文化的コーヒー景観 Cultural Coffee Landscape
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解説/文=収斂さん 宣教師がもち込んだコーヒー豆。いまや世界一の輸出大国に
コロンビアにコーヒー豆をもち込んだのは、16世紀のイエズス会の宣教師らだった。アンデス山脈の火山性土壌と、温暖で湿潤な熱帯性の気候がコーヒーの木(coffee
trees)の生育に適していたため、コロンビアにおけるコーヒーの木の栽培は、最初はプランテーションとして始まり、次第にこの国の主要産業へと成長していった。現在、コーヒー豆の生産で最大のライバル国となっているブラジルも、起源は同様である。
コーヒー豆の栽培は、そのほとんどが、いまでも零細で家族的な個人農家によって行われている。コーヒー農家人口は50万人以上といわれ、彼らはカフェテロス(Cafeteros)という名で呼ばれている。コーヒー農家の栽培方法は、プランテーション時代の昔とあまり変わっておらず、ほとんどすべてが手作業。収穫期は、同じコーヒーの木でも枝によって豆が熟す時期が若干異なる。そのため、コーヒー豆が深紅に色づき始めたら、時期をずらしながらくり返し収穫作業を行わなくてはいけない。その回数は、一つの木だけで平均8回にのぼる。こうして収穫されたコーヒー豆は、まず殻をとって洗浄し、それから乾燥させる。カフェテロスらの仕事で機械化されたのは、この乾燥工程くらいだけだが、田舎では、まだ天日干しが主流である。乾燥させるとコーヒーの風味が変化するので、最近では、洗浄工程が終わったらすぐ出荷されることが多い。 |