ウランゲル島保護区の自然体系
Natural System of Wrangel Island Sanctuary


国名 ロシア
分類 自然遺産
所在地 北緯71度、西経179度付近



審議年と結果
2001年 審議延期 ・・・情報が不足しているため登録を見送る。なおこの時の申請名は Natural System of "Wrangel Island" Sanctuary という表記だった
2004年 世界遺産登録!!


遺産略説(執筆:漣さん)
  面積7,957平方キロメートル、 バッファゾーン14,300平方キロメートル。
  1974年に国立自然保護区に指定されたウランゲル島は、
一年を通してツンドラ気候、 東西を低山に囲まれ、 南北は低地、 冬には周辺の海は凍りついてしまう。 5万年前にはベリンジャー大陸の一部だったが、 温暖化により海抜が上昇し孤立 (一万年ほど前に大陸から分離し、現在では140km程の距離にまでなる)、 そのおかげで島固有の生態系を確立した。
  島には三つの平行した山地が聳え、
最高峰は海抜1000mにもなる。 島の中央部は谷になっており、 外部に比べて気温は暖かく、 植生も豊か。 コケ類など一部の植物を除いて殆どの植物は低地に生息する。 その中には希少種や絶滅危惧種も。
  ウランゲル島からは、
完新世の矮小化したマンモスの臼歯の化石が発見されており、 考古学的に見ても興味が尽きない場所である。 現在はシロクマが子育てのために北極から氷河を渡りやってきて最大のコロニーをつくり、 また、 ハクガンにとって貴重な営巣地でもある。 しかし、 人間とも無縁と思われるこの島にも危機が迫っている。 シロクマを狩りにやってくる密猟者や大陸から迫りつつある汚染の影響に悩まされている。
  動物は他にセイウチ、ホッキョクギツネなどのほか、
50種類程の渡り鳥が飛来する。 ヒメクビワカモメ(Ross's gull)など、 ロシアのレッドブックに記載されているものもいる。 氷が解けるのは夏の一ヶ月半から二ヶ月だけ。 植生は意外と豊かで、 380種ほどが確認されている。 うち 17種が北極圏のみに生息する種、 5種が島固有の種。 なお島は1829年、 アメリカの捕鯨船によって発見され、 島内には今も村がある。





裏世界遺産バックナンバー目次へ