マトボ丘陵
The Matobo Hills


国名 ジンバブエ
分類 文化遺産
所在地 ジンバブエ南西部。ブラワヨの南およそ40km



審議年と結果
1984年 審議延期 ・・・この遺産内にある岩石画に関したICOMOSの評価を参照した事務局は、ジンバブエ当局に対し、自然・文化両面から再提出するように要請した。(自然遺産として申請)
2003年 世界遺産登録!!(文化遺産として登録)


遺産略説(執筆:収斂さん)
  マトボ丘陵はブラワヨの南約40kmにある。
ここは無数の奇岩と、 非常に貴重な動植物生態系がよく残っている地域として有名であり、 またジンバブエの先史時代からの遺物がのこる地域としても非常に重要な場所である。
  マトボ丘陵には少なくとも4万年以上前から人類が住んでいたことが確認されている。
その証拠が、 丘の洞窟や岩壁に無数に描かれた石器時代の岩壁画である。 特にヌスワツギ(Nswatugi)洞窟、Bambata洞窟、シロツワネ(Silozwane)、 Pomongweにあるものが有名である。
  現在、
一帯のマトポス(Matopos)国立公園内には面白い形の岩が多く見られるが、 これらの奇岩は30億年以上にもわたって花崗岩が浸食されて出来上がったものである。 それらは自然が作った最も美しい造形物とまでいわれている。 特に Maleme-Bulawayo road に沿った一帯には、 美しく不思議な自然の造形物が多く、 特に美しいものには Maleme、Mpophoma、Togwana、Malindidzimu のような名前がつけられている。 (面白いものに Amatobo と名づけられた岩がある。 これは地元では「はげ頭の人」という意味の Matopo と呼ばれていたものを、 白人探検家が聞き間違えてこう名づけた)。 なお、 魂の丘と呼ばれる Malindidzimu の丘の上には、 セシル=ローズや多くの白人探検家が埋葬されている。

  マトボ丘陵を含んで北に広がるマトポス国立公園は、
狩猟対象として激減しつつあったクロテン、 レイヨウ、シマウマ、エランド(南アフリカ産の大型レイヨウ)、 キリン、ラクダのような貴重な野生動物を守るため 1904年にできた公園である。 ジンバブエに生息する189種の哺乳類のうち 88種がここに生息している。 スタインボック(アフリカ産の小レイヨウ)、 インパラ、野生ブタ、イボイノシシは公園周辺にまで生息数を増やした。 そしてヒョウの生息密度はジンバブエで最も高い。 鳥類についても、 ジンバブエに生息する330種のうち 40種が生息しており、 特にクロワシの生息密度はアフリカでもっとも高くなっている。 ただし、 シカ、ヒョウ、クリップスプリンガーのような固有種をのぞいて、 ほとんどの哺乳類は最近になって、 繁殖のため他から持ち込まれたものである。 公園の中には Whovi wildlife section という場所があり、 この一角だけはフェンスが張られ、 希少動物が保護されている。 現在この公園内に生息する動物のうち30種以上は、 本来はここに生息していない種であった。
  ただこういった繁殖は危険であり、
中にはシロサイのように壁画を参考にして持ち込んだものの、 後になって壁画の解釈の方が間違っていたなんて珍事も起こった。

  現在、
この公園までの道はだいぶ舗装され、 公園近くも観光設備が整いつつある。 そして毎年、 世界中からここの奇岩を見ようと多くの観光客が訪れているが、 今後ますます増加しそうな勢いである。





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 ▲公園内 奇岩



 ▲ヌスワツギ洞窟壁画
Photo credit:Priory Travel Guides