズだったが、前でボールをキープして押し上げを待つには選択として理解可能。しかし、いかんせん小兵のメグがヘッドで競り負けるのを見ると上背のある塩谷当たりと2トップが組めればと思う。江橋が左サイドバックで見せた上がりの積極さは良かったし、右アウトの東山が細かくポジションを替えて攻撃にからんだのは、この手もあるなと思わせた。新人選手では斉藤が後半から入ってセンスのあるところを見せたし、GKの諏訪も後半はファインセーブを連発してキーパー争いもチームには嬉しいことだ。

(試合後レッズサポ数百人が行列を作っていたには、柳田選手からグッズのプレゼントがあった、ワイワイも欲しかった)

 結果は1−4と大敗と言っても良いゲームだったが、前半と後半はまるで別の試合だった。後半だけ見れば1−1のドロー。奥山監督も格上レッズに真っ向勝負を挑んでの結果だけに昨年とはひと味違うアルビを見た思いがした。

 試合後の正面玄関には昨年退団した杵島が激励に訪れ旧交を温めていた。また関東出身の選手が多いだけに選手のご家族も差し入れを持ち込んでのつかの間の団らんもあった。ゲームの手応えとリラックスが、次節TASAKI戦の勝ち点に花開くことを多いに期待させる好ゲームだった。

 試合前レッズの売店に案内してくれたボランティアスタッフさんとも、「またお会いしましょう」と気持ちよく握手をして別れたワイワイには負け以上に得るものも多い試合だった。