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解説/文=収斂さん
アフリカの大地溝帯(Great Rift Valley)は5600km以上も連なる世界最大の地溝であり、周辺には、大小さまざまな無数の湖が存在している。
こうした湖の多くは水深の浅いソーダ湖であり、結晶化した塩分のために、湖畔までもが白くなっている湖もある。こうしたアルカリ性の湖にも環境に適応した藻類や小さな甲殻類だけが生息しており、学術的に貴重である。
ナクル湖国立公園(LAKE NAKURU NATIONAL
PARK)
ナクル湖とその周辺環境は貴重な動植物の楽園であり、1968年にケニアの国立公園に指定された。この公園は当初フラミンゴを乱獲から保護することを目的としていたが、現在ではほかの希少動物の保護も積極的に行われている。この公園のフラミンゴはレッサーフラミンゴという種類で、体長は小さめだがピンク色の羽の色がとくに鮮やかで美しい。また個体数も多く、湖周辺でごく普通に壮大なフラミンゴの群れを見ることができる。このフラミンゴの大群を観るため、世界中から観光客が押し寄せている。ほかにペリカンも有名である。
草原に生息する希少動物の代表がクロサイとシロサイで、近年、密猟などで個体数を減少させてしまったが、保護のおかげで数も増えてきた。それからキリンの亜種のロスチャイルドキリン(Rothschild's
giraffe)は数が少なく保護の対象になっている。ほかに黒や白色のサルの仲間コロブス類(colobus
monkeys)や、アンテロープ、バッファロー、ヒョウも有名だ。公園ではこういった野生動物の観光ツアーも組まれており、観光客に人気がある。
ボゴリア湖国立保護区(LAKE BOGORIA
NATIONAL RESERVE)
ボゴリア湖はラムサール条約に登録されている貴重な湖で、ケニアでもとくに美しい湖といわれている。湖水はアルカリ性であるが、独特の進化をした青や緑の藻類が季節ごとに繁茂し、その藻を目当てに百万羽近くのおびただしい数のフラミンゴが飛来する。また、ボゴリア湖国立保護区には、グレータークーズー(greater
kudu)という希少動物の保護が行われている。公園内には135種類の鳥類が確認されており、バッファロー、シマウマ、インパラ、ディクディク(dik
dik)なども多く生息している。ボゴリア湖のすぐ近くに、標高600mのSiracho断崖という素晴らしい景色が望める場所があり、
観光客に人気である。また湖の周辺には多くの温泉がある。
ナイバシャ湖(LAKE NAIVASHA)
ナイバシャ湖はケニアで2番目に大きな湖で、世界的にも稀な地形をもち、生物学的にも地質学的にも注目されている湖である。この湖が英国植民地時代の1930年代に欧米人に紹介されたとき、あまりの美しさに「幸せの谷」(Happy
Valley)という形容がなされたりもした。
しかし近年、湖周辺で農業用に大規模な灌漑や利水工事が行われ、その環境が危ぶまれている。しかもこうした開発は、土地の大部分を所有するケニア国籍の少数の欧米系大地主(white
Kenyans)が主導しており、農産物のほとんどがヨーロッパ向けの輸出用作物で、周辺住民の貧困の解決にはあまり役立っていないという社会的問題を抱えている。そのためナイバシャ湖は、ケニアの大地溝帯にある湖の自然保護運動の象徴にもなっている。農地から湖に流入する農薬や肥料は深刻な問題だが、湖の周辺にはカバや多くの貴重な野鳥がまだ多く生息している。しかし早急な自然保護が必要な湖である。
バリンゴ湖(LAKE BARINGO)
バリンゴ湖はラムサール条約に登録されている貴重な湖で、サイやワニのほかに、400種類以上の鳥類が生息している。また昆虫の種類も多い。湖の水は茶褐色をしているが、これは湖底の土壌が関係しているといわれている。
参考サイト
http://www.game-reserve.com/kenya_rift-valley.html
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