以下の発言は ライター 今井亮一氏のサイト『交通取締りに“NO!”といえるBBS<別館>』への

投稿の控えを再編集せずにそのままコピーしたものです。

タイトル: 松本サリン事件について
投稿者: Initial_P
投稿日: 9月 6日(水)

 


サリンを製造した犯人であるかのように報道された無実の河野義行氏は、報
道を真に受けた一般市民から悪質な嫌がらせを受けました。逮捕された河野
義行氏は警察の強硬な取り調べを受けるが、やがて無実が判明し釈放された。

この事件には大雑把に次の三つの問題点があります

1.決めつけ捜査の危険性を認識しない警察
2.警察発表をそのまま垂れ流すマスコミ
3.報道を鵜呑みにしてしまう大衆

ここでは3.に注目します。
河野義行氏はイタズラ電話を中心とした嫌がらせに心労を募らせたそうです
が、匿名のイタズラ電話の加害者は'権威ある'マスコミの報道を何の疑問
もなく'事実'としてそのまま消化した視聴者です。

★悪人と思しきものを盲目的に攻撃して自分の正義をかみ締める
★他人の不幸を見て自分の幸せを実感する

こうした卑しい喜びは自分では気付かずに味わっているものです。

批判されることを恐れて大勢を占める意見(主としてマスメディアが作って
いる)に流されることに知らず知らずのうちに慣れてしまうと、真実やホン
モノを自ら推し量ることを忘れてしまうことがあります。

このような"寄らば大樹の陰"的発想に疑問をもたないでいると、大樹の陰
から離れて批判されることに臆病になっていきます。
そうした人々には自らの責任で組織を統制したり、リーダーシップを発揮す
ることはできずに事勿れ主義にはしります。

お役所や大企業の幹部が批判の矢面に立たされる危機を感じると、シラを切
り通したり、証拠を隠滅したり、部下のせいにしたり、なり振り構わず責任
逃れをするのはこうした狭量で無責任な自己防衛に原因があります。

日本人は他人の問題を自分の(社会の)問題として捉えることが不得手

といわれる所以も"寄らば大樹の陰"的発想にあるのかもしれません。