見た目が掟だ!  
 

 朝会社に行きがけのバスの中で、暇だったので斜め前のおじさんが読んでる本を覗いたら、
これが結婚式のスピーチ文例集だった。
ご承知かとはと思いますが、スピーチ、こいつは結構難しい。
手短に(これ大切)、真心こめて、人の心を打つという、三重苦?を目指さないといけない。
まあそれはいいとして、ちょうど私の目に入ったページのタイトルが

「新郎新婦の共通の友人(女性)用〜面食いの汚名返上篇」。
つまり新婦は面食いだったけど、結局は顔とかより実をとってこの旦那さんを選んだト、
考えようによってはかなり失礼とも言える内容。
それもイイとして、私はちょっとぎょっとしたわけだ。
「…面食いって汚名なのか」。

 私は自他共に認める面食いなのだ。もうとにかく見た目にヨワい。
ポイントとしては、
(1)目もと涼しげ、できれば奥二重か一重 
(2)やせ型筋肉質、ただしひょろひょろじゃいや
(3)口元はきりっとしてて、かつ端っこが上がってる、唇は薄くても厚くてもいいけど 
(4)尻がかっこいい、でかい尻(野球尻という)及びぺたんこ尻はダメ
(5)安っぽい雰囲気がない 
(6)指、爪の形が長くてきれい 
とまあ、うるさいことこの上なし。
 こんなんいるのか、とお思いでしょうが、結構いるのよねーこれが。
かっこいい男は世に尽きまじなのであった。人生って素晴らしい。
 とはいえ見た目重視には確かに落とし穴が多く、まず、既に彼女付きという可能性が高い。
そうでなくても複数による争奪戦に突入!というのもよくある話。
挙げ句の果てはこの人の見た目理想だわ私の、とか思った男がサディストだったりして(実技なし)、
最後のこれは特殊ケースとしても、いろいろ問題があるのだ。
 私もちょっとうっかりしてるので
「○○さんの顔って素敵、体もいいねえ(ほとんどおっさん)。」などと言って、
「ちや象さん失礼だよ!」と怒られたりしがちで、面食いの道もなかなか厳しい。
 どんぐらい厳しいか、それはこれだけ面食いを公言しながら、
私のいわゆる彼氏という人は自分好みの顔だったためしがない、ということから推して知るべし。
悲劇だ。
 しかし、それでも私は面食いが汚名とは思えないなあ。
どうも日本では「色男金と力は無かりけり」の考えが根強いせいか、
いい顔、かっこいい見た目の人にとっては逆差別ともいえる状況にあるわけですが、
概していい男の方がゆったりおっとりしている、がっつかない。
ま、それだけ回りから良くされてきたからなんだろうけど、
それはそれ、みんなだってキタナイよりきれいな顔のが好きだからじゃないのか、と考える私。
甘いんでしょうか、29にもなって。
 とりあえず結論としては、だから私が面食いでも「そんなんダメ!」とかいわないでねー、と、
これが言いたかったのだった。
 そしていい男諸氏は、自分の外観を褒められた場合、
「俺は見た目だけの男じゃない。」とか思わずに、
ああ、俺かっこいいんだな、とごく単純に受けとめてほしいですね。
 以前私が気に入ってたいい男は、「いやーYさんっていい顔してますねえ、スタイルもいいよね。」
と私がいくら褒めたたえても、
「そうね。」と動じる様子もなく、自然に答え、これがまたよかったりする。
これぞ私の理想とする“面食われ”の在り様だ。
 

 余談ながら、私がぜひ知りたいのは、自分の結婚式のスピーチで
「この度ちや象さんは“面食いの汚名を返上”して…」と言われるか、
それとも「この人結局面食いを貫いちゃって」と言われるか、そこである。
コレばっかりは今の時点では予想もつかない。ふーう。
 もう一つ余談ながら、こんな私が「今、社長・社員の顔で選ぶ!働きたい会社」No.1は、
江口洋介&トータス松本の所(携帯のCMのやつ)だ。
多分、ていうか絶対まともな仕事じゃないと思うけど。それもまたよし。

                     

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