泣ける本(『太陽の子』灰谷健次郎・著 )
Oさんと、どの本が泣けるか、という話になった。
Oさんは「断然『塩狩峠』、もう泣くよ。」と、もはや目がうるんでいる。
「あと、こないだ『兎の眼』読みはじめて…クルかも。」とのこと。
Oさん、『兎の眼』で泣いていたら、同じ灰谷健次郎の『太陽の子』ならきっとぼろぼろに違いない。
小学生のときに初めて読んだ『太陽の子』だが、
二十年近く経った今でもページを開けば私は必ず泣いてしまう。
逆境でも明るく生きるふうちゃん、閉ざしていた心をだんだん開いていく少年キヨシ、
そして離れてしまった故郷、沖縄に絡めとられるように、
自らの命を絶ってしまったふうちゃんのお父さん。
あーもうこれ書いている今も既に涙目だ。時代を反映してか、沖縄出身者に対する差別も描きこまれ
(今はないものと信じたい)、怒りでまたもや涙。
喜怒哀楽、どの涙も満たしてしまうのがこの本のすごさだろう。
泣くために本を読む、というのはなんかイヤラシイ、邪道、という気がしてしまう私だが、
この本は特別。泣きたい時に開く一冊だ。
だから、普段は手に取らないで、本棚の一番上に置いてある。
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